見出し画像

最近買ったレコード

 何も考えずにいたら時間だけが過ぎて行き、もう年末です。焦らされるような、何もできなかった自分に対する苛立ちと言いますか、それも歪曲した自己愛の形なのかもしれませんが。と言いつつも、年末です。今年も何枚かのレコードを手にいれ、素晴らしいライブをたくさん見れました。それらについて語りたい。

sam prekop / sam prekop (thrill jockey, 1999)

おそらく今年一番ターンテーブルに乗った回数が多かったレコード。というのもサブスクに存在しないアルバムなので、スマホで聴くこともできなくはないが、どうせならレコードで聴きたいということで、たくさん聴きました。南米っぽいコード感で、軽くビートがきいていて、シカゴ音響らしい音像で、おしゃれで、ポップで…。何より声がいいですね。特に好きな曲は一番最後の『so shy』という曲。アウトロの、マーヴィンゲイの『what's going on』とかに入ってそうな、70年代モータウン風の流麗なストリングスの上にジェマーソンっぽいリズム感のベースが気持ちよく乗っかってくるのが「もう最高!」と唸ってしまいます。大好きなアルバムです。


David Crossby / if i could only remember my name…(atlantic,1971)

年末だし手元にあるお金で買える最良のレコードを買おうとディスクユニオンに赴いた際に見つけたクロスビーのソロファースト。サイケの残り香舞うafter the gold rushな世界で、男はカリフォルニアの海に沈む太陽に何を見たのか。答えは円盤にしっかり刻まれています。



いいなと思ったら応援しよう!