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古いAMラジオのデザインにハマって、AMラジオを聴くようになって体験した、ある出来事。

1960年代から80年代のラジオのデザインが、今あるラジオとは全然違って、一つ一つ個性があってハマってしまった時期があった。
その時代はAMラジオが一定の地位を確立してて、各社切磋琢磨して色んなラジオが出てた事を知った。

そして、中学3年の時の就寝時に小さい音でFMラジオを聴いていたのを思い出して、AMラジオを再生して聴きながら掃除やBGM代わりに流しっぱなしにしている時間ができた。

そして、ある夜、異変に気がついた。

いつもはそのチャンネルに合わせてもサーーというホワイトノイズ以外、何も聞こえてこないのに、その日は何か流れていた。
どうもよく聴いてみると「韓国語(朝鮮語)」の様に聞こえた。
しばらく聴いていても、特に日本語が聞こえてくる気配はなかった。

そして、別の日の夜、またいつもはサーーとしか流れてこないチャンネルのところで、また聴き慣れないチャンネルと周波数があった。

よくよく聴いてみると

今度はロシア語の様に聞こえた。

しばらく聴いていると、おそらくロシア語の音楽が流れ、曲が終わったところで、2人の女性がテンポ良く話し始めた。
何を話しているかわからない事が余計に不安を誘った。

それからしばらくは特に何も無く、普通にいつものチャンネルに周波数が合い、問題なく時間がすぎた。

そして、韓国語、ロシア語の放送の事を気にしなくなっていたある時、またいつもと違う、あの時と同じ事が起きた。


今度は中国語の会話が聞こえる...。


心霊現象や、死後の世界の様な超自然的な現象は普段から信用していない自分も、さすがに不安になってきた。もう嫌だ。

「このラジオってヤフオクで買ったんだよな。調べた時に1964年発売開始だったはずだけど、もう持ち主の人、生きてないかもな。」

そんな事が頭をよぎった。あー嫌だ。暗くなる。
早口で、なんとなく声を高くして話してる様な中国語のラジオは鳴ったままだった。

すかさず俺はiPhoneを手にした。
そして、Google検索をした。

「ラジオ 外国人」

「ラジオ 外国語」

あたりで検索した。

もしかしたら、前に都市伝説で聞いた

「スパイかなんかがローカルラジオを流して仲間と交流している。」

という話しも聞いた事があったので、そんな可能性も考えた。
あーヤダヤダ。怖くなってくるし、何となく不安になる。


そして、Google検索にこれではないか、と思われるあるサイトが一番上に引っかかった。

すぐにそのサイトを開き、手早くスクロールしながら書いてある情報を選別した。自分のケースにあてはまるのは...。


「あった!!見つけた!!!」


これに違いないという情報がついに見つかった。

今回、そのサイトを紹介したいと思う。↓


Q,外国の放送が夜になると聞こえてくる事はありませんか?


「ありまぁす!!」


A,「自然現象です。」

総務省 北海道総合通信局の情報。

https://www.soumu.go.jp/soutsu/hokkaido/H/H3/am01.html

ズコーー。こんな事って本当にあるのだろうか。
その後色々調べてみたら、特に珍しい現象でもない様だった。

そういえば、会社で陸上無線技師の勉強をさせられた時にこんな事書いてあった気がする。


とにかく、ラジオをあまり聞いた事がなく、馴染みがない自分には初めての体験だった。
更に調べたら、条件が良ければ地球の裏側の放送も聞こえるらしい。(逆に日本の放送も届くらしい。)

そして、日本国内の放送も、エリアを外れて夜は国内の遠くまで電波が届く事はAMラジオでは珍しいことではないようだ。

エリアを外れて放送波が届いている事を放送局に連絡すると、「ベリカード」というものが送られてきたようだ。

この「ベリカード」は、外国の放送局に報告しても、もらえた様で外国の放送局が発行した「ベリカード」を持っている、「ベリカード」の収集目的で、受信確認をする「ベリカード」マニアの方もいたようだった。

受信報告をするともらえるベリカード。
https://jocr.jp/raditopi/2021/06/13/329689/

ラジオ関西によると、ラジオ関西は遠くは北欧のフィンランドまで「ベリカード」を送った事もあるのだとか。

時代が変わる毎に姿を変えるベリカード。
https://jocr.jp/raditopi/2021/06/13/329689/?disp=photo

ちょっとした恐怖を味わったラジオ生活。

最終的に自然現象で解決したものの。



それからラジオ熱は一気に冷めてしまった。

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