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ウィルド
2024年4月30日 19:48
喪失感が半端ない。右腕であり相棒であり、大事な人だった。私のことを「お母さん」と呼ぶ彼女は、目配りと気配りが上手な、てきぱきと黙々と仕事をこなす、武士のような職人のような人だった。パートの給料じゃ両親を養えない。そう俯く彼女の背中を押したのは私だ。ここじゃないところで、もっとちゃんとお給料くれるところへ。と。本当はちょっと怖い。彼女を辛い道に進ませてしまったのではないか。心は折れてし