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ハンドモデルになったつもりで撮影したら本当にご依頼に繋がった話

「ジュエリーカタログのように、手を主役とした撮影をお願いします」

撮影時にカメラマンさまに伝えた言葉。
他の参加者さまがご自身の活動のプロフィール写真を希望する中、手を主役にしてほしい、というのは異色だったかもしれない。


なぜ「ハンドモデル」をテーマとしたのか?
理由は二つある。

1.顔以上に私の「顔」である手を主役にしたかった

私は10年以上接客の場におり、手の所作がおもてなしを現すという概念で勤めてきた。
ジュエリー販売員の時は、お客様も私自身も手元をみている時間が長かった。
ホスピタリティを重視する接遇の場では、手先まで美しく魅せて「こちらです」とご案内する。

きっと顔以上に私の手はお客様に見られてきた。
手は私の「顔」であり「生き様」なのだ。

そして10代から40代の現在もなお、手が綺麗だと褒めて頂く機会が多く「ハンドモデルになったら?」という言葉を何回もかけられてきた。
あんなに言われてきたのに、なぜ興味を持たなかったのだろう?とここにきて「ハンドモデル」に挑戦してみたくなった。

これからもお客様の前で活躍するであろう自分の手に感謝をこめて、「手」を写真に残したかったのだ。

2.写真嫌いを克服できるかもという期待

実は撮影の企画で声をかけて頂いた時には参加しないつもりだった。
私は写真が大変苦手で、できれば写りたくない。
ひきつった笑顔や、困惑したまま写っている自分の写真を見たくないのだ。
「少し考えます」と言ったものの、きっとお断りするだろうな、と思っていた。

けれど、1の理由「手を主役にする」ハンドモデルとして撮影してみたい!という想いが出てきた。
顔を出さないのなら、手だけなら写真嫌いを克服できるかもしれない。
写真を撮られるということを一度でいいから楽しんでみたい、と参加を決めたのです。


ジュエリーカタログは顔を隠したり、口元、目元だけだったり、そんなカットをよく見る。そんな写真を数点参考に持参した。
そしてVOGUEのようなイメージで、とお願いしたのがこちら。


顔を出さない、出したとしても笑顔を出さずクールな表情で良い撮影は私にはとても相性が良かった。

こんな撮影なら何度でもしたい、という気持ちになった。
そう、初めて写真撮影を楽しめたのだ。

「私」ではなく、ジュエリーと手が主役。
手の表現力はまだまだぎこちないけれど、これは「やりたいこと」なのではないか?という想いがわいてきた。


今までの私は、個人のお仕事においては「頼まれごと」や「できること」をやってきた。そういえば「やりたいこと」をやっていなかったかもしれない、そんな気づきに繋がったのだ。
「できること」でしか動いてこなかったんだ、と。

ハンドモデルがやりたいことだと気づいた後は、やってみようと思うという話を知人や仕事相手の方に話すようになった。
すると、お互い本当に実現したかのように気持ちが高揚して、毎回その場のエネルギーが上がる。
こんなこと、今まで経験したことなかった。
本当に叶うんじゃないのかな?と思い始めた。

すると、「できること」としてのお仕事の打ち合わせ中に、それならハンドモデルも是非!とお声かけ頂き、トントン拍子に話が進んだのだ。
初めは無料モニターさまから・・・と考えていたことなのに、お支払いも頂けるとのお話で、撮影から2ヶ月で本当にハンドモデルのお仕事がやってきたのだ。
撮影は秋の予定。
それまでに手の表現力を研究しようと思う。


2か月前、写真が苦手だからと断らず「ハンドモデル」として撮影してもらうことを選んでよかった。

これから先も迷う選択には幾度と出逢うだろう。
そのたびに、選んで良かったと未来の私が喜ぶ方を選んでいこうと思う。

「この道を選んで良かった」
選んだ先の未来の私が言っているセリフはこの言葉だ。

「この道を選んで良かった」を合言葉に新しい世界の扉を開いていこう。




写真:しのぶれど 写心家 中田しのぶ
メイク:rebornmakeSAKURA
Jewelry:LuminousLien




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