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あの、和倉温泉「加賀屋」の東京有明店料理長が虜になった器とは!?

「堀口切子の盃を使って日本酒を堪能してほしい。」伝統の中に新しい趣向を散りばめた日本料理を提供している店主の染川昌裕さん。和倉温泉「加賀屋」の東京有明店で7年料理長を勤め独立。現在は、「料理屋 染川」で料理はもちろん日本酒と盃にもこだわり、江戸切子の中でも、堀口切子を「なくてはならないもの」「パートナー」と語る染川さん。虜となった堀口切子との出会い、堀口切子の魅力についてお聞きしました。

「料理屋 染川」の店主 染川昌裕さん(そめかわ まさひろ)
和倉温泉「加賀屋」の東京有明店で7年間料理長を務めて独立。現在は、五反田駅近くで旬の料理を提供している。日本酒は無濾過生源酒にこだわり、江戸切子で共する贅沢さ。

■新しさ、使い手の意見を探し求めて

堀口徹さんとの出会いを教えてください。
 中学校の同級生が神戸の料理屋を営んでいて、その人からの紹介ですね。その方が東京に来た時に一緒に食事したんです。その場に徹さんもいて、その時、初めて会いました。

染川さんが思う堀口さんの魅力は何ですか。
 現状に満足せず、常に新しいことを考えているところ。徹さんがいつも「(作品自体で完成するのではなく)使ってもらうことで完成する」って言っているんだよね。使ってなんぼっていう考えがいつもあるよね。商品をいかに使ってもらって喜んでもらうか。あとは使いやすさとか。そこまで考えて完成する。たぶん、そんな考えを常に持っていると思うんですよねこの方は。

堀口さん自身も「使い手が何かしらの要素を加えたときに、完成を迎えるようなモノづくりをしたい」とおっしゃっていました。まさに堀口切子の魅力ですよね。
 他にも常に使い手の意見を取り入れて、それを形にしていく柔軟性が魅力的ですかね。料理人の意見を聞いたりアドバイスを受けて、形にしていく柔軟性がすごいと思う。工芸とか作品作っている人が、普段使っている人の意見をダイレクトに聞けることってなかなかないでしょ。でも料理人の人とつながっていたら、使い方とか盛り付け方とか聞けるから、そういうのを聞いて新しい作品を作るヒントを得たりしているのかもしれない。

「堀口切子らしさ」を感じたエピソードはありますか。
 堀口切子、Tシャツとかも作っているよね。やっぱり新しい。なんでこんな発想になるのかなって驚かされることもある。堀口切子は他の切子と比べて、結構ね、カクカクってなっているの。エッジが効いているというか。他にはないセンスがありますよね。他の切子の作品とか見て「あ、これ徹さんのだな」ってわかるもんね。ちょっと違う。徹さんのセンスが一番好きかな。

■特別感あふれる食事のために

堀口切子の盃を使うようになったきっかけは何ですか。
  とりあえずは真似。仲間うちはみんな使っているからいいなって。料理するにあたってガラスが前々から好きだったから、借金して買いました(笑)。ちょっと器を工夫するだけでお客様も喜んでくださるので。お猪口とか堀口切子のものを使いたいから日本酒をちょっと多く取り揃えています。

盃をお客様に好きなものを選んでもらうようにしたきっかけは何ですか。
 家庭では取り揃えていないだろうから、パッと出した時にちょっとした感動とか驚きといった特別感があるでしょ。だからうちで日本酒を呑んでもらう時には、切子を使ってもらいたいっていう気持ちがある。きれいだねとか話のネタにもなるしね(笑)。

最後に堀口切子を一言で表すと何ですか。
 今は「なくてはならないもの」とかそういう感じになるよね。「仲間」とか「パートナー」とか。料理していてこれがないとだめ。ないと寂しいし、これがあるから、お金いただける気がする。変な言い方だけど(笑)。

■おわり 

 常に使い手のことを考え、意見を取り入れ、対応する柔軟性。まさに、堀口切子のコーポレートメッセージの1つである「add(加える)」が体現出来ていると感じました。「使ってもらうことで完成する」という堀口切子の想いが染川さんには、確実に届いていました。今後さらに多くの方に、この想いが届いて欲しいと思います。

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