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【10分エッセイ】スタバ

 地元に初めてスタバが出来た時、私は都会っ子になったかのような錯覚を覚えました。実際は私の地元は、田舎とも都会ともつかない実に中途半端な場所ですが、スタバとは都会のステータスだと思っていました。
 初めてスタバに行った時、あの難解なメニューに都会の格の違いを見せつけられました。そもそもサイズの表記から違います。マックではS・M・Lですが、スタバではS・T・G・Vのサイズ表記。異世界に迷い込んだかのようです。
 それでもえっちらおっちらと苦戦しながら注文し終えましたが、汗が出ていたことを思い出します。もはやスタバとは、仲良くなることはできない。そう思いました。あれから紆余曲折あり、私とスタバは仲直りをしましたが、私にはまだスタバに行く時に少しだけ緊張感が漂っています。

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