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夏休みが取れそうで取れない公務員

■公務員でも、夏休みがなかなか取れない、そうした悩みを持っている人ばかりではないでしょうし、私も最初の配属先は、時代的にも職場的にも穏やかで、夏休みはフルに取れて当たり前、といった感じでした。

■夏休みどころか、有休自体も、取ろうと思えばフルに取れましたし、そもそも議会とか予算とかもほとんど関係なかったので、いつでも海外旅行に行けた、うらやましい自由な身分でした。

■そうした時代は30代の入り口までで、それ以降は、議会中に大手を振って休むことができない雰囲気にあり、特段の事情を説明して、許された感じですし、連続休暇も、5月と9月、3月あたりしか取れなくなりました。

■管理職になり、本庁の激務の課に配属されてからは、夏休みも満足に消化できなくなりました。取るにしても、半日ずつ小分けとか、半日休んでも夕方出てくるとか、かなり反則に近い休み方でした。

■管理職になってわかったことは、年4回の議会も、本会議対応だけでなく、常任委員会とか特別委員会への出席を求められ、議員の政策勉強会のようなものが、議会前に頻繁に開催され、
議会が終われば監査、予算要望、人事要望、団体からの要望対応など、管理職マストの行事が目白押しであり、当然ながら、それらの勉強会なり行事に、ぶつけ本番というわけにはいかないため、相応に準備が必要となりますので、そうこうしていると、ほぼ休みが取れなくなります。
 
■私はそれでも器用にスポット的に休みを取った方だと思いますが、器用でない人は、次はあれがある、その次は何があると先を憂いるあまり、休みはまともに消化できず、土日に作業をするところに追い込まれており、管理職は時間外手当が出ない分、いいように使い倒されている人を多く見てきました。
 

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