転職後、入社前日の気持ち

明日はついに入社前研修の日。
あれだけ無職から抜けたい気持ちでいっぱいだったのに、いざ目の前にすると途端に帰りたくなる(家の中にいるのに)。
私はお金の供給源を失うことに恐怖していただけで、働いてない身を恐れていた訳ではないのかもしれない。

まず今日は午前中に健康診断をこなした。
診断10時間前から絶食と決められると、普段そこまで食べてないのに異様にお腹が空いた。
採尿も嫌だし、採血はもっと嫌だったけど、誰かの肩代わりで健康診断が受けられることは幸せだった。
前職が業務委託で、そのようなサービスは自分で賄わなきゃいけないので、「雇われの身」の幸福を感じた。

それから作業着を買いに行った。
お金がないので、心底持ち前の服で済ませたかったけど、靴が規範からグレーゾーン過ぎたので、泣く泣く服も合わせて買って来た。
正直今の状況だとしまむらでもキツい。些細な好みとかは、なるべく頭からとっぱらって選ぶようにしたけど、それでもそれなりの痛手だった。
でも普通に考えたら、靴と上下の服計3着で8000円以内なのはお得なんだろうなぁ。

働くにも金がいる。「私は常識から外れた危ない人間なんかじゃないですよ」っていう謎の証明の為に、髪は黒以外許されず、白黒のシャツとパンツの無個性の一体になる為に、お金を掛けさせられる。
皆当たり前に色んなカラーの服を着るのに、髪は黒以外だと「外れたヤツ」と見なされるのは何故なのか。
そんな偏見塗れな目で人を見る人こそ、世間から徐々に排除されれば良い、と思ってしまう。
私は生まれてこの常識を知ってから、一度も納得出来たことがない。

明日の研修は、普段の出勤時間より1時間以上早いので、5時起きは必須。
早起きしすぎるとメンタルがすこぶる悪くなるので、初日から心配が耐えない。
未来の心配=不安を持っても仕方ないし、なるようにしかならない。
そう、馬鹿真面目で気負いがちなHSPの特性に真正面からやられてる自分を励ましてる。

今までnoteにも記しているように、私は最初からやる気のない嫌と思う仕事を選んだ訳じゃない。
むしろ、収入と言う大きな希望と不安を孕む要素を二の次にして、書店員を選んだ。だからこそ、無用な期待と裏切られる恐怖と言う諸刃の剣を抱えて、手放せないでいる。(期待は私が勝手に持っているだけの、外れた時に大暴落する爆弾のようなもの)

あの心理学が、仏教が、エッセイが、詩が言うように、フラットな心で在りたい。
ただ目の前の道を淡々と進む、そんな静かな水面のような人になりたい。

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