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田面ライダーをご存じですか?

結論:田面ライダーは田んぼに溝を付ける機械、乗り物です。

田んぼは土に根を張らせる為、一度水を抜いて干します。水を入れる時、溝が無いと田んぼ全体に水が広がりにくい、排水しにくくなります。

■田面ライダーの読み方
 田面を「ためん」ライダーと呼んでいます。ユーチューブ動画を観ると。
 私は今まで「でんめん」ライダーと呼んでいました。
 ネットや製造メーカーでは明確に書いてありますかね?
 ふりがな表記はあまり見られませんでした。
 興味のある方は調べてみて下さい。

■田面ライダーがある理由
 田面ライダーは水田溝切機。
 田んぼは稲が育つまで、ずっと水が張った状態ではありません。
 そのイメージがありますが違うんです。
 詳しくはよく知りませんが土に根を張らせる為だそうです。
 
 なので、干してばかりもいられません。水が無いと枯れてしまいます。
 再び、田んぼに水を入れる時、
 溝が無いと田んぼ全体に水が広がりにくい、排水しにくくなります。
 JA(農協)でも中干しのビラや講習会を設けて呼びかけています。

 溝を付けるために水田溝切機があります。

■水田溝切機の2種類
乗用タイプ(田面ライダー)→サドルが付きで、またがり乗ってエンジ ンの推進力を使って前進し溝を付けていきます。
☆最近は乗用タイプの人が多くなりました。足の負担が軽減出来ます。

手押しタイプ→サドルが無く、右横でエンジンの推進力で押して歩く感じで溝を付けていきます。
☆数年前はこれでした。※写真ないので知りたい方はメーカーHPで。

■水田溝切機の2種類のメリットとデメリット
①乗用タイプ(田面ライダー)
 ◇メリット→①足の負担が軽減出来ます。田んぼに足があまり入らない。
 ②硬い田んぼでも溝を付けられる→体重を利用して。
 ◆デメリット→①価格が手押しタイプより数万円高い
 ②機械が20kgくらいと重い→田んぼの中を持ち運ぶ必要がある。
 ③やわらかい田んぼでは苗や茎が直立で無く、倒れてしまう。
  →倒れる恐れがある時は降りて手押しにします。

②手押しタイプ
 ◇メリット→①価格が安い。②持ち運びが軽い。
 ③やわらかい田んぼでは苗や茎が倒れる事は少ない。
  →後ろを見て倒れていないか随時確認、調整できる。
 ◆デメリット→①足に負担が掛かる→田んぼの中を歩きます。
 ②硬い田んぼでは溝が浅くなってしまう。力を入れる必要あり。
  →体重を利用しにくい。

■溝切りでの田んぼの準備
 溝切りしやすいよう、水は7割くらい無い状態にします。
 水加減は難しいところがあります。
 水が多いと干した後、溝の形が崩れて浅くなり、
 水が無さすぎると体重掛けても溝を付けにくくなります。

■溝切りのしかた
 田んぼ1枚(3反:3000㎡)につき、縦長に10本分溝切りします。
 横は水入れ側に1本、排水側に1本付けます。
 また、水口や排水口から真っすぐに溝を付けます。
 →そうすることで取水、排水がスムーズに。
 縦横に溝をつけてクロスした部分は、
 中に入って手で泥を除去し水を通りやすくして仕上げます。


あとがき

・溝付けの作業時間は田んぼ1枚(3反:3000㎡)につき、
 溝つなぎ時間を含めて1時間くらいです。

・洗車はエンジン付き洗浄機を使います。洗浄機無いと洗いにくいです。

・中干しのタイミングは田植えしてから25日目を目安に、
 茎の数の確認等、細かい指示をJAから言われています。

・数年前は手押しタイプで1日に6枚行った事があり、
 ヘロヘロになりました。足の鍛錬だと思って頑張ってました。
 今は乗用タイプで体の負担は半減しましたが、持ち運ぶのが重い。
 腰を痛めないよう気をつけています。

・溝切機(田面ライダー他)は主に農機店で販売されてます。
 アフターフォローもしてくれます。あまり故障はしませんが。

婿入りで米作りした当初、溝を付ける作業があるとは知りませんでした。常に水を張って育てるイメージを持ってましたね。
米作りに馴染みが無い方々に知って頂きたく執筆しました。

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