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人間はチームのために働くと幸せになるわけ

学校に出入りしてくださっているお花屋さんに聞いたのですが、
「4月にパンジーやビオラ、鉢植えの花が飛ぶように売れだしたら
今年も家庭訪問の季節かと思うんです」
っておっしゃっていました。
わたしも子どもの家庭訪問に備えて、
パンジーとビオラを買って玄関先に飾りました。

そんな季節です。

パンジーやビオラがそよそよと揺れているのを見ると、
とてもかわいらしくて小さな幸せなを感じます。


私たち人間は、どんな行動をしたときに
より多くの幸福感を得ることができるでしょうか

心理学者エリザベス・W・ダン博士の研究では

『人間は自分のためではなく
人のためにお金を使ったときの方が、幸福感を得やすい』
という結果が出たといいます。

私たちは、自分の欲求のおもむくままに「物」を買ってお金を使うよりも、
人を助けたり、喜ばせたりするためにお金を使った方が、幸せを得られるということです。

どうしてこんな結果になったのでしょうか。

それは私たち人間は
『群れをつくる動物』であるからです。

人間は、サルと共通の祖先を持つ動物で、
野生動物として生きていたころは、
他の野生動物に比べて、身体的・能力的に
優位に立っていた動物ではありませんでした。

人間は群れを作ってお互いを守りあい、
ライオンやヒョウなどの肉食動物に対抗していました。

最近の研究によれば、石器時代にグループ同士の争いが起こったときに、
自分より他者を優先させる人間かが多いグループが
進化上、有利だったとされています。

自然の法則からすると、
他者を助ける行為は、自分にとっては
生き残るうえで不利であり、何の得もないようにも思いますが、
誰かのために何かをすることは、
人間にとって幸福を感じる上で、非常に大切でなことなんです。

他人のために働くと、まわりの人に喜んでもらえます。
それはつまり、自分の存在を他人に肯定してもらえることでもあります。

自分を肯定してもらえれば、”承認欲求”が満たされるので
結果、私たちは幸福感を得られる。ということにつながります。

何かしてあげても直接のリターンを期待できない血縁関係を持たない相手に対して、相手の利益になる行動をするのは、人間だけだと言われています。

このような”利他的行動”が
自分の、社会の安全を守るために必要だということを、
私たちは本能的に知っているのです。

他人のため、自分のチームのために働くと
幸せを感じるから
4月の超多忙な毎日の中、
家族のため、チームのためにがんばりすぎちゃうのは
こんな理由があるからかもしれませんよね。


今日もおつかれさまです。

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