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ランドセルに思うこと。

一人息子が今年4月から小学生になります。

となると必要なのはランドセル。
予算は2万円、高くても3万円くらいかな?とぼんやり考えていた年長の10月。入学説明会が12月にあるから、ランドセルは1月中に買えばいいかなと、楽観的に思っていました。

その頃から少しづつネットで「ランドセル」について検索していると、「工房系」「1年前から予約」「平均購入価格5万円」など、そこにはあたかも「ランドセル界」なる異次元空間が繰り広げられ、若干のめまいを感じるほど。

単純に知らなかったのです。「ラン活」という言葉ができるほど、新一年生を持つ親が、これほどまでにランドセルに対する熱量があることを。

自分の小学生時代のことを語ると、ランドセルに全く思い入れがなく、単なる学用品を入れるカバンという認識。ランドセルをもらって嬉しいとか、背負って小学校に行くのが楽しみとかそんな感情は一切ありませんでした。自分が親になって、いざ息子のランドセルを選ぶときがきたのですが、思い入れが全くないので(息子も同じ)、判断基準がわからない。

とりあえず実物をと思い、近くのニトリに行き、現実を知ります。ランドセルがカラフルになっていることは知っていたけれど、その値段。一番安くて29,900円、一番高額なのが49,900円。高くても3万円かな?などと思っていたら、まさかの最安値。その日は一人で来ていたので息子に試着もできず、店頭にあった他のメーカーのカタログももらい、そそくさと退散。

帰宅後、もらってきた仰々しいパンフレットを眺めていると、恐ろしいランドセル界の世界が広がる。6万、7万、8万、中には10万円以上のものも… これだけ値が張るなら、1年前に展示会に行って予約するというシステムにも納得。

っていうか、みんなこんな高いもの買ってるの?!?!

そんなこんなで悶々としながら、ランドセル選びは先延ばし。ネット内だと、型落ち品で2万円でお釣りの出る商品もあるし、まぁなんとかなるかと日々をやり過ごしていました。

そんなとき、モンベルが「わんパック」という軽量ランドセルを12月から一般発売というニュースが。



以前から富山県立山町で、無償で新一年生に配っていることを知っていたので、(これこれ! まさに私の欲しかったもの!)とすごく嬉しい気持ちになりました。「わんパック」を買う気満々だったのですが、モンベル店舗は一番近くても電車で1時間半。写真で見る限り、少しコンパクトに見えるのと、重さが930g。一般的なランドセルで最軽量でも1kgは切らないので、軽いといえば軽いけど、決め手にかける。あと背面にロゴがガッツリ入っているのが気になる。値段は約15,000円で大合格なんだけど… う〜んと迷っているうちに欲しい色は完売。

ランドセル選びは、ふりだしに戻る。
そして新年。

ランドセル、いよいよ買わないとな〜と思い、連日ネットで検索。
息子のランドセル選びの基準はどこにすればいいのか。一番重要視したのは「軽さ」。この頃には、ランドセルについての記事を読み漁っていたので、小学生特に低学年の子どもたちにとって、重たいランドセルを背負わせることの弊害をたくさん知りました。肩こり、腰痛、猫背、登校拒否(重いランドセルを背負うのが苦痛という理由!)。ランドセルに入らない荷物はサブバックに入れたり、水筒は首から下げたり。そんな重くて不安定な登校スタイルでは、ちょっとのことでバランスを崩して大怪我でもしそう。「ランドセルは丈夫なので、車に轢かれてもプロテクターになる」、「用水路にはまったとき、ランドセルのおかげで浮いた」などという意見も見ましたが、6年間に一度でも起きるか起きないかのことよりも、毎日の通学を快適に楽にしてあげたい。


そしていろいろ調べて、私が選んだのはこちら↓

いちばんの決め手は軽さ。私が選んだタイプは650g。一般的なランドセルの半分ほど。
そしてデザイン。ランドセルに似ていて、遠目に見たらわからないほど。
値段は約3万円なので、それ程お得ではないけれど、予算内なのでOK!
色も息子の希望の青系をチョイス。

少し心配なのは、「みんなと違う」ということ。田舎で新一年生30人にも満たない小さな学校で、軽量ランドセルを選ぶ人はまずいないのではないでしょうか。しかし、なんでも「一番」が大好きな息子に、「このランドセルはクラスで、もしかしたら全校で一番軽いかも?」と言ったら、さっそく「ぼくのランドセルは一番軽いんだ!!」と嬉しそうにしていたので、心配することでもないのかも。

たかがランドセル、されどランドセル。
この記事がランドセル選びの一つの参考になれば、幸いです。


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