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事実は小説よりも奇なり-9 PENNZOIL モデルの悲劇と喜劇
ナショナルカラーと言えば先ずはフェラーリレッド、有名どころではロータスグリーン、シルバーアローのベンツ等々60年代までは国毎に決められ、日本なら白一色か白に赤ラインであった。
1968年ロータスがタバコメーカーのゴールドリーフカラーに染められてから、タバコメーカーやオイルメーカー等のカラフルなレースカーはテレビ映りも良く大いに流行った。
自分的にはGulfやSUNOCO等のオイルメーカーの車に興味があったが、その中でPENNZOILに引き付けられた。それは好きな白いChaparralが 2Kで黄色に塗られた事が一因かも知れない。その黄色いボディーにPENNZOILの文字、それがこれまた好きなPenske RacingのIndy Carに塗られたのも切掛けになるだろう。しかしこのPENNZOIL Indy Carが中々な入手困難であった。
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最初は数年前、eBayのオークションでPenske PC 19を落札した。深夜、Pay Palで支払いの手続き中に、一寸待てのサイン、30分程して購入できない旨の連絡が入り唖然、輸入業者に連絡するも夜中で繋がらない。後日、自分が入札する一寸前に他人が落札。システムではここで出品の画面は消失するのだが、それが残っていて、数分後に自分が落札してしまった様だ。
今は、落札するとシステムは既にオークションは終了の案内があるが、そんなことで1回目の購入は失敗で、欲しい感がムラムラと湧いた。
2回目、1年程して再度の出品をみて直様落札、今度は支払いも済み、日本に届くのを心待ち。ところが、現地のeBayセンターに着いた品は、右前輪が外れ、そこに付いていたサスペンションもバラバラ、左ウイングも無い写真が送られ、このままで輸入するかどうか聞かれた、タイヤが取れた位の箱車なら自分で修理が出来そうだが、設計図もないフォーミュラーカーは無理と判断し、そこで購入中止。
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その1年後位に同じ品のキットが出品、落札し日本でフィニッシャーにお願いし作ってもらった。以前から何度が作ってもらっていたが、フォーミュラカーは初めて、一寸制作費が上がったが満足の行く出来で頬が緩む。
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この様にビニール袋に入ったまま、開封がなければ安全
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3回目、その後同じカラーのMarch 84Cが出品された。台座がベニアの様で一寸引いたが、珍しいので落札、やはり現地のセンターから後部ウイングが取れている写真が送られてきた、どこに取り付けるのか、その傾きはどの程度が不明でキャンセル。
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4回目はTameo製のPenske PC 17のキット、またフィニッシャーに組み立てて貰う予定で落札、送られてきた品は全くの別物、輸入元にクレームで送り返し返金となった。
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その半年後、PC 17完成品が出品され落札、届いた品は完璧、完璧すぎて、ガッチリ包装され、壊れは全くなかった。しかし、モデルが適度に緩化固定された弾性テープの厚み(両側にコンマ数ミリずつ)がネックとなって、箱から出すのに手こずったが、ケースや台座を壊さず(その前に購入したBBRのFerrariはやはり取り出し難く、台座の一部を壊したのは拙書「事実は小説よりも奇なり-5:Can Amの赤い徒花 Ferrari」を参照されたい)手元にあり、とんだ喜劇であった。苦労して入手したモデルは愛着が湧く。「苦労は買ってでもしろ」の謂れがあるが、余命短い爺さんには苦労は無い程良いのだが。
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付録として写真をもう一枚
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参考文献
TEAM PENSKE 50 th Anniversary at the Indianapolis 500
Rizzoli New York 2019
2022.10.30
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