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重箱の隅をつつく-1          Ferrari 250LM Spyder

 元々は65年3月に販売されたスイスチームの車。雨の中で行なわれたヒルクライムでクラッシュ、ダメージを受けたボディーは切り詰められて、250LM Spyderとなった。

BESTの箱には65年の「Pernis von Tirol Innsbruck」でHeini Walterがステアリングを握り5位となったと記載されている。

 色々文献を調べて唖然。「Pernis von Tirol Innsbruck」は1965.10.10.に行われた「Preis von Tirol」というレース。
Pernisで検索するとオランダのペルニスに行き着く。まさかオランダからインスブルックまでの長いレースがあって、一人で運転したのかと思ったが、単なる書き間違いで、インスブルックのヒルクライムだと分かった。

文献ではホイルベースを縮めたとなっているが、両車を比べるとホイルベースは同じ様に見える(縮尺が1/43となるので大した違いではないのか)。このスペルミスといいホイルベースの件といい、流石にイタリアのメーカー面目躍如。


BESTの様な大手のメーカーでも社員全員が車好きとは限らない、特に横文字のスペルミスは結構あるようだ。しかし私の様にその由来や結果を重視するフリークに掛かるとミスが発見される。この「重箱の隅をつつく」楽しみはフリークならではのものだろう。



重箱の隅はどこ?

物事の取るに足らない部分を意味する語。 また、取るに足らない部分ばかりを取り上げては文句をつけることを「重箱の隅をつつく」と言う。 重箱の中心に据えられているご馳走よりも、のほうにばかりこだわっている様から転じて生まれた言葉だが、呑んベーは隅でも美味いものが残っていれば、箸の先で突くのだ。

左のライトカバーが外れかかっている、流石一寸したことは気にしないお国柄


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