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フロムゲー初心者のSEKIRO感想記⑨ 『繰り返しこそ最大の練習-中ボス語り・赤鬼-』

前回の更新記事から一年近く経ってしまいました。申し訳ありません。
ようやくぼちぼち更新が再開できそうなので、頑張っていきます。

※この記事はこちらの記事の続きです↓

※ゲームのスクショは記事用に撮影した二周目の画像です。ステータスにばらつきがあります。

前回までのあらすじ

葦名の城下町を探索し様々な人と接したことで、その惨い国状を目にした狼さん。しかし、己が使命を果たすため、引き続き主人である九郎様を探して道を進みます。
また、道中で河原田直盛という中ボスと戦いこれを撃破。
中の人は少しだけSEKIROのアクションについて理解を深めました。
河原田直盛との激闘については、こちらからどうぞ↓


異形現る

さて、ある程度戦闘に慣れてきたとはいえ、SEKIROのステージは基本的に入り組んでおり、序盤は道中に出会う雑兵ですら強敵です。
なので物陰や隅っこに身を隠しながら進むことになります。
そんな感じでコソコソと進んでいくと、遠目に少し大きな門が見えました。
おっ、どうやら少しは葦名本城に近づけたようです。しかし正面突破は流石に無謀かな?
どこか入り込める場所があればいいのですが…。

ーーその時。

「グアアアアア!」
「ガアアアア!」

……は?



なんだアイツ!?!?!?!?

明らかに人ではない何かが、縛り上げられ暴れています。拘束されているようですが、その暴れ方は尋常ではなく、今にもこちらへ襲いかかってきそう。
盗み聞きしてみるとあれは「赤鬼」というらしいです。

えっ、鬼?!妖怪??!!妖怪とかでるのかこのゲーム?!
いや、そりゃゲームだからなんでもありだと言われたらそうなんですが、完全に想定外でした。
確かに道中、死ぬほど強い謎の鶏はいたけど。

アホみたいに強い謎の鶏。ゲームをクリアしても本当に謎のままである

雑魚敵が「赤鬼は火を怖がる」というあからさまなヒントも話してますが、生憎そんな道具に心当たりはありません。
(この時点で自分は爆竹や火吹き筒を入手してません)

しかし、ウダウダ悩んでいても仕方ありません。
どう見たって赤鬼は「私はボスです」という顔をしています。回避しようが無いことは明白。

というわけでいざ尋常に勝負!
赤鬼覚悟!行くぞ!


戦闘の流れを整理しよう


ダメでした。
体感3秒くらいでボッコボコにされました。我ながら雑魚すぎる。
とはいえ、この時点で自分は河原田直盛との戦い(死亡回数14回)を乗り越えています。一度やられたくらいで凹まないメンタルは既に出来上がっていました。
ありがとう河原田直盛。これからエンディングまで100回ぐらいありがとう河原田直盛って言うかもしれん。

というわけで何回か無様に死につつも、以下の問題点と解決策を整理しました。

  1. 戦う場所をちゃんと選ぼう

  2. 怖い

  3. よく見る、攻撃をやめて離れる、戻って斬る』の鉄則

順番に見て行きます。

①戦う場所をちゃんと選ぼう

小学校の標語みたいになってしまいましたが、一番最初に気をつけるべきだと思ったのがこれでした。
というのも、赤鬼と戦う場所はかなりクセのある地形になっています。

↓図解してみるとこんな感じ。

何より厄介なのが、ステージ全体を貫く大きな階段
縦型になっているステージのほとんどをこの階段が占めていますので、注意していないと知らず知らずのうちにこの階段へ移動してしまいます。
しかし、この階段はすぐ横が底なしの崖になっていて、落ちれば大ダメージです。(体力によっては即ゲームオーバー)

また階段という地形のため、そこには高低差が生じます。
これによって赤鬼との距離感も微妙に掴みづらくなり、何かと事故を誘発する原因になってしまいます。

ダメダメな例

なので赤鬼と戦う時は階段の一番上か、逆に階段の一番下。真っ平らな地面に留まるように戦います。

下には雑魚敵が2人いますが、こちらは忍殺でしっかり処理しておけば大した障害にはなりません。
戦闘中にやむを得ず階段にさしかかった場合は、できるだけ階段ではない場所に戻る。
これを気をつけるだけで、事故率は格段に減ります。

②怖い

身もふたもない話ですが、正直これが一番苦労した点でした。
赤鬼、怖いんです。

いやだってほら、見てくださいよ。

これですよ?

色々なボスと戦ってクリアした今でこそ、「赤鬼も楽しかったなあ」などと呑気なことを言えますが、まだ遊び始めたばかりでSEKIROのことをよくわかっていない状態で、こんなに異様な敵と対峙するのはほんっっっっっっっっっっっっとに怖かったんです。

何より、先ほど書いた「階段」が地味に良い仕事をしています。

階段で戦っていると、赤鬼を見上げる姿勢になってしまって、ただでさえ巨大な赤鬼が余計に大きく見えます。
おまけに追い討ちとばかりに「あ〜〜〜あ〜〜〜あ〜あ〜〜〜」みたいなおどろおどろしいコーラス入りのBGMがこちらの恐怖を煽ってくる。勘弁してくれ。

「恐怖」は、シンプル故に、シンプルだからこそ、非常に厄介な難敵です。
私は思いっきりビビりなので、緊張すると手は震えますしうまく指も動かせなくなります。
アクションゲームにおいてこれは本当に致命的です。
モンハンだったら即3乙して蹴られ、エルデンリングなら爆速で侵入者にやられて煽られます。

しかし恐怖に効く特効薬があるわけでもなく、もう回数をこなして慣れていくしかありません。
とにかく練習あるのみと割り切って赤鬼に立ち向かいます。
根性あるのみ!頑張ろう!

いやこえーよ!!!!!!!!!!



③『よく見る、攻撃をやめて離れる、戻って斬る』

ひとまず上記2つの問題点はわかりましたので、あとはとにかく赤鬼と戦って練習していきます。

戦う場所を考え、恐怖を我慢しながら、戦ってはやられ、戦ってはやられ……

……あれ?

そのうち、ふとあることに気づきました。

赤鬼って……

よく見る、攻撃をやめて離れる、戻って斬る』

これだけ気をつけてればいけるんじゃないか?…と。

赤鬼は手足が長く、動きが大ぶりです。
なので避けたつもりでも、赤鬼の攻撃範囲から逃れることができておらず、捕まってしまう事故がよく起こります。
モーションも豊富で、殴りや両手掴み、ジャンプ突進、果てはプロレスばりのドロップキックなど。
とても多彩な技を使ってきます。フロムスタッフにはきっとプロレスファンがいるに違いありません。
それに攻撃速度もなかなか速いため、最初の内は多様な技に翻弄されるでしょう。

が、逆に手足が長いおかげで、攻撃を繰り出そうとする時の動き自体は大きく、とても見やすいです。
なので「よく見る」が大事になってきます。
意識して赤鬼をよく見る、「あ、動いたな」と思った瞬間に避け始める。
こうすれば狼さんの動きは素早いので、攻撃が当たらない範囲まで逃げることは難しくありません。


次に「攻撃をやめて離れる」ですが、これは単に避けるということではありません。

赤鬼には厄介な点が一つあります。
それは狼さんから攻撃されても怯むことがないのです。

恐らくその巨体と凶暴性ゆえに、攻撃を受けても痛みや恐怖を感じないのでしょう。(一応、ダメージが重なるとたまに怯む)

つまり、
何も考えずプレイヤーが攻撃し続けていると、んなこと知らねえと怯まず
突っ込んできた赤鬼に力負けして叩き潰されます。

なので、赤鬼に攻撃する回数は基本は「2回」、多くても「3回」が妥当です。
それ以上攻撃すると、せっかく先ほどの「よく見る」で見極めた赤鬼の動きに、狼さんの回避が追いつかずやられてしまいます。
「攻撃をやめて離れる」も立派な一手です。

こうして『よく見る→走って離れる→戻って斬る→よく見る……』のループが出来上がります。

なるほど、最初の内こそ何をすればいいか戸惑っていましたが、戦闘の流れを単純化してみれば、意外と難しく考えることは少ないことがわかってきました。
これなら自分にもできる気がしてきたかも…。


繰り返しこそ最大の練習

さて、やることは見えてきました。あとは練習あるのみ!

赤鬼戦での最も重要なことは「同じ動作をきちんと繰り返す」です。
見る、避ける、戻って攻撃、見る、避ける、戻って攻撃…。
とにかく何度も何度も、同じ動作を続けます。

けれど、人間は同じことを繰り返せばいいだけと言われても、絶対にどこかで欲をかいたり、ズルをしようとしてしまいます。
「あと一撃だけ……!」とか「あんまり離れなくてもいいかな…」とか。
でもそれは大きな落とし穴です。たった一瞬の判断ミスで、一回の気の迷いで、戦いのリズムは簡単に崩れます。

見る、避ける、戻って攻撃、見る、避ける、戻って攻撃…!

よしまず一本!とった!

いける、いける!欲張るな!
とにかく同じことを繰り返せば良い!

けれども戦いの要所要所で、気の迷いがじわじわと襲ってきます。

今、あと一回攻撃できたかも…。
今、別の方向に避ければよかったかも…。

気の迷いを払うように、必死に自分に言い聞かせます。

欲張るな!!欲張るな!!!!!


もはや敵は赤鬼だけではなく、余計なことを考える自分自身です。

迷うな!迷うな!何も考えるな!とにかく繰り返し!それだけでいい!

見る、避ける、戻って攻撃、見る、避ける、戻って攻撃…!

見る!避ける!戻って攻撃!見る!避ける!戻って攻撃!

勝った!!!!!!!!!


地に倒れ伏す赤鬼。
突破した時の戦闘時間は、たった10数分足らずのものでした。

しかし、何度も何度も素早い動きを繰り返し、更に赤鬼の恐ろしいビジュアルも相まって、短時間とは思えないほどに濃密な戦闘を経験できました。
倒した時は体が震えてたし…。

けれど、この時点でほとんど確信に近い気持ちがありました。
「最初はできない動作でも、繰り返し何度も練習すればできるかもしれない」
できるようになるまでは苦しくても、一回飲みこめればそれは大きな糧になる。

前回の河原田直盛よりもずっと大きな敵を倒せたことで、かなり自信がつきました。
「牛歩でも上達してるな」と少し心躍りながらその場を後にするのでした…。


そんな希望はこの後ぶち壊されることを知らずに。


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今回はここまで。
次回は引き続き葦名城下攻略編。
次なる中ボスと、城下に登場する他NPCの話をしていきます。
更新日は未定ですが、できるだけ早く更新していきたいと思います。ではでは。

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