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【今更】Kanonをプレイしてみての感想

Keyの初期作にて、泣きゲーの始まりでもあるKanon
ノベルゲームは基本的に全ヒロインが救われるが、Kanonは別で一人のヒロインを救うと他のヒロインは救えず物語は終わってしまう。
Kanonのテーマは「奇跡」であり各ヒロインにそのテーマを色濃く感じる。
 サントラも好みでCDを買ってしまった。折戸伸治さん、戸越まごめさんが作る曲はどれも素晴らしい、マジで。
「日溜まりの街」では元気に走り回ってるあゆを想像し「冬の花火」では冬の情景を感じることができ、クリア後はサントラを聴いて散歩していた。
 ノベルゲーにおいて、サントラは大事でシーン事に適切な曲が流れていないと雰囲気が崩れてしまう。
ちなみに、あゆのテーマである「日溜りの街」が一番好き。


プレイ時間、攻略順など

プレイ時間:20時間ほど

攻略順:名雪→栞→真琴→舞→あゆ

攻略順は上記に記載している通りで、総体としたプレイ時間は普通でしょうか。気合い入れれば二日で終わります。
やはり、メインヒロインはあゆなので最後にあゆルートをプレイするのがオススメ。


個別ルート感想


あゆルート


あゆはいつも元気な女の子で祐一君の幼馴染。
7年前から祐一をずっと待っていて、彼女と結ばれないと奇跡は起きず寝たきり状態から回復せずに終わってしまう。そんな悲しい結末を迎えたくないが、これこそがKanonなのだ。奇跡は1回しか起きずヒロイン一人しか救えない現実に直面する。
祐一と二人で馬鹿をしている姿には同じ幼馴染の名雪よりも一緒に居て違和感を感じず自然と応援したくなってしまう。
 奇跡が起きて、ベンチで祐一と楽しそうにしている二人には涙ぐんだ。この二人の出会いを知るプレイヤーからしたら一番幸せになって欲しいと感じるだろう・・・。

真琴ルート

Kanonで一番好きだったルートは真琴で序盤は祐一と数々の馬鹿を行い、ムードメーカーぶりを見せてくれた。
風呂に味噌を入れたり、寝ている祐一にこんにゃくを被せようと色々とイタズラをするが全てお見通しの祐一は真琴にカウンターを喰らわします。
そんな他愛もない日常が真琴にとっては楽しい時間だった。
そして、ゆっくりと体が動かなくなっていき、知能も退化していく真琴を見ることで祐一は楽しかった日常、真琴に対しての想いを感じ献身的に介護をし最後に出会いの場である山に行き花嫁衣装を着せて終わる。
一番Keyらしさを感じるシナリオだと思ったら麻枝さんが担当でした。彼が作るシナリオは日常の楽しさと後半に詰め寄せてくるヒロインの過去などを組み込むのが上手いなと感じた。

栞ルート


生きていくことを諦めるBADエンドは心が痛く、CLANNADの勝平ルートと似たようなものを感じた。
香理は栞の病気を知っており、次の誕生日まで生きていけないことを知る香理は「最初から妹などいない」と思えば辛くないと考え、栞との交流を避けていました。香理と栞の心の掛け違いを解決し奇跡が起き、彼女は病気を克服し学園生活を送るといった話でした。毎日懸命に生きていこうとする姿には心が動かされた。

名雪ルート


名雪ルートでは幼い頃、祐一に拒絶されトラウマを抱えていた。その一方で祐一の事を思い続ける芯の強さと弱さを兼ね備えており、彼女を何回か裏切る行動をしても許す心の広さを感じた。
だが、母親の秋子さんが事故により病院へ運ばれた際の彼女は痛ましく見ているのが心苦しかった。

舞ルート


舞は心を表に出さない子だが、親しい人に対する献身的な姿には心を打たれるものがあった。
SFチックな場面では祐一とボケ合いをしていて見ているのが楽しかった(舞が天然なだけ)


最後に

Kanonは前述でも説明した通り「奇跡」をテーマにしており、あゆは生活を送れるようになり栞は病気を克服するなどと数々の奇跡を起こすことが出来ます。ただ、その一方Kanonには「誰かが救われると誰かが救われない問題」があり不服ではあるが、奇跡をテーマにするのであれば必然的だったのではないでしょうか。


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