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はねるころがる

つるつるの無面
(そんな言葉が存在するかわからないけど)
になりたかった


気が向いた面を
見つめながら愛でながら

じんわり
ふやしていけたら

いつしか
面の数を
把握しなくなり
さかいめが
あいまいになり
ひとつながりの
球のようになれたら

はずんでいけると
憧れていた

いまは
ニ面か三面か

少なくも
異なる面を
愛しながら
止まりながら
ぎこちなく
進むほうが
合ってるかもな

自分か
誰か
放られた
ちからをもらって
ちからをぬいて

音たて
転がり
角がとれ
擦れや
傷や
手垢や
よごれ
においをたしかめ
しっとりしたり
乾いたり

さわりごこちのよくなった
いまにしかない
出た目をただ見る

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