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いつまでも政権にしがみつくな自民党,このままだと日本はさらに没落一途,安倍晋三亡きあとも「いまだけ,金だけ,自分だけ」の自民党政治がなにも変わらずにつづいた不幸と不運のこの国の宿命

 ※-1 2024年10月石破 茂の自民党政権が誕生したが,難産だったというよりは,いまでは期待される余地などほとんどない「裏金問題銅臭と統一教会オカルト臭を発散させてきた」自民党体制

 2024年10月1日国会で自民党総裁選石破 茂が総理大臣に選ばれたが,本来であれば,つまり,よりまともな選挙民たちが多数派としていたらとしての仮定話をするほかないのだが,とうの昔に,現状のごとき「世襲議員だらけの封建遺制満載:自民党」など,存在しえず滅失していたはずだったと思いたい。

 ところがなんのその,それでも「古代史的に優雅な伝統」とその「抜きがたき因習」という特性であったからこそ,その抜き差しならぬほどにまで「ズブズブ度」をさらに沈下・深化させつつ,かつ発展的に重篤化させてきた「現代日本政治」における実情ゆえ,21世紀になってみれば,いくたもの困難を抱えているこの国の現状に変革を起こすことは,まことに至難な試図となっている。

内閣支持率の推移-岸田文雄政権の「なれの果て」まで
政党支持率の推移-支持政党なしということは魅力ある政党が
不在でありつづけてきた政治過程史を指す
野党が分裂状態ゆえこのような25%支持率の自民党でも
まだ存続できていけそうだが
衆議院の解散総選挙では予断を許さない要因がないわけではない
あの麻生太郎君の発足時よりも低いわけで
石破君はたまたま時機が悪いときに首相になったといえなくない


 前政権の首相:岸田文雄に向けられた内閣支持率は,最終的な支持率を20%前半付近をうろうろしていたが,このたび新政権を発足させた石破 茂首相の内閣支持率は,最新・直近に実施された世論調査結果によれば,

  『日本経済新聞』 51%,
  『毎日新聞』 49%

などと,これはまたハナからいきなり決定的に低い数値が出ていた。全然,ご祝儀相場感がないその数字。

 以上の結果はもちろん,安倍晋三の第2次政権以来,自民党内に育まれてきた「いまだけ,金だけ,自分だけ」の私物化(死物化)政治の,恥を恥とも思わぬ堂々たる「破廉恥内政」の横行ぶり,そして,統一教会(世界平和統一家庭連合)とのオカルト・泥まみれ的な交際の実績ぶりを,反映させる世論調査が出した比率である。

 石破新政権がすでに決めたという9月27日予定の衆議院解散総選挙は,自民党の苦戦が予測されている。仮に,前首相の岸田文雄体制のままで,解散総選挙に挑むことになるとしたら,自民党は80議席も減らすという予測があった。たとえ,石破 茂が新首相になった場合のその減少数は,30議席以上という程度に「抑えられそうだ」という予測も提示されている。

 『週刊文春電子版』に掲載された記事,「週刊文春」編集部「《自民36議席減で単独過半数割れ》衆院選289選挙区『完全予測』」《石破新首相でも進む “自民離れ” ,魔の4回生が軒並み…》当落予測リスト付」2024年10月3日,https://bunshun.jp/denshiban/articles/b9668 は,前段のごとき衆議院解散総選挙を予測していた。

 いままでとくに安倍晋三の第2次政権が長く維持されてきたために,決定的にという意味で「政治的に堕落,経済的に転落」してきたこの国は,安倍晋三の第2次政権が以来,この国をさんざんに破壊しまくってきた悪業罪責をいよいよ本格的に大掃除しなければいけない本当のどん詰まりの時期に,すでになっていたはずである

 ところが,それでも自民党の支持率は25%ほどは「いつまでもいる」といたふうな「有権者側の政治意識」がなおも残っている。この国の「世襲3代目(4代目))の政治屋たち」が,大きな顔をしてのさばりつづける政治劣等3・4流国家体制は,どこまでいっても変わりようがないとしかみなせないのか。


 ※-2 2024年10月1日国会で自民党総裁選石破 茂が総理大臣に選ばれたが・・・

 前政権の首相:岸田文雄に対する内閣支持率は,最終的に支持率は20%上をうろつくことになっていた。新政権を発足させた石破 茂首相の内閣支持率は前項で触れたように,最新の世論調査結果は『日本経済新聞』51%,そして『毎日新聞』49%という具合に,ハナからいきなり決定的に低い数値が出ていた。

 以上の結果はもちろん,安倍晋三の第2次政権以来,自民党内に育まれてきた「いまだけ,金だけ,自分だけ」の私物化(死物化)政治の堂々たる横行ぶり,そして統一教会(世界平和統一家庭連合)とのオカルト・泥まみれ的な交際の実績ぶりを反映した結果を,世論調査が出した比率であった。

 石破新政権がすでに決めたという9月27日予定の衆議院の解散総選挙は,自民党の苦戦が予測されている。仮に,前首相の岸田文雄のままで解散総選挙に挑むことになったら,自民党は80議席は減らすという予測があった。また,たとえ石破 茂が新首相になったとなれば,その減少数は30議席以上という程度に「抑えられそうだ」という予測も提示されていた。

 『週刊文春電子版』に掲載された記事,「週刊文春」編集部「《自民36議席減で単独過半数割れ》衆院選289選挙区『完全予測』」《石破新首相でも進む “自民離れ” ,魔の4回生が軒並み…》当落予測リスト付」2024年10月3日,https://bunshun.jp/denshiban/articles/b9668 は,

 安倍晋三が第2次政権が以来,この国をさんざんに破壊しまくってきた悪業・罪責は,いよいよ本格的に大掃除され清算されねばならないどん詰まりの時期になっていたはずだが,それでも,自民党の支持率はいまでも25%ほどはあるという「有権者の政治意識」が問題であった。

 さらには,この国の「世襲3代目(4代目))の政治屋たち」が,これからも大きな顔をしてのさばりつづける「政治劣等3・4流国家体制」は,どこまでいっても変わりようがないのか?

【参考記事】-『東京新聞』から-

 

 ※-3「発足前からこれだけケチが付くのも珍しい 石破さんには悪いがこの内閣は長く持たない予感【前編】」『日刊ゲンダイ』2024年10月2日,https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/361346

 この※-3からは,いまでは,まともに政府批判ができる新聞紙(非大手紙)として定評のある『日刊ゲンダイ』の論調を借りたかたちで,それもこのたび発足した「石破 茂新政権」を吟味するためとなるが,参考になる段落を拾いながらの議論を試みたい。

 以下の参照においては,当該の記事から任意にとりだす主張となるが,本記述の中心話題を考察するための素材として活用しつつ記述をすすめたい。

 a) ここでさきに,『日刊ゲンダイ』の別の記事から,つぎのような意見,石破新政権に対する批評を聞いておきたいので,間に挿入しておく。

 その連載コラム記事,「ラサール石井 東憤西笑」は2024年10月3日は,題して「石破新総裁には期待したが結局 “張り子の虎” …国民が『七人の侍』の農民のように立ち上がるしかない」であった。

 註記)『日刊ゲンダイ』2024年10月3日,https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/361362

 もし,石破氏が「SHOGUN」の吉井虎永のように肝の据わった戦国大名なら,ここで菅・麻生の力を削ぎ,しばらくは高市や河野を黙らせ,裏金議員の首を切り,財務省とアメリカにはうまく面従腹背して,己の思うがままの政治が出来たであろう。

 私も少しは期待した。

 しかし驚いた。「解散は予算委員会を開いてから」と豪語していた舌の根も乾かぬうちに,9日解散を明言し,菅氏を副総裁,麻生氏を最高顧問に任命し,高市,小林にはポストを用意したが断られる始末。肝心の組閣も初入閣が13人もいるはなはだ心もとない顔触れ。なんとも拍子抜けの前言撤回,張り子の虎だった。こういうところなんだな,この人に人望がないのは。

 こうなったら「七人の侍」だ。選挙の力で,農民が侍をやっつけるしかないだろう。

「ラサール石井 東憤西笑」

 ラサール石井いわく,「二枚舌が露呈した上に “森山内閣” などと揶揄の情けなさ」。衆議院の解散総選挙の早期実施も,間違いなく森山 裕幹事長の提言だったと推察されている。

 要は,石破は前言を翻すかっこうになってしまった。われわの目線からみて,首相になる前に確言していたことがらを一挙に,実行できなくなっていた。こうなると,ごくふつうの自民党国会議員の1人でしかありえなかった事実が,はっきりとバレた。

ここからは,※-3として最初かかげてあった『日刊ゲンダイ』「記事【前編】」から,適宜にその中身を取捨選択しながら批評的に論及していきたい。

 b) 「石破は総裁選で早期解散について,予算委で新政権の姿勢を示したうえで国民の信を問う,と強調していたはず。にもかかわらず,総理就任前から『9日解散,27日投開票』をぶち上げたのだから前代未聞。

 『ぶれない信念』とやらは,いったいどこに消えたのか。早くも二枚舌が露呈した格好だ。

 さらに情けないのは,石破が森山幹事長に頼る場面が目立つとして“森山内閣”などと揶揄する声が出ていることだ。

 (中略)

 連立を組む公明党とのパイプもあり,石破は選挙や国会運営などの党務を掌握している森山の「仕事師」としての腕を評価。予算委を経て11月以降の総選挙を考えていた石破に早期解散を進言したのも森山と報じられているから,これでは先が思いやられる。

 (中略)

 高市一派を潰せるのか,反主流派は来年の参院選後が勝負と手ぐすね
 
 c) 発足前からこれだけケチが付くのも珍しいが,そんな石破政権の様子を虎視眈々と眺めているのが総裁選の決選投票で戦った「高市一派」をはじめとする反主流派に “転落” した面々だろう。

 (中略)

 高市〔早苗〕も小林〔鷹之〕もそろって「石破政権には協力しない」と “宣戦布告” したに等しいわけで,そんな反主流派がまず注目しているのがこんどの総選挙だ。

 前回(2021年)の衆院選で,自民は単独過半数(233議席)を確保し,国会運営を有利に進めることができる「安定多数」(244議席)も押さえた。選挙の結果,仮に自民の単独過半数割れや,自公でギリギリ過半数を維持といった状況になれば石破の責任論を問う声が強まるのは間違いない。

 そして衆院選でつまずいた石破政権を内部から揺さぶり,後ろから機関銃を撃とうと待ちかまえている有象無象の連中がワンサカ出てくるわけだ。

 党内では,すでに勝負は来年夏の参院選後とみて,「8月2日総裁選」といった声も漏れ始めているから,シナリオ通りに進んだ場合,この内閣は短命で終わる予感しかない。

 (中略)

 d) いきなり大風呂敷-安保・防衛で足をすくわれる予感。

 早くも石破政権の “命取り” になるのではないか,と囁かれているのが,総裁選の時,石破が大風呂敷を広げた「安保・防衛問題」だ。「アジア版NATO」の創設にはじまり,日米地位協定の改定,さらに,アメリカ本土に自衛隊の訓練基地を置くことも提案している。

 (中略)

 在日米軍の地位や権利を取り決めた「地位協定」は,不平等協定の最たるものだ。米兵が重大事件を起こしても,日本には捜査権もない。地位協定があるため,在日米軍はなかば治外法権となっている。

 (中略)

 不平等な「日米地位協定」の改定をめざすのは当然のことだろう。米軍基地を抱える自治体も,日本の主権が制約を受ける地位協定の改定を求めつづけている。しかし,どんなに要望しても改定されないのは,アメリカが絶対に認めないからだ。

 問題は,石破に,アメリカに「イエス」といわせるシナリオがあるのかどうか,ということだ。米紙ウォールストリート・ジャーナルは「アメリカとの間に起こりうる緊張関係を予感させる」と伝えている。

 高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこういう。「アメリカは唐突に感じたでしょう。このまま石破首相が突っこんだらアメリカとの間で摩擦が生じる可能性があります」

 かといって,公約にかかげた「地位協定の改定」を断念したら,国内から不満が噴出するのは間違いない。野党に格好の攻撃材料を与えた 早期解散は裏目に出る

 e)「メッキがはがれる前にやるしかない」と,「10. 9 解散,27日投開票」という超短期決戦に突っ走った石破政権。

 3年前,岸田前首相も「ご祝儀相場」がつづいていた就任直後に解散に踏み切り,まんまと単独過半数を確保している。しかし,この早期解散は裏目に出るのではないか。国民を裏切るものだからだ。

 (中略)

 〔石破は〕野党から追及されることを恐れ,約束した予算委員会も開かず,総理就任後わずか8日で解散してしまうのだから,さすがに国民の多くは「話が違うじゃないか」と,不信を強めているに違いない。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)がこういう。

 「石破さんの国民人気が高かったのは,つねに『正論』を唱え,筋を通す政治家だとみられていたからでしょう。どこか不器用で策も弄しないタイプだった。ところが,トップに就いた途端,変節し,党利党略で動いている。国民は『石破,おまえもか!』という気分だと思う」。

 「選挙は相手しだいですが,石破さんの,この変節は明らかにマイナスでしょう。石破さんの良さが消えてしまった。それでなくても,裏金事件と統一教会問題を抱えた自民党には,逆風が吹いている」。

 「石破さんは,裏金議員の公認について『徹底的に議論する』としていたが,もう公認を再検討する時間もないのではないか。世論調査では,裏金議員の公認を8割が『納得できない』としています。このまま公認したら,それも逆風になりますよ。世論調査では,石破首相に『期待する』52%,野田党首に『期待する』49%と拮抗しています」

 自民党議員は「選挙が1週間遅れるごとに自民は15議席減る」と,早期解散の大合唱だったが,この早期解散は,自民党のクビを絞めることになってもおかしくない。(『日刊ゲンダイ』の記事は後編につづくが,ここでいったん引用は終わり)

 石破 茂が以上のごときに披露した,それもわずか2~3日間における豹変ぶりは,まあ,自民党内の派閥的ないしは内部抗争的なつばぜりあいとしてならば,すなわち「コップのなかの嵐のごとき小競合い」をめぐって発生した「個々の現象的ななりゆき」に過ぎなかったとみなされ,それでひとまず済まされる余地があった。

 しかし,国民・有権者たちの視線においては,自分(石破たち)の言動の軌跡,その変質ぐり(そのかなり軽い変節模様の連続相)が,どのように映るに至っていたか,自民党の国会議員たちはあまりに軽くあつかっている。

 安倍晋三だとか菅 義偉だとか岸田文雄だとかいった,これら3流政治屋(世襲の典型的な人間類型がアベとキシダ)とは,決然と一線を引いた言動を,それもじぶんなりに終始一貫する基本姿勢を堅持しながら実践しないことには,自民の悪しき前近代的な因習政治の桎梏からは,これからも絶対に抜け出せない。

 少なくとも,自民党〔とあの創価学会公明党とのいわば本物の野合〕政権に対面しては,支持政党なしの国民・有権者はもちろんのこと,自民党支持者であってもなかには今回にかぎっては,かなりきびしく観察している人たちがいないのではない。

 石破政権の誕生にさいし,各紙・各社が実施した世論調査がきわめてきびしくい結果となっていた。新政権発足だからということで,いつもはご祝儀で甘めに観てくれる要素が,今回の石破新政権に対しては皆無だったのかと思わせるほど感じにくかった。

 自民党の支持者のなかには,いくらなんでも,いまの自民党は反省も恥もなにもしらない「国会議員(ふつう〈選良〉といわれる) 」が大勢いる,しかも,政治家として品質保証の「なってない」「みっともない」ザマをみせつけられて,それ相応に批判する人たちも出ていた。

 とりわけ,参議院の国会議員たちのなかにはろくでもない自民党議員が多い。芸能人上がりの議員,アスリート上がりの議員などには,格別に等外品(ハズレ)であった,つまり,ろくでもない者たちが目立つ。

 橋本聖子をみよ。いい歳こいてであったが,パーティの席上で若い男性選手を抱き寄せては,皆がいる場所であったが,ディープキスを長々と演じてきた。話は突如横にずれるが,もちろん裏金問題も,聖子はきちんと隠しておりましたが……。

 補注)この「事件」が起きたのは,橋本聖子が選手団団長を務めた2014年ソチ冬季五輪閉会式後のパーティーの最中であった。そこで聖子は,フィギュアスケート男子の高橋大輔(34歳)に対して,半強制的に “濃厚なキス騒動” (通常ならば男女が寝室などでするその種の行為)をおこなっていた。

女性議員として活躍する方法にミスがあった

 この聖子は夫もいたし,子どももいた。現時点で調べた話となるが,くわしくいうと,橋本聖子には夫とのあいだに子供が8人いて,そのうち上の3人の子どもたちは大きくなって結婚しており,孫が6人いるとのこと。

 この聖子はすでにオバアチャンにあいなっていたわけだが,それでいて前段に触れたごとき「セクハラばあさんの行為」に及んでいた。お元気でなによりだが,お酒がはいっていたとはいえ,老女として色ボケ的に抑制が効かなかったところは,とても恥ずかしかった。

 そんなこんな有象無象しか残っていないのが,最近の自民党議員連中であった。国家の運営にたずさわっているはずの「彼ら・彼女らの国会議員としての低品質ぶりないしは性能劣化ぶり」は,それこそ目も当てられないほどひどい。

 以上のように批判しなければならない自民党政権内部の堕落・腐敗は,安倍晋三の第2次政権時においてこそ過剰に熟成していた。だから,そしてしかも,時間的にはそのころからすでに一昔の時間が流れてきた。そのいまでもまだ「自民党政権がダラダラとつづいている現状」だったとなれば,「失われた10年」がこれからも順次,その周期をたび重ねていく方途しか予測しえないのか?


 ※-4「発足前からこれだけケチが付くのも珍しい 石破さんには悪いがこの内閣は長く持たない予感【後編】 目玉は三原じゅん子…能力と評判,そして過去」『日刊ゲンダイ』2024年10月2日,https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/361348/2

 a)〔このたび発足した石破 茂政権は〕「赤沢大臣を含め,初入閣は13人」という内閣の陣容であるせいか,早速,この『日刊ゲンダイ』の記事「後編」は,「ドタバタ人事のツケをすぐに払わされることになりそうだ」と懸念していた。

 石破新内閣では総裁選で石破支援に回った人物や,後ろ盾の菅元首相に近い議員ばかり。論功行賞人事でロクに “身体検査” できていないため,不祥事やトラブルなどの問題を抱えた議員が紛れこんでいてもおかしくない。とくに危ういのは,初入閣の13人である。

 石破最側近の赤沢経済再生相は,過去の文春オンラインで〈赤澤亮正が買った疑惑の香港カジノ株「政治資金規正法と資産公開法違反疑惑も… 」〉などと報じられていた。超党派のカジノ議連のメンバーだった赤沢が,長崎県のIR(カジノを含む統合型リゾート)事業で,運営者として有力視されていた香港の関連事業者株を保有し,行政の公平性,透明性に疑義が投げかけられていた問題だ。

 小里農相は,愛人契約を結んでいた女子大生から手切れ金を請求された過去を『週刊新潮』にすっぱ抜かれているし,牧原法相は,厚労省による裁量労働制に関するデータ不正が発覚したさい,野党の省庁ヒアリングを「公開リンチのよう」と発言。撤回に追いこまれた。

 補注)牧原法相についてくわしくはたとえば,『東京新聞』のこの記事を参照されたい。

 参考にまでふれておくが,『産経新聞』2024年10月3日は,「かつて女子大生と愛人契約報道の小里農水相『緊張感持ち職務遂行する』詳細の明言避ける」と見出しの記事を報道していたが,その手切れ金は300万円要求されていたとのこと。古里はだから「緊張感持ち・・・」という答え方をしたのか?

 武藤経産相の政党支部は過去,キャバクラに政治資金を拠出。 “菅印” の坂井国家公安委員長は,コロナ禍にもかかわらず官邸で昼食パーティーを開いて大炎上していた。

 さらに,本紙の取材で初入閣した閣僚のなかには「政治とカネ」の問題があることも分かっており,今後,閣僚の疑惑が続出すれば内閣支持率の急落は必至。石破は一気に追いつめられるだろう。政治アナリストの伊藤惇夫氏はこういう。

 「身体検査する時間的余裕がなく,初入閣が13人もいるわけですから,不祥事が出てくることは十分に考えられます。すでに,問題閣僚の名前が取りざたされているほどです。逆にいえば,そうした懸念があるからこそ石破首相は早期解散に踏み切ったのでしょう。ボロが出る前に選挙をやってしまえというわけです」。

 b) 選挙中にはじけたら大ダメージだろう。

 安倍派の天敵,村上誠一郎起用の吉凶〔については〕「あの人事だけは絶対に許せない」〔と〕,「旧安倍派の議員から,こんな怨嗟の声が上がっているのが,安倍元首相を『国賊』と評した村上の総務相への起用だ」。

 村上は2年前の「安倍国葬」に反対し,欠席を表明。その理由として「財政,金融,外交をボロボロにし,官僚機構まで壊して,旧統一教会に選挙まで手伝わせた。私からいわせれば国賊だ」とボロクソ。1年間の党役職停止処分に処された。まさに旧安倍派議員にとっては天敵ともいえる存在に違いない。

 その村上はきのうの会見で「国賊」発言を問われると,「すぐに遺族に謝罪し,役職停止になった」と説明。安倍批判を繰り返してきたことについては「感情で発言したのではなく,ずっと正論を言い続けたつもりだ」と言い,そのうえで,「人間社会だから,これからは融和的にやっていきたい」とも語っていた。

 旧安倍派議員が怒りを募らせるなか,村上の起用は石破にとって吉と出るのか凶と出るのか。

 「これまで安倍政権を表立って批判してきたのが石破首相と村上氏で,2人は同志といえる間柄です。石破首相は志を同じくする村上氏を起用したというだけの話でしょう。安倍派の反発は当然ですが,選挙が近いため党を割るような行動には出られないはず。それに,安倍派に批判的な村上氏の起用は,裏金事件との決別を印象付け,国民は歓迎ではないか。党内的にはマイナスがありますが,選挙ではプラスに働くと思います」(伊藤惇夫氏〔の評言〕)

 解散したとはいえ,これまで党内を我が物顔で牛耳ってきた旧安倍派。このまま引き下がるとは思えない。

 c) 目玉は三原じゅん子… 能力と評判,そして過去

 金八世代には「顔はヤバいよ。ボディーやんな,ボディーを」の名ぜりふでおなじみの三原じゅん子参院議員が念願の初入閣を果たした。自民党総裁選の決選投票で石破支持にまわった菅元首相枠でこども政策相に就任。ごついイヤーカフを愛用しているあたり,ヤンキー気質の健在をうかがわせる。

 「野党時代の自民党に声をかけられ,2010年の参院選に全国比例で初当選。2016年選挙は菅氏のお膝元であり,公認候補2人擁立の対象となった神奈川選挙区に引っ張られてトップ当選した。菅シンパのひとりで,菅政権での初入閣を本人も期待していましたが,さすがに荷が重い。国会答弁を不安視され,厚労副大臣におさまった」(与党関係者)

 3年越しの目玉となったわけだが,能力といい,思想信条といい,疑問符が付く。

 補注)この程度のヤンキー的女優出身者が,いつのまにか国会議員になっていたが,あくまで議員になる人間は「選良」でなければならないというか,そうであったほうがはるかに好ましいと常識的にも思われる。だが,つぎの彼女の発言は「多分,自分が劇的に勉強不足」であった事実をみずから支持する結果を自白していた。

女は美貌で勝負?

〔記事に戻る→〕 〔すなわち〕世間をア然とさせたのが,2015年3月の参院予算委員会だ。質問に立つと,「八紘一宇の理念のもとに,税の仕組みを運用していくことを安倍総理こそが世界に提案すべきだ」と発言。

 侵略戦争の正当化に使われたスローガンを唐突にもち出し,「日本が建国以来,大切にしてきた価値観」とまでいってのけ,ネトウヨ思考の持ち主であることを可視化させた。

 補注)この三原じゅん子にあって本当は,はたして「ネトウヨ思想」のカケラでもあるようには,とうてい思えないだが,本物の右翼でも保守でもなんでもない「ポット出の元芸能人じゅん子」君,あなた少しは古代日本史を学習したことがあるか?

 おそらくその勉強歴はないと観ておく。いまどきであるから,漫画本からでも,そのへんの知識はいくらでも学べる。いまからでも遅くはない。復習ではなく初学として古代日本史の本をしっかり勉強しなさい。そのさい,日本の建国記念日は架空の想定でもって決められた「国民の休日(祝日)」であることから,まず学習しておくとよい。

〔記事に戻る→〕 2019年6月に安倍首相に対する問責決議案が提出されると,反対討論で「愚か者の所業」「恥をしりなさい!」などと,芝居がかった演説で大騒ぎ。また物議を醸した。

 補注)この三原じゅん子の発言を聞くかぎり,ヤンキー娘のままに中年女になってから国会議員になりあがり,しかも,聞きかじりの古代史架空物語を聞かされたせいか,重い中耳炎にでも罹患したのか,さらにそこから近くの脳細胞まで精神的に冒されたかのように,雄叫びならぬ雌気炎を挙げていた。

〔記事に戻る→〕 子宮頚がんに罹患した経験から,選挙では「若い人が,がんになったとしても,出産できる世の中にしたい」などと女性に寄り添う姿勢をアピールしているが,不安だらけだ。敬愛してきた安倍の天敵にどのツラ下げて仕えるのか。公私混同で後ろ指をさされてもいる。

 「交際相手をつぎつぎに秘書に取り立てる癖は県連でも顰蹙を買っています。元カレのミュージシャンを公設秘書や私設秘書にして猛批判されても懲りず,2016年に再々婚した24歳年下の中根雄也氏にしても元選挙スタッフ。付きあい始めてから公設秘書に引き上げ,それがバレて結婚を決めてから私設秘書にスライドさせた」(県連関係者)。

 目玉がアキレス腱になる日は遠くなさそうだ。(以上で『日刊ゲンダイ』引用終わり)

 安倍晋三政権や岸田文雄政権の存立は結局,「自民党内的に同じ穴のムジナ」の一群があまりにも多勢の存在である実情と関連があった。そのために「自党国会議員」のなかには,「不良品」ないしは「性能が決定的に不足していた欠格品」だった「一群」の混入があっても,これを適切に識別したうえで,なんらかの必要な措置を施すまでには至っていなかった。

 「アベ友」ということばがあった。「類は友を呼ぶ」である。この「類」から外れていた石破 茂が今回,首相になったのだから,この「友」の少ない茂君,これからしばらくは苦難の政権運営となること必定。

 なによりも9月27日に決められた衆議院の解散総選挙は,はたして「自分:石破の責任ではなく,もっぱら安倍が首相に就いていた過去歴」がまさに,問われる選挙になるのだが,

 この選挙の結果がもしも最初に触れたように自民党にとって芳しくない展開となれば,あたかも首相になったばかりの石破だけが悪かったかのように指弾されるのは,考えてみるまでもなく,石破にとっては実に損な役柄を押しつけられたことになる。

 さてみなさん,9月27日衆議院選挙には,どの党の誰に投票しますか?

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