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フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン観てきました

こんばんわ☕
せいたろうです

昨日、気になってた「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」観てきました。
ストーリーは疾走感がありながらも分かりやすく、あんま頭を使わずに見ることができました。
簡単なストーリーと感想とかを書いておこうと思います。

時代背景

舞台は1969年のアメリカ。
ニクソンが大統領に就任した年です。
第二次世界大戦終結の直前1945年2月から続くソビエト連邦との冷戦は未だ続いており、ベトナム戦争が泥沼化しつつありました。

アメリカと宇宙開発競争を繰り広げていたソビエト連邦は、1957年10月4日に人類初の人工衛星「スプートニク」を打ち上げて以来、1961年に宇宙船「ボストーク1号」でユーリ・ガガーリンが有人宇宙飛行に成功するなど常にアメリカの先を行っていました。

アメリカは1958年にNASA(アメリカ航空宇宙局)を設立。
時の大統領ジョン・F・ケネディは「1960年代の内に人間を月に着陸させ、安全に帰還させる」と宣言。議会は大いに沸いたといわれます。

NASAは1961年より「アポロ計画(=人類初の月への有人宇宙飛行計画)」のロケット打ち上げ計画を開始しました。

…それから8年。NASAは未だ人類の月面着陸を成功できずにいました。
国民の「月」への関心は薄れ、予算は膨らむばかり。
この状況を打開すべく、ニクソン大統領に仕える政府関係者モー(演:ウディ・ハレルソン)は、PRマーケティングのプロであるケリー(演:スカーレット・ヨハンソン)を雇って、企業に「アポロ計画」を売り込みを始めます。
「アポロ11号」の発射責任者コール(演:チャニング・テイタム)はケリーのやりたい放題にイラつき反発します。

この「アポロ11号」は何としても成功させなくてはいけません。
モーは、ケリーに念のため偽の月面の映像を地球で撮って生放送に使うことを命じます。

ご存じの方は多いと思いますが、この「アポロ11号」宇宙船のサターンVロケットでの打ち上げは成功します。
そして月着陸の様子は全米に生中継されました。
乗組員のひとりニール・アームストロングは「ひとりの人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ。」という有名な言葉を残します。

でも、果たしてこの時流れた映像は「本物か?」「偽物か?」そんな都市伝説が今でも議論されたりします。
おそらくこの話題にインスピレーションを受けて作られたと思いますが、映画の最後まではらはらさせる要素が詰まってて目が離せません。

スカーレット・ヨハンソンが生き生きしてた

スカーレット・ヨハンソンといえば、アベンジャーズシリーズのブラック・ウィドウや、ゴースト・イン・ザ・シェル(2017)の大佐役など、クールで無口な役が多かったと思います。
でも、僕はアメリカのトーク番組なんかで見るスカヨハは、お茶目でハツラツとしててよく笑うイメージがあったんですよね。
そんな彼女にぴったりの役だったなあと個人的には思いました。

今回の映画で、スカーレット・ヨハンソンは主役を演じながらプロデューサーとしても関わっているそうです。
最初はヨハンソンは主演を演じるつもりは毛頭なかったそうですが、脚本の草稿ができたとき、とても素晴らしいものに仕上がっており、この役柄を演じずにはいられなかったんだそうです。
映画を観終わってパンフレットを読んでいたらそんなことが書いてあって、なるほどなあと思いました。

フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

僕にとっては「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」といえば、新世紀エヴァンゲリオンのエンディングテーマなんですよね。
エヴァのエンディングになるまでスタンダードになったのは、フランク・シナトラが歌ったバージョン(クインシー・ジョーンズ編曲、カウント・ベイシー・オーケストラ演奏)が流行ったことがきっかけなんだそうです。

Fly me to the moon
(私を月へと連れて行って)
And let me play among the stars
(星空で遊ばせて)
Let me see what spring is like on jupiter and mars
(木星と火星で春がどんな風か見せてほしい)
In other words, Hold my hand
(言い換えると、手を握って)
In other words, darling, kiss me
(言い換えると、キスして)

Fly me to the moon

映画の中で、コールが毎日一緒に寝ているジェーン(たしか戦闘機P-51マスタング?(違ったらすみません)の愛称)にケリーを乗せて議員との晩さん会に行くシーンがすごいロマンチックだったなあと思いました。
1時間で目的地まで行かなくてはいけないという状況で、空を飛んだら大丈夫!なんてかっこよすぎる…
そんで「帰りが本番」って言って沈む夕日を見せるの男前すぎる…

敬虔なカトリック信者の議員を説得しに行くシーンでしたが、(僕はクリスチャンじゃないのでちゃんと理解できたか不安ですが)コールが聖書の内容を理解したうえで、「神が7日で世界を作って最後に人間を作ったということは、この後は我々人間に責任があるはずだ」という考えを述べて、技術を発展させることは主はきっとお喜びになるはずだと説得するシーンも、どんだけ言葉巧みなケリーよりこの場ではコールの魂の言葉が相手には有効で、ケリーが惚れ直す流れになっていて良かったなあと思いました。

Fill my heart with song
(私の心を歌で満たして)
And let me sing forevermore
(そして、この先も永遠に歌わせて)
You are all I long for all I worship and adore
(あなたこそ私が思い焦がれる全て、あなたこそ私が崇敬する全て)
In other words, Please be true
(言い換えると、誠実でいて)
In other words, I love you
(言い換えると、愛してる)

Fly me to the moon

この歌のFill my heart with songの「song」って、この歌の後半の流れから考えて讃美歌の事なんでしょうね。たぶん最大限の愛情表現なのかな。

実際に劇中で「Fly me to the moon」が流れたのは別のシーンでしたが、僕の脳内妄想ではジェニーで空を飛んでるときに一番脳内で流れてました。
間にカトリックの教えの話題がサブリミナル的にはさまれたので、脚本家も意識して書いたんじゃないかな。

映画見るまでFly me to the moonの歌詞の内容を考えた事が無かったので、この機会に読んでみて、ああこういう意味の曲だったんだって考えることができて良かったなあと思いました。

そういえば夏目漱石が「I love you」を「月がきれいですね」と訳した逸話がありましたね。「Fly me to the moon」~「In other words, I love you」と感覚が近いのかもしれませんね。

これからの宇宙開発について

アポロ11号が月面着陸してから55年ほど経ちました。
これまでに「ISS(国際宇宙ステーション)」や「スペースシャトル」などが話題となってきましたが、今は新たなステージに進みつつあります。
その代表的なものはアポロの双子のアルテミスを冠した「アルテミス計画」です。

「アルテミス計画」では、「オリオン」という名前の宇宙船を使用します。オリオンはアルテミスの最愛の恋人ですね。
アルテミス計画の目的は「月面での持続的な駐留を確立し」、「民間企業が月面経済を構築するための基盤を築き」、「最終的に人類を火星まで送る」ことです。

使用するロケットは「SLS(スペース・ローンチ・システム)」というものです。
第一弾である「アルテミス1」ミッション(無人の月周回)は2022年11月16日に実施されました。
第二段の「アルテミス2」ミッションでは有人の月周回で、ロケットの打ち上げは2025年9月を予定しています。
そして、その翌年の2026年9月の「アルテミス3」ミッションでついに有人月面着陸を予定しています。

日本も無人の月探査機「SLIM」を月面にピンポイント着陸させることに成功しました。
さらに、2025年以降、月周回上に建設される「ゲートウェイ」という宇宙ステーションの建設にも日本は参加します。
日本企業のTOYOTAは月面での移動のための有人与圧ローバの開発を行っています。

これからの宇宙開発、楽しみですね!
生きているうちに月に行ってみたいなあ…

そういえば今日は満月みたいです。月を見ながら思いを馳せるのもいいかもしれませんね。

では。

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