一級建築士試験 製図(T短期通学編)

正直、二級が短期で仕上がらなかったのに一級は短期で仕上がるのか、と思う反面、この学科の勢いを落とさず勉強すれば、もしかするともしかするかも・・・しれない、、というフワッとした気持ちで、学科一週間後から授業スタート。
※学科(短期)を申し込んだ際にセット割があったので、製図も申し込み済みだったこと、地味に良かったと思います。学科試験の翌週から製図1回目が始まるため。

授業が始まるまでの一週間で、シャーペン、消しゴムをそれなりに吟味して買いました。(後にネットでバンコ、45cm三角定規)
製図板は開けたら二級の当日試験問題が出てきた(=二級終わって、ぴったり10年、一度も開かれなかった製図板…)

諸先輩がたの、「このシャーペンがおすすめ」等の記事がめちゃめちゃ参考になりました。ありがとうございました。

手ごたえを掴み始めた時期

9月半ば過ぎごろからやっとまともに授業中の6.5hで作図&記述が仕上がるようになりました。
その時点で全10回の授業のうち8回目くらい。
通しでまともに解けた課題は一つ、いやこれもまともには解けていないな。自分としては結構イケてると思って書ききったのだけどそれでもプランにやや難あり。
でも、6時間半で一通りができるようになったことは、私にとっては大進歩で、成長したことの実感が得られました。

8月最終週の模試はまるで解けなくて、
授業後に先生に「これできるようになるんですかねぇ・・・」とぼやいたら「大丈夫、何とかなるよ、こればっかりは数をこなしていくしかない」とか言われて、
内心「え、、なんか具体的な方法ないんですかね。。」と思ったけど、
まぁなんとなく今になれば先生が言っていることもわかるような・・・?

作図時間

7月末の初回授業後、家で早速トレース。5.5時間くらいかかったかな。
手順ごとにタイムを記録する用紙が配られていたので、柱〇分、延焼ライン〇分、、と工程ごとに時間を書き込むこと10枚目あたりで3時間半くらい。

授業の2回目くらいまでは、授業中の個別面談で作図についての指導が中心でしたが、線の濃淡や壁厚の表現はまぁまぁキレイ(・・・と言っても褒められるほどでもないし、もっと濃くしてと言われるほどでもない。作図力で加点が貰えるほどでもないレベルです)と一応言われたので、そこは2級の時にさんざん鍛えた(?)のが、まだ生きていた!と思いました。あれは無駄ではなかった・・・と思う。

20枚目弱くらいまではこの工程表をつけて取り組みました。
→2.5時間の作図を目指すようにさんざん言われて目標にはしていたけれど、
最終的には2時間45分~2時間40分前後が限界でした。

反省点として、毎回、タイムを計っていたものの、かかった時間の計測だけで終わっていたので、
かかった作図の時間を図るのではなく、
2.5時間の制限内に作図とチェックを終わらせる、訓練を普段からするべきだったと。読み取りから通しで、一通りまともに書けるようになった9月下旬からはとにかく時間制限を設けて、汚いなら汚いなりに書く練習も必要だったと。
試験3日前~前日で「2.5時間の設定の中で作図チェックまで」は3回できたのですが、、この練習が足りていなかった。

※本番はエスキス後に作図量は少ない、と踏んで2時間30分で書ける、と作図前に判断しましたが、主に下記の理由で結局2時間45~50分くらいかかりました。。
・EV階段の位置不整合(今まで一回もやったことなかったのに、ホントにあるんですね)
・書いている途中にバリアフリー階段でないことに気づいた
⇒階段を2回書き直した
・手元の影!!(東大駒場11号館の教室の照明がやや暗く&手元に影ができる位置でした。試験前に製図板を少し移動させたりしたが、影なくなるポイントがなかった)

エスキス

授業では、2回目か3回目あたりにエスキスの手順や方法についての説明があった。とにかく、その講義ではエスキス案を写すような感じが精いっぱいだった。自分でどこで、何を検討すればよいのかサッパリでした。。

その後の授業では、10時10分ごろから6時間40分(面談込み)で新しい課題を解きながら、途中でエスキスの解説(考えるべきポイント)が挟まり、ヒントを聞きながらエスキスをまとめる、という流れで、夕方にはレジュメと先生のオリジナルエスキスが配られ、改めてエスキスのポイントの説明があるといった感じ。

レジュメにはエスキスの考える手順が課題ごとに解説されていて、確かにこの流れで考えればこうまとまるのだけれど、、どうしてこの発想に至るのか(40㎡コマか50㎡コマか、スパン割りはどうしてこうなるのか、なぜこの部屋がここに来るのか)ということがかなりボヤっとしていた。この発想には私の頭では至りません、という感じがお盆くらいまで続いていた。

youtubeで解説されているエスキスで課題を解きなおしてみたりしてみたものの、なんかしっくりこなかった。機能図を丁寧に書かなければ整理できない程の複雑さでもないし、階の振り分け(?)するほどの悩むポイントもないし、利用する人はそもそも設定されてて限られてるし。。

お盆ごろには作図がそれなりの時間になってきて、課題も少しずつ難しくなってきて、ややエスキスに割く時間が増えていった。

部屋数が増え、部屋の配置計画が難しく感じるようになったときに、「廊下を直線状に通す」ことを意識して解いた際に、道筋が見えた気がした。
それまで倍コマの検討の際に、柱位置をフリクション太ペンで落としていたが、それを辞めて罫線にしてみた。すると、廊下の位置が分かりやすくなってこれが個人的には良かった。
1/400でも同じやり方で進めるようになった。


また、建築可能面積の検討の際に、敷地をなぜか小さく書いていたが(最初のころは外構条件が厳しくなくて小さい敷地図でもなんとかなっていた)、解説通りにちゃんと1/400の大きさで一回書いてみることで、わかりやすくなった(最初から解説通りにやれという話😥)

ただ、最後まであまりうまく検討の仕方がぼやっとしていたことは、スパン割りの検討&決定。倍コマの時点ではスパン割りを決め切らない、とアドバイスをもらっていたのだが、それがどうもできなかった。
だって、6mなのか7mなのか決めないと部屋の配置検討ができないじゃないか…←ここが間違ってるんだと思うのだけど、、けど、早く決めて、早く1/400の検討に入りたいと気持ちが先走ってるんだろうな、倍コマでは細かい部屋を検討しないというのもどうもできていなかったしな。
つい検討しがち。一スパンだけ8mにするか…とかそのあたりもいつ判断するんや。

でも、そうか、その前にコマ出しでコマを検討してるから、入らないことないのか…冷静にいま考えて思った(遅い)

このあたりのバランスが今一つ自分の中で定着してなかった感がありました。本試験でもこの倍コマでの検討が…微妙だったかなぁ。。

授業を通して

それこそ授業の初回~数回の間は、「初年度生」「既受験生」と講義中に区別されていたものの、徐々にその区別もなくなり基本的には混じって同じ課題を同じように取り組みました。おかげで、既受験生の皆様のスピード力、安定のエスキスと作図を間近に感じながら課題にができたことは凄く刺激になってよかったと思います。やっぱり最後まで力の差をすごく感じましたが、2か月ちょいで採点の土台に乗れるようになり、それなりに戦えるようにはなって、よくここまで持ってこられたな、と自分でも思います。

エスキスの手順については、大きな方針や手順の流れはあるものの、やはり自分でそれなりに確立させていく必要があると感じました。(先生のエスキスとレジュメのエスキスも検討の仕方が違っていたし。ってか先生はもう慣れすぎて逆によくその検討でまとまるわって感じだった笑)

自己管理必須の学校ですが、
質問もしやすかったし、雰囲気もすごくよかったです。

勉強スタイル

すごいざっくりですが、、大体一週間に3~4枚の作図をしていました。
土曜日 一日授業
日曜日 土曜日の課題復習&作図(課題トレースorリトライ)
月曜日 作図
火曜日 朝 作図残り 夜 エスキス
水曜日 朝 記述 夜 エスキス
木曜日 作図・記述
金曜日 作図・記述(大体ペースダウンする)

長文になりつつあるので、いったん終わります。。