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娘の入院に付き添う夫を尊敬する件

今年の冬、娘がアレルギーの負荷試験で入院する。
2歳児なので保護者の付き添いが必要なのだが、
主治医が苦笑いで「すごく暇になると思います…」と言うくらい、時間を持て余すものらしい。

それはそれで、入院しているのに健康なのだから、ありがたいことなのだけれど。

元気いっぱいの2歳児と密着24時間(順調にいけば1週間なので168時間)。

面会禁止、子どもは入院フロア以外の外出禁止、保護者は院内コンビニへの買い出し外出のみ可(子が寝ているときに限る)。

子も親もストレスフルな1週間になる予感しかないのだった。

それで、夫と私どちらがこの入院に付き添うか。


夫は自営業、冬は閑散期で1週間程度なら休みは取れる。
私は部署異動が決まっていて、ちょうど引き継ぎ期間に当たる。

というわけで、夫が娘の入院に付き添うことになった。


というか、夫が付き添いできるように入院予定を冬に遅らせた。
なぜなら、夫は本当にすばやく、どこでも眠れる人だから。

夫を尊敬する点はいくつもあるが、この点に関しては育児への適性があり素晴らしいと思っている。

そもそも、私たち夫婦はどちらも平等に育児にコミットする約束で結婚した。


そして娘が生まれ、新生児育児、思い出すだけでも恐ろしい細切れ1〜2時間睡眠の期間。

娘は母乳が飲めないほどの重度の乳アレルギーで、アレルギー用ミルクで育てることとなった。

生後1ヶ月ほどNICUに入院し、退院できたのは夫の仕事が閑散期に入った12月。夫と私は1日おきで娘の夜間授乳対応に当たった。


世の0歳児育児者の中では、かなりのイージーモードだったと思う。

それでも、眠かった。


生後半年くらいは、ここから離れて1週間ずっと眠り続けたい、と願っていた。
ロングスリーパーのくせに寝付きが悪い私は、0歳児育児期間の睡眠不足がとても辛かった。

一方の夫は、夜間授乳当番明けの朝でもピンピンしていた。


眠くないの?と聞けば、眠たいよ〜とおっとり言うものの
娘の世話を私が引き受けると自室でゲームを始めるくらいには元気だった。

そして、気付けば寝室でぐっすり眠っていて、数時間で回復してくるのだった。

とにかく夫は寝つきが良い。
子どもが隣で寝ていればスッと眠ってしまうし、
自由時間を満喫したらすんなり眠る。


一方の私は、子どもが寝ているうちにとLINEをしたりTwitter(当時)をみたり、
そうして時間が経てばもうすぐ子どもも起きてくるかも、
眠り始めたところで起こされたら辛いから起きていよう、などと結局寝ず。

0時半頃に夜間授乳が終わってさあ寝ようと思ってもなんだかすぐには眠りにつけず、やっと1時過ぎに眠るものの、

3時にはまるで目覚まし時計のようにきっちりと娘が泣き出して慌ててミルクを作る、
そんな按配だった。

というわけで、今回の入院付き添いもきっと睡眠不足でイライラカリカリしてしまうなぁと思っていたのだが、
夫がすんなりと引き受けてくれて、本当に有り難かった。

これまで、育児は平等にコミットしていても
妊娠期間のつわりと切迫流産のしんどさ、出産(帝王切開)の痛みを負担したのはこちらです

とこれみよがしにアピールしていたが、
夫がこの入院付き添いを終えて帰ってきたら全てチャラにしたい。

この気持ちを忘れないようにここに記します。

夫よ、ありがとう。

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