2024年2月1日(木)今できることを

わたしは37歳の時に、身近な人を突然亡くしました。立ち直るまでに長い年月が必要でした。というよりも、おそらく完全には立ち直ることができないだろうと思います。

身近にいてなぜ防げなかったかを、何度も何度も考えました。考えたところでもう仕方がないのです。でも、あの頃にああしていれば、あの日にこうしていればと、何度も考えてしまうのです。

あるいは、人それぞれの命のさだめがあるのだからと、事実の重みから逃げるように考えることもありました。幸せは命の長さとは関係がないのだと。

でも、どんなふうに考えても、すぐに激しい後悔が襲ってきます。

もう、どうにもしてあげることのできないことを、できるならどうにかしたいという、わけのわからない思いで、ずっと生きてきたように思います。

ならば今できることを、そばにいる大切な人にしてあげられることを、常にまじめに考えてゆきたいと思うのです。


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