2024年1月24日(水) バス停で
昨日は用事があって外出をした。帰り道、夕方にバス停でバスを待っている時に、前に並んでいたリュックを背負った大柄の男の人(たぶん三十代くらい)が、列から離れた。バスに乗るのをやめたのかなと思い、空いた分、列を前に進んだ。するとその人は、また戻ってきて、ぼくの脇を通り過ぎ、急に振り向いて、ぼくのことをスマホで写真を撮った。
ぼくを写真で撮ったのだ。「ちょっといいですか。今、何を撮りました? ぼくを撮りませんでしたか。」と聞いたら、すごくあわてて、「いや、バス停の下の方を撮っただけだ」と言う。バス停の下にはなにもない。地面があるだけだ。
「嘘でしょ。ぼくを撮ったでしょ。ちょっとスマホを見せてください。今撮った一枚だけでいいんです。見せてください」と言ったら、スマホを手で囲って、両手で急いで何かの操作している。
それから、「なんでそんないいがかりをつけるんだ」とスマホを隠して、大きな体で迫ってきた。
「いや、言いがかりをつけるつもりは全くありません。ただ、僕を撮ったと思ったので、なぜ撮ったのか知りませんが、その一枚を見せてください、と言っているだけです。バス停を撮ったことが確認できれば、それでいいんです。ごめんなさいね。勘違いだったら謝りますから。」
と言ったら、また急にスマホを操作して、スマホ画面を掲げて見せた。でもその画面には、なんだか全然ちがう漫画が映っている。
「いえ、今撮った写真を見せてください」と言ってるんです」と言ったら、
すごく大きな声で、「ぼくはてんかんなんだ。てんかんの発作が出たらどうしてくれるんだ。」と言う。
それで、もうなんだか気持ちがうせた。あきらめた。てんかんであることは気の毒だと思ったし。
それにしても、なぜあの人は、バス停で待つ73歳の老人なんかの写真を撮ったのだろう。それがわからない。SNSに載せて、憂さ晴らしに笑いものにでもしたかったのだろうか。
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