見出し画像

4thアルバム『Icarus』の感想を語ってみる回【AKIRA NAKAYAMA】

紅白のナカヤマアキラ氏かっこよかったですね。(語彙消失)
氏の演奏だと思われる間奏部分が聴こえた時は胸が大変熱くなりましたし、パフォーマンス姿が映った際には「ああライブで見るとおりの氏だ、、」と感慨深く拝ませていただきました。

年明けのトークライブは、年末の熱発を発端とした風邪を引きずって咳が止まらない状態だったため、周囲の方にご不快並びに不安な思いをさせてはいけないと考え、不参加とさせていただきました。
整番結構よかったので無念の極みですがやむを得ません。
ようやくランニングができるくらいには回復したので、氏の誕生日である16日のライブには必ず参加できるように体調管理を徹底中です。

さて、NAKAYAMA AKIRA名義の4thアルバム『Icarus』の先行配信が開始されましたね。
私は物理的にも古い人間なので、やはり音源は現物として持っておきたいという思いが強く毎回CDを購入しているのですが、それはそれとして曲自体は一足先に聴きたいので先行配信分も購入しています。
せっかくなので、曲の感想などを以下に書き留めておこうというのが今回の記事の主旨です。

全体の印象

結論から言いますと、1stアルバムでプラでもDate Youでもない新しい氏の世界に衝撃を受けた私としては、今回のアルバムは大変好みです。
3rdアルバムはかなりギターロックに寄った印象がありましたが、今回のアルバムは再び打ち込み色が強くなったように感じました。
感触としては1stと2ndアルバムの中間あたりでしょうか、AKIRA NAKAYAMAに求めてるのはこれなんよ、、!
全8曲のややコンパクトなアルバムですが、ラストの「it's gone」が締めにふさわしい曲で綺麗にまとまっていると思います。

Eye Of The Beholder

インストの曲です。
個人的にはプラ色を強く感じました。
プラのアルバムもSE的な曲をアルバムの1曲目に持ってくることがありますよね。
そのプラのアルバムで使われていても違和感がない曲だと思います。

junction

アルバムで聴くとエレクトロ感強いですが、ギター演奏を見通した曲だなと感じました。ライブ映えしそうです。
イントロはどこか中東感があって、まさにオルタナティブ。

muddy fatty raccoon

『ROCK AND READ 110』のインタビューによると、もともとはプラ用として2008年頃に作った曲とのことです。
そう言われてみると、最後をピアノ音で締めているところなどはプラっぽさを感じます。
個人的には『あバンギャルど』みを感じたのですが、どうでしょうか。

Icarus

アルバムのタイトル曲ですね。
『ROCK AND READ 110』のインタビューでも触れられていましたが、確かにこれまでの作品ではアルバムタイトルと同名の曲ってなかったかもしれません。
私は曲だけを聴きながら歌詞を聞き取れない人間なので、あくまでギリシャ神話のイカロスのストーリーを思い浮かべていたのですが、地上を飛び立ってから墜落するまでを想起させる構成だと感じました。
まさに曲でストーリーを描くというやつですね。
スロウなイントロは翼を装着してゆっくりゆっくり羽ばたく様を、Aメロ〜最初のサビでの細かな高速ドラムで空に向かって徐々に上昇していく様を、間奏のストリングスやギター演奏で緊迫感や危うさを孕んだ飛翔を感じました。
さらに、Cメロ後のサビで少しタメた表現や激しいギターソロに高揚感や万能感を覚えたイカロスを、最後に盛り上がりから余韻を残すことなく曲を終わらせるところで墜落というイメージが頭の中に浮かびました。

ever

この曲の第一印象は「ライブで聴いたら楽しそう」でした。
コールアンドレスポンス的な、場内が一体化しそうな感じですよね。
これまでAKIRA NAKAYAMAでもDate Youでもライブを意識したであろう曲はあり、それらはどちらかと言えばギターロック寄りのものが多かった印象ですが、この曲は若干クラブ寄りのように感じました。
とはいえ音自体はそこまでテクノ感というかエレクトロ感はないので、ライブではもっとギターロックっぽい感じになるのかもしれません。

walker 2

このアルバムの中で1、2位を争うくらいに好きな曲です。
『walker 2』のジャズ感のあるピアノ最高ですよね、ショバリーダー・ワンみを感じます。
『ROCK AND READ 110』のインタビューによると、この曲は10年以上前に書いたものとのことですが、あれこれDate Youの曲、、?
私、Date Youは途中から追いかけているので音源すべてを持っていないのですが、持っている音源の中に『Walker』という曲があり、記憶違いかもしれませんが、持っていない音源の中に『walker 2』という曲があったような、、、。
思い込み込みで言うとこの曲の雰囲気は『Walker』に似ていますね。
『Walker』はスターウォーズのアナキン・スカイウォーカーのことだと氏が昔解説していたような気がしますが、私の夢だったかもしれません。

gacharinko

ポップでありながらサビにエモさを感じる1曲です。
おもちゃ箱のようなごちゃまぜ感のあるエレクトロいいですよね。

it's gone

『walker 2』で「このアルバムの中で1、2位を争うくらいに好きな曲です」と書いたのですが、すみませんこの曲が一番好きです。
歌ものとしてももちろん良いのですが、とにかく音が良い!
チュインチュインいう音が好きなのは間違いなく『The Rentals』の影響です。
あのチュインチュインはなぜこんなに胸を締め付けるような切なさがあるんでしょうね。郷愁感といえばいいのか、感情をどこか遠い昔に引っ張られていくような感じがします。
浮遊感と疾走感が同居している切なさロックが最高すぎて一生リピートしたいほどなのに、氏曰くこの曲は(再現能力がつくまでは)ライブでやらないって決めてるそうで、私としては「は!?本気で!?」という思いでいっぱいです。
なんとか演奏していただけないものだろうか、、、。

まだしっかりと聴きこめていないのですが、ファーストインプレッションでの感想を1曲ずつ書き留めてみました。
来年もその先も、ナカヤマアキラ氏のソロワークに期待していますが、まずは16日のライブを心待ちにしています。
私からは以上です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?