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母娘

最近、娘がカラオケにハマり週末の夜は
娘とお出かけをする日になっている。
中学になってから不登校になり
反抗期に思春期。
娘の考えている事がわからない。
何をしたいのか理解できない。
わかってあげたいのにわかってあげられてない母としての情けなさ。
向き合えば向き合う程、ぶつかる壁。

北海道へ転校して気持ちを切り替えたのも束の間。あっという間に不登校になった。

娘はどうも周りの目を気にする。
理想も高い。
【こう思われたい】【こんな風に思われたらどうしよう】これが娘の生きていく上での軸となっている。
あれじゃ生きづらい。

学校へ行かない事での自分への卑下。
勉強がわからなくなり周りとも差が開き
更に自肯定感が下がる。
どうしたらいいのかわからない不安の中で
学校にいかなきゃ!行きたくない。
でも、怒られる。、でも無理。
そんな日々を送ってく中で未来の不安と現在の不安。

親の離婚問題。
自分の過去の出来事。
大人を信じられなくなってる中、
周りの友達にも疑念を抱き恐怖に変わる。

【何をやっても周りよりできない】
【周りがなんでもやってくれる】
【そんなに私ってできないのか】
【こんな私は周りに迷惑を掛けている】
【もしかしたら嫌われてるんじゃ】

今の学校の先生もクラスの子も部活の子も
一生懸命だ。

ようやくLINE交換までいけたのに
自分から連絡を取れず返信も怖くて既読にもできない。

一緒にいるから返信してみな?
嫌われてないから!

と言ったところで保証ないんじゃ無理!
ママの時代と違う。
それ言われたら笑
でも友達を作るのに時代なんてあまり関係ないと思うな。

ママはいいよね。
こんな悩みなかっただろうし。

娘さん。
それは違うよ。
ママの人生をいつか大人になったあなたに聞いてもらおうかなーって思ってた。
でもさ、今じゃない気がするんだよ。

正直、娘の世代の流行り言葉や受け止め方、考え方違うと思う。
特に娘みたいな周りに流されていくタイプは。
X【Twitter】TikTok、インスタ、LINE、YouTube、オンラインゲーム、チャット
沢山のツールがある中で。
自分の推しがいたら言葉全てが影響にかわる。

楽しいのはいいよ。
推しがいるのもいい。
憧れるのもいい。

でもあなたはその子じゃないんだよ。

本当は友達を作って学校で楽しく過ごしたい。
高校も行きたい。
将来は、ファッション関係の仕事につきたい。
この夢は幼稚園の時から何も変わってないじゃない。


元々、娘は誰かの中心でいたり引っ張っていくより端っこにいて黙々とやるべき事をやっていたり
遠くから周りを見て自分で良い悪いを判断するような子だった。
強い友達も寄ってきやすかったし。
NOと言わないから。
弱い子からも好かれる。
強く言わないから。

心配だったのは嫌な事を我慢したり
したい事があったのに我慢すること。
整列をするときも前にいたのに
気付いたら後ろになっている事がある。

先生もそこに気づいていて
言う先生だと娘に【そこにいていいんだよ】
と促してくれる。

聞いた事がある。
【何で後ろにいったの?】

【本当は嫌だなと思ったけどわぁーって後ろから沢山来て嫌だったからもう一回並び直した】

きっと損をしても娘は後ろに行った方が
自分を保てるのだろう。

小さい時はそれで良かったが
成長し中学になると周りとテンポの違う自分が
ダメな人間な気がしてくると言う。

自分で色々調べては。
普通じゃない、私はおかしい。
周りのちょっとした言葉や目線、関わり方で娘の感情が大きく動く。

でもわからなくない。
私も幼少期は周りの目を気にしながら生きてきた。
父親やあんなんだわ、
叔母に育てられ、一般家庭ではない。

父親の苗字にする事もできなかったし、
世間に娘と知られると自分が危なかった。

私の時は近所の人や関わる人が多かった分、大変だったけど道標のなる人が必ずいて
正解をくれたり光をくれた。

今は、それがない分、
あの子の正解はSNSだ。
一番裏切らない。
きっとわかっているんだろう。
そこが、正解じゃないことも。
でも人間が怖いんだろうな。
一番裏切るから。そして、自分の事を今、一番好きになれていない事も。

有名な人達が知り合いだと学校中に知られたら
あの子は有名になった。
何もしなくても近づいてくる同級生。
上の子達。先生。親。
その逆に嫉妬に狂い、娘を悪く言う大人や子供。

こんな事になる前に入学してすぐ仲良くなった子達の数人は男女ともいて今も繋がっている。

中学になり有名な人達と距離をとったら娘の周りから離れていった子もいるだろう。
でも、離れいった子達を娘が一番好きだった友達だったんだよ。

だから。
傷ついたよね。
あんなに一緒にいて娘が有名な人達と知り合いだから友達になったんじゃないって言ってくれたのに結局はそうだったんだって気づいたとき。
ごめんね。
あなたの人生をママが壊してしまったのか。

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