金融審議会「公開買付制度・大量保有報告制度等ワーキング・グループ」 ー 第2回会議が開催されました

7月31日に第2回会議が開催されました。事務局資料は次のとおりです。

https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tob_wg/shiryou/20230731/01.pdf

今回はTOBルールの改正を見据えた論点が提示され、議論されたようですが(タイミングがあわず当日の配信動画が見れませんでした)、次のような点が討議されたようです。事務局資料からの抜粋になりますが。
1 市場内取引(立会内)を3分の1ルールの適用対象とすることについ て、どう考えるか。
2 第三者割当(新株発行)を3分の1ルールの適用対象とすることについて、どう考えるか。
3 公開買付けの強圧性の問題に対応するための措置として講じること及びその具体的な措置の内容(例えば 以下の措置)について、どう考えるか
4 3分の1ルールの閾値を引き下げること及びその具体的な閾値について、どう考えるか。
引き続き、注視していきたいと思います。

最近の有事導入型の買収防衛策との絡みでも、TOBルールの改正が議論されているのだと思います。また、経産省の公正な買収の在り方に関する検討会では、ガイドラインに対するパブコメもたしか先日で締め切り、秋頃の策定に向けて大詰めの段階に入るかと思います。普通はパブコメをしてもほぼ修正なく原案どおりということが多いですが、今回は海外投資家、特にアクティビストの関心も極めて高いので、パブコメのコメントを踏まえて原案がどうなるか関心があるところです。
買収防衛策の在り方、敵対的買収の在り方、TOBルールあたりは今後のホットな話題かと思います。今後も事業会社のの実務の視点も交えて記事を掲載して行きたいと思います。

ちなみに、はてなブログの方にも記事を書いていますのでリンクを貼らせて頂きますので、もしご関心のある方はご覧いただければ幸いです。

なお、明日から金曜日までは旅行のため、前回のコーポレートガバナンスの第3回目は週末に続きを掲載する予定ですので、こちらも引き続きご覧いただければ嬉しいです。