独りラーメン

いつもの行列のできるラーメン屋さんに並んだ。

並んでいる時にぼーっと見ていた。
私くらいの夫婦、若いカップル、子沢山の家族…友達同士、そして、私を含めたおひとり様。

美味しいねって共感できる相手と食べるラーメンは、きっと格別なんだろうな…少し羨ましいなと思いながら微笑ましく眺めてた。

突然独りになってしまった時は、この感じが辛すぎて…独りで食事に行けなかった。
（なんで私は独りなの❓）
（なんでみんなはペアなのに…）
（私だけ、なんで…❓）

全ては自分に必要な事。
全ては私が創造した事。
自分軸で人生が回り出して、全ての感情に折り合いがつくと、こんなにも同じ世界は穏やかに見えるんだ。　

そして、今、目の前にある世界は、間違いなく私が経験してきた事。今まで、ちゃんと味わってきてる。

彼氏の前でラーメンすすれなかったり、
小さな子供を交代で面倒見ながら、片手でラーメン食べたり、
大きくなった息子の頼んだ大盛りラーメンを横目に「食べれるの❓」って笑ったり。

いつも私は独りではなかったし、間違いなく幸せを感じていた。
今の一瞬の感覚を切り取って、“孤独”だと、自分を哀れむのは違うね…

だから、
ここのラーメンはいつでもうまい。誰かと一緒にきてもうまい。