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結婚式の時間枠(予約枠)

今回は、結婚式の時間枠(予約枠)について綴ってみようと思います。

以前【結婚式の日取り】のなかでサラリと触れました内容の詳細です。

まず、《結婚式場側の事情》を説明しておきますね。

結婚式場側の事情

1年52週で年間の土日数はおよそ104日、
祝日も加えると、年間約120日の土日祝日があります。

例えば、可愛いチャペルが素敵で、白基調の披露宴会場が人気の結婚式場があったとします。
この結婚式場が1日1組の結婚式をおこなっていれば土日祝で約120組の結婚式が実施できる概算となります。
※実際は年末年始やお盆期間など稼働しない日も出てくるのですが、説明上の概算としてご理解ください。

1日1組だと、その日は貴方の結婚式しかないため、事実上の《貸切り》となるので、結婚式を始める時間は自由に設定できます。

そのように1日1組の貸切りウエディングを実施できる結婚式場もありますが、実際にはひとつの披露宴会場で1日2組の結婚式を実施している結婚式場が多く、その傾向は都会部に近づくほど多くなります。
理由は、結婚式可能な予約枠を倍増させるためです。

1日2組の結婚式枠で運営している結婚式場は、基本的に結婚式の時間が《始まりも終わりも》固定されています。

1日2組の結婚式、当日のタイムスケジュールのイメージは下記のようになります。
 ※改行で見辛かったらすいません。。

 8:00~ 新郎新婦、親御様お支度
9:00~ 受付やその準備
10:00~ 挙式・挙式後演出
11:00~ 披露宴
~13:30 披露宴おひらき
13:30~ お見送り   |13:00~ 新郎新婦・親御様お支度
~13:50 結婚式終了  |
            |14:00~ 受付やその準備
            |15:00~ 挙式・挙式後演出
            |16:00~ 披露宴

1時間の前後はあるものの、披露宴会場が一つの場合、結婚式の予約枠は
10:00挙式 か 15:00挙式 となります。式場によっては
10:00挙式 か 14:00挙式 または 14:30挙式 の場合もありますが、当日のスケジュールは更にタイトになります。

披露宴会場が二つの結婚式場の場合、受付や待合ラウンジといった付帯設備や導線が2組の結婚式をおこなう前提で整えられているので、予約枠は
A会場:10:00挙式 か 14:30挙式
B会場:11:00挙式 か 15:30挙式
を選べるようになります。

披露宴会場が三つある結婚式場の場合は、更に
C会場:12:00挙式 か 16:30挙式
を選べるようになります。
この時間については、結婚式場によって多少の前後がありますので、ブライダルフェアに参加した際に確認してみてください。 

予約枠開示の裏事情

上記で記したとおり、市街地エリアだと披露宴会場一つにつき240組の結婚式が実施できるだけの予約枠があり、披露宴会場二つだと480組、三つだと720組もの予約枠がある計算になります。

披露宴会場の数に関わらず、その予約枠の殆どが半年・1年前に《予約済み》という結婚式場は、非常に人口の多いエリアかつ、日本でもトップクラスの人気式場でしかあり得ない、と私は思うのです。

ですが、実際に結婚式希望月の8ヶ月前にブライダルフェアに参加して「ここ空いてますよ」と提示してもらえる日時は、少しだけのケースが多いのではないでしょうか。
なぜなのでしょう?

空き状況が少ない理由

(1)本当に空いていない

結婚式には人気の季節・人気の時間があります。
私の結婚式場でも1年先の春・秋のお昼前後の予約枠、
六輝のいい日は提示できる予約枠が少なくなっています。

(2)結婚式場の年度が関係している

結婚式場も企業なので年度があります。
例えば4月-3月が年度の結婚式場の場合、その年度内の結婚式を確保しようと注力します。
そのような結婚式場に「来年の5月に結婚式をしたい」とブライダルフェアに参加すると、
・いい日が空いていない、と前倒しを迫られる
・割高な料金を提示される
そういったケースもありますので、気をつけましょう。

(3)貴方の招待者数が関係している

貴方がブライダルフェアに参加すると、まず最初にアンケートへの協力を依頼されます。
そして、そのアンケートには必ずと言っていいほど《招待予定の人数は?》という設問があるはずです。

結婚式の費用は、人数の乗算によって増減します。
人数が少なければ費用は小さく、多ければ大きい。

結婚式の人気枠は、次から次へと希望者が来ます。
言い方は悪いですが、同じ予約枠なら人数が多い方がより多くの売上を確保できます。
そういった意図を持って、予約枠を提示しているケースもあります。

貴方がブライダルフェアに参加すると、まず最初にアンケートへの協力を依頼されます。
そして、そのアンケートには必ずと言っていいほど《招待予定の人数は?》という設問があるはずです。

結婚式の費用は、人数の乗算によって増減します。
人数が少なければ費用は小さく、多ければ大きい。

結婚式の人気枠は、次から次へと希望者が来ます。
言い方は悪いですが、同じ予約枠なら人数が多い方がより多くの売上を確保できます。
そういった意図を持って、予約枠を提示しているケースもあります。

(4)予約枠が意図的にクローズされている

前述した通り、人気の予約枠は次々と希望者が現れます。
一部の結婚式場や支配人は、より多くの結婚式を確保することを目的に
人気の予約枠を意図的にクローズしていたりします。

人気の予約枠以外から予約を埋めていき、一定数の結婚式予約を確保できた後に
人気枠を開放すれば、より多くの結婚式を確保できるという考え方です。

(5)今日、決めてほしい

ブライダルフェアに参加して、その場で結婚式の予約をすることをブライダル業界では【即決】と言います。
即決することは悪いことではなく、大きな割引や希望の日時を確保できるメリットがあります。

結婚式場側が大きな割引を提示してくれる理由は、自分の式場で結婚式を挙げてほしい!の一念なのです。
ただ、貴方が即決しきれない理由にも《結婚式日時》があります。
・自分達だけで決めていいのか
・親や親族に相談したい
・招待者のこと、もっとちゃんと考えないと
といった懸念事項がきっと頭をよぎります。

そういった状況で、結婚式の空き日程が少ないことは即決を後押しする理由になり得ます。
貴方の希望に合致する候補日が5つあったなら、貴方は持ち帰って検討するでしょう。
貴方の希望に合致する候補日が2つしかなかったら、早く確保しないと!と焦るでしょう。
実際のところ、どれだけの空き状況なのかを確認する手段はありません。

最後に

個人的には第一候補の式場で、良い日時が空いていたなら確保しておいた方がいいと思います。
事実、結婚式予約は早い者勝ちです。
私も過去に、来週末までは埋まることはないだろう、半日ぐらいは大丈夫だろう、と考えて痛い思いをしたのは一度や二度ではありません。
「あぁ、あの時にもう一押ししてお薦めしていれば・・」と。。

今回のお話はここまでで。
最後まで読んでくださってありがとう。
おふたりの結婚式が素敵なものになりますように。

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