(2)スパーリング【足臭少女の彼氏になる】

赤橋比奈の彼氏になって数日が経ち、今日は彼女にお願いされて、一緒にジムにやってきた。
比奈は総合格闘技を習っており、このジムに通っているらしい。
「お待たせー」
タンクトップとハーフパンツに着替えた彼女がやってきた。
「おう、待ったぞ」
「じゃあ早速行こうか」
僕たちはトレーニングルームに向かった。
「まずは何やるの?」
「うん、とりあえず柔軟やろうか」
そう言うと彼女は床に座って足を開いた。
「はい、背中押して」
言われた通りに押すと、柔らかかった。
「柔らかいんだね」
「まあ、毎日やってるからね。次は啓介くんの番だよ」
今度は僕が前屈した。
「おお、固いねー」
「まあ普段運動しないからね」
「運動しなくても柔軟はしておいた方がいいと思うけどなー」
一通りの柔軟運動が終わった。
「じゃあそろそろいこっか」
「え、どこに?」
「決まってるじゃん、リングだよ。今からスパーリングするよ」
「絶対僕がボコボコにされるだけじゃんw」
「まあまあ、もし私に勝ったらなんでも1つ願い聞いてあげるから!」
「え、ほんとに?」
「ほんとほんと!やる気になったみたいだし早速やろうか!」
「よしわかった。絶対に勝ってみせる」
こうして僕らの戦いが始まった。比奈は靴を脱ぎ素足になってリングに上がる。
「それじゃあ行くよ!」

ここから先は

1,370字

¥ 150

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?