(2)焦らし

次の日の朝、僕は3人分の朝食を作っていた。今日は日曜日なので2人は家にいるはずだ。
昨日あんなことになってしまって僕は後悔していた。妹2人の足で果てて足奴隷になったことを…。これから妹たちとどう接していけばいいのだろうか…。
「おはようございます……」
リビングの扉が開かれ、ゆかの声が聞こえてきた。
「ああ、おはよう。もうすぐできるから待っててくれ。」
「はい……」
ゆかは小さく返事すると席に着いた。
「いただきます……」
ゆかはぼそりと呟くと箸を持ち料理を食べ始める。あかりはというとまだ起きていないようだ。いつもなら僕より早く起きているのに珍しいこともあるものだ。
「ご馳走様でした……」
ゆかは食べ終わると食器を流しに置きに行った。
「お粗末さまでした。」
僕も食べ終わり、片付けているとあかりの部屋のドアが開いた音がした。
「ふわぁ……おはよぉ……」
眠そうな目をこすりながらあかりが部屋から出て来た。
「お、おう……おそよう。朝ごはんできてるぞ。」
「ありがとお兄ちゃん……いただきまーす」
あかりは椅子に座るとゆっくりと食事を始めた。
「ごちそうさま〜」
あかりは食べるとすぐに立ち上がった。
「あれ?あかり、どこか行くのか?」
「うん、ちょっとコンビニ行ってくるね〜」
「あ、ああ……気をつけて行ってこいよ?」
「はーい♪」
あかりはそう言いながら出かけていった。
なんだ、いつもと変わらないじゃないか。昨日足奴隷契約をしたことを忘れているかのように妹たちの様子は普段と変わらなかった。
それから数日が経った。あれ以来、僕はあかりたちとできるだけ関わらないように生活していた。あかりたちは僕のことを足奴隷として扱うことはなかった。
そんな生活に僕は安堵しつつも少しだけ寂しい気持ちになっていた。成り行きで足奴隷になってしまったものの僕はもともと足フェチなのだ。だから妹たちの脚を見ているだけでも幸せな気持ちになる。
だがあの時の快感が忘れられない。またしてほしいと思うようになっていたのだ。
そう思い始めた矢先、僕はあかりの部屋に呼び出された。あかりはベッドの上に腰掛け、足をぷらつかせながら話しかけてきた。
「ねえお兄ちゃん、最近私たちのこと避けてない?」
「えっ!?そ、そうか?」

あかりの言葉にギクリとする。確かに最近はなるべく関わらないようにしていた。あかりやゆかを見ると足で虐められたときの快感を思い出してしまい変な気持ちになってしまうからだ。
「うん。だっていっつも目逸らすじゃん。それに私たちと話そうとすると緊張してるみたいだし。」
「そっ、それは……」
図星だった。あかりたちにバレないよう必死に取り繕っていたつもりだったのだがバレていたらしい。
「やっぱり私たちのことが嫌いなの?」
「違う!」
思わず大きな声を出してしまう。しまったと思った時には遅かった。
「へぇ〜、じゃあなんで?」
あかりの目つきが変わった。獲物を狙う肉食獣のような鋭い視線に射抜かれる。
「い、いやその……」
「ほら、はっきり言いなよ。」あかりはこちらに近づいてくる。
「その……あかりたちが……」
「私たちが?」
「足で……」
「あしで?」
「あ、足で……」
「足で?」
「い、いじめてくるのを想像したらなんかドキドキしちゃって……」ついに言ってしまった。恥ずかしさのあまり顔が熱くなるのを感じる。
「ふぅん。つまりお兄ちゃんは私たちの足でいじめられる妄想をして興奮してたんだ?」
あかりはニヤリと笑うと僕の股間を足で踏みつけてきた。
「んんっ……」
突然のことに驚きながらも快楽を感じてしまっていた。
「お兄ちゃんはやっぱり足奴隷になりたいんだね。」
「ちっ、ちがっ……」
否定しようとするが言葉が出てこない。
「違わないよね?だってこんなにビンビンにしてるもんw」
あかりは楽しげに笑いながらぐりぐりと踏みつける。
「んんっ……」
「こういうのは好き?」
そう言いながらあかりは僕の顔を踏みつけてきた。

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