#6 犬

私は動物が好きな方だと思う。
田舎育ちの私は、小さい頃は採ってきたクワガタやらイモリやら飼ってたし、人からもらったハムスターを育てたり、夏の自由研究でおたまじゃくしから蛙に育てたりもした。
最近は魚のベタにハマっていたが、残念ながら先日闘病の末亡くなってしまった。最近で一番ショックな出来事だ。

本日のタイトルは「犬」。
そう。私が一番好きな動物は犬だ。
実家で飼っていたからだと思う。
飼っていたのは1代目と2代目の2匹。どちらも紀州犬だ。
紀州犬って有名だろうか?私もざっくりとしと知識しかないが、紀州犬はその名の通り紀州地方原産の日本犬だ。色は白毛が多いらしい。猟犬で猪とかを追う。
わかりやすくいうと、漫画「銀牙−流れ星銀−」に出てくる赤目が紀州犬。ちょっと漫画の内容は忘れちゃったけど。
躾を間違えば、えらく扱いが難しいらしい。人を噛み殺す事故もある犬種らしいので、注意が必要だ。
幸いうちの2匹は猟犬でもないし、性格も温和だったが。

1匹目は私がおよそ2歳頃に来たらしく、物心ついたころにはすでに隣にいた。犬とともに成長したといっても過言ではない。まだ私がちびっ子だったころ、当時は彼にナメられておりマウントをとられていたらしいが、そこは大人が躾けてくれたおかげで、私の記憶の中ではずっと仲良し。泣いてると寄り添ってくれて、ペロペロ舐めてくれる。顔もかっこよくて優しくて、番犬としても頼もしい。そんな犬だった。
キャンプしている人んちのご飯を鍋ごと食べてしまった事件も起こしているので、賢かったのかは疑問だけど。(もちろん飼い主の責任なので、当時謝罪しお許し許いただいております。)

1匹目が亡くなり数年が経ち、死んでしまうのが悲しいからもう犬を飼う気なんてしない、と父に言っていたのに、ある日帰ると玄関に置かれた段ボールの中に子犬がいた。
仕事中だったのか、とりあえず犬を置いていったようで、その時家には誰もおらず、彼にとって私が初めてコミュニケーションをとった家族だったと思う。見た瞬間から虜になり、1匹目を思い出し何だか涙が出たのを覚えている。またもや、紀州犬だった。父が紀州犬好きだったのかもしれない。
2匹目は誰にでも尻尾をフリフリ。番犬にはあまり向かない。顔もちょっと面長で間の抜けた感じ。まっすぐお座りせず、ちょっと横座り。顔の割に骨太の足。だけど愛嬌があって皆に愛された。
2匹目も長生きした。今はもう亡くなっているが、今でも大好きでずっとスマホの待ち受けにいる。

またいつか犬を飼いたいなと、常に思っている。
お向いのお宅で飼っている犬が死ぬほど可愛い。私も飼いたいと思うが、我が家は共働きだし、都会で犬を飼ったことがないので不安だし。
そもそも私のパートナーはなんといっても動物に興味がまったく無い。動物が嫌いなのではない。動物園は行くのだから。ただし、動物を飼うことや触ることにただただ興味がない。周りにはいないタイプの、私にとっては新人類だ。しかもアレルギー持ちであるため、毛もおそらくだめ。(兄の家の猫の毛で、痒くなってた。)なのできっと私の願いは叶わない。
ただ飼いたいと思うのは自由なので、ずっと飼いたいと思うことにする。


そして、私のパートナーは言うのである。
「おれが戌年だから、それでいいじゃん。」
全然違う。
それをいうなら、私は亥年ですけど。猪飼った気になりますかってんだ。




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