内向的でも人と会うことは大事

先日、友人とランチをしてきた。

会うのは実に5年ぶり。しかもサシである。当時一緒に居ることが特別多かったわけでもなく、それだけ間が空いているのにも関わらず他人に消極的な自分に声をかけてくれたことがとても嬉しかった。洒落た洋食店で色とりどりの野菜と存在を主張せずそっと添えられたローストビーフを味わいながら近況などを話す。様々な話題に花を咲かせる周囲の人々とは違い食事の合間にぽつりぽつりと。絶え間なく話し続けることが大の苦手なわたしには理想的と言っていい心地よさで、脳内で大量の感謝の言葉を述べながらこの時間を享受した。



ところで、題名にもある通りわたしは内向的な性格である。SNSで定期的に流行る16タイプ診断ではINFP。メディアで活躍する人、特に韓国アイドルではよく目にするタイプだが、日常では全く会ったことがない。それどころか、気安い友人はほとんどがE型だ。不思議なものだが、これもまたわたしを無理に輪に入れようとせず少し引いたところに居ることを尊重してくれるからだろう。友人にはとても恵まれているとつくづく感じる。

しかし、内向的だからと言って何もかも1人を好むというわけでもない。確かに趣味は読書、ゲーム、音楽を聴くこと、といった基本インドア且つ1人で成立するものばかりだが、ボイスチャットをしたり好きな作品を紹介し合いたいという気持ちも強い。また、そういった機会は内向的な人間だからこそ必要だとも思っている。1人の時間が減るのは大きな苦痛だが、かといって誰とも会うことなく過ごす時間が長くなるとある弊害が起こるからだ。

それは「プライベートでの他人との接し方がわからなくなる」ことである。これはI型というよりはINFPあるあるなのかもしれないが、ただでさえよく解っていない「その場に合った受け答え」を完全に忘れてしまう。

また、個人的な話ではあるが、わたしは基本的に会話している時以外は脳内でマイワールドに浸っているためかなり閉じこもりやすい(≠人見知り)。自ら外界と接することを断ち切ってしまうため、これが続くと他人に対して言葉は出るもののラリーが上手くいかなくなる。そして

「こういう時どう答えてたっけ?」

考える以前の基盤が完全に崩れ去っているのだ。入試を終えると受験勉強の知識の多くが抜けていくように、コミュニケーションのノウハウもまた消える。学校や職場があるなら勉強や仕事以外の話など否が応でも喋る機会があるが、1人でする仕事や在宅が基本であれば、学校に行けず他人に関わる機会が少なければ鍛えることは格段に難しくなるだろう。

なので、たまには自ら他人に関わりに行く日を作るのが大事なのだ。内向的であっても。ネットで話すのも悪くないし、少し遠出してリフレッシュしつつ地元の人と話すのも新しい出会いや刺激になるのではないか。

あらゆる分野で知識が豊富な人や、オタクはそれが楽しいからこそ自らそれらに関わり脳を鍛える(知っていることが増える)。「内向的」と「コミュニケーションが苦手」は=ではないが繋がりやすいとは思う。楽しいトレーニング方法を見つけられたらいざという時に苦労しないし少しは生きやすくなるだろう(書きながら思うけどこの飛躍の仕方めっちゃINFPだな・・・)。



というわけで、今回もまた”感じるままにつらつらと”。構成を考えながら書く気は無いのでプロフィールに「起承転結など無い」と付け加えました。元々自分の考えを記録するために始めたようなものだし。そんな自己完結の記事に目を通してくれる方に出遭えるとまたそれも幸せなのです。承認欲求は弱められど逃れられない。


ここまで読んでくださった方に感謝を。

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