ドイツ語、分離動詞

こんにちは。

夜読んでくださっている方は、こんばんは。 

Yuiです。

早速ですが、ドイツ語の分離動詞を扱っていきます。



分離動詞

分離動詞とは…?

ざっくりいうと、分離動詞は、短めの前つづりとその後ろの基礎動詞部分から成ります。
そして前つづりは、文のおしりに移動します(移動しない場合もあり)。

言葉で説明するだけだと、具体性がないので実際に単語をあげてみてみたいと思います。

ab|fahren 「出発する」

この動詞だと、前つづり(短いもの)abと、その後ろの基礎動詞fahrenから構成されています。

例文を見てみます。

Der Zug fährt ab.
列車が出発する。

この場合、前つづりのabと基礎動詞のfahrenがわかれて、abは文末に移動します。

fährtはfahrenの変化形で、fahrenは不規則変化をする動詞です。

(ちなみにその変化は、

ich fahre
du fährst
er fährt
wir fahren
ihr fahrt
Sie fahren

で、duとerのところで音が変わります。)


この動詞は、

Der Zug abfährt.

のように、普通の動詞と同じようにそのままでは使えません。

(ちなみに辞書などには、分離動詞は、ab|fahrenのように前つづりと基礎動詞の間に「|」(縦の棒)が書かれていることがあります。一目でどこで区切れるのかがわかっていいですよね。)

そして、アクセントは前つづりの方に置かれます。

そのほかの例です。

・auf|stehen「起きる」

例文 Ich stehe gewöhnlich um 9 Uhr auf.
私はふつう9時に起きる。

 この場合には、分離前つづりのaufが文末に移動します。

・um|ziehen「引っ越す」
例文 Sie zieht nach Tokyo um
彼女は東京へ引っ越す。

この場合には、分離前つづりのumが文末に移動します。

この他にも、an|kommen(「到着する」)、an|rufen(「電話する」)、aus|gehen(「外出する」)、teil|nehmen(「参加する」)、statt|finden(「開催される」)などたくさんあります。

とにかく、短い語句が文末に来ていたら、それは分離動詞だと思えば良いと思います。

分離前つづりはわざわざ覚えなくとも、感覚的にわかってくると思います(実体験)。


*分離動詞は、枠構造をつくる。

ドイツ語ではこの枠構造が頻発します。
(枠構造を理解していれば基本文法においては、私の体感では2、3割ドイツ語を理解できたと言っても過言ではない気がします)。

枠構造は、ざっくりいうと、文の中で大事なもの(動詞、助動詞など)が2番目とおしりにくるということで、その2つに文頭の語以外のその他のものが挟まれるということ(本当にざっくりです)。

ドイツ語は、この枠構造が頻繁に使われる言語です。

枠構造が用いられる文法としては、分離動詞の他にも、
・話法の助動詞
・現在完了形

などがあります。

上で出てきた、Sie zieht nach Tokyo um.を例にして考えると、

Sie zieht nach Tokyo um.

ziehtという動詞(定動詞)とumが、文頭以外の語を挟んで「」を作ります。

枠構造については、また別の回で詳しく説明したいと思います。


非分離動詞

ただこの分離動詞には例外もあって、前つづりが、


be,emp,ent,er,ge,ver,zer,(miss)


などのものは分離しません

これらは分離しそうにみえて、分離動詞のようには分離しないので注意が必要なものたちです。

こうしたものの前つづりは非分離前つづりと呼ばれ、そのようなものを持つ動詞を非分離動詞といいます。

例文をあげてみます。

besuchen「訪れる」
Morgen besuche ich meinen Onkel.
明日私はおじを訪ねる。

gefallen「(3格の)気に入る」
Das gefällt mir.
それは私の気に入っている。
(=それは気に入った。)

このように用いられます。

非分離動詞もまだまだたくさんあります。

また先ほど、分離動詞のアクセントは前つづりに置かれると書きましたが、
非分離動詞の場合には基本的に基礎動詞に置かれます。


副文などで用いられる場合

ただ、このように分離動詞が単独で使われる文ならそれほど難しくはないと思うのですが、副文で用いられる場合は少し事情が異なります。


*副文については、違う回で説明するつもりなのですが、かなりざっくりいうと、従属接続詞(weil,da,ob,dass,wennなど)が使われる文etcで、その節内の動詞が文末にくるもののことです。
(文章だけでは、やっぱり伝わりにくいですよね…)

例えば、

Sie sagt, dass sie morgen um 8 Uhr aufsteht.
(彼女は、明日8時に起きると言う。)

のように、副文中で用いられる分離動詞の場合には、分離前つづりと基礎動詞が分離せず文末に置かれます。

助動詞とともに用いられる場合も同様です。
(助動詞については、また別の回で説明する予定です。)


また、分離動詞と非分離動詞のどちらにもなる動詞もあるので少し厄介なところです(長くなりそうなので、また別の回でお伝えできればと思います)。




終わりに

今回は、分離動詞(非分離動詞)の大まかな全体像についてお伝えしました。

ですが、説明しきれていない部分もあるので、分離動詞part2もそのうち作れればなと思っています。

このnoteが少しでも皆様のお役に立てれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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