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葬送のフリーレンを観て

最近、やっとこさ重い腰を上げてアニメ「葬送のフリーレン」を視聴しました。今期のアニメで観たい作品の本数が多く、それらに時間を割いていたので遅くなってしまっていました。

私は、アニメ化の前に二巻まで原作漫画を読んでおり、その知識でアニメを視聴したのですが、とても新鮮で心躍りながら楽しませてもらいました。もちろん、かなり前に漫画を読んでいたので内容についてところどころ忘れていた感は否めないですが、それでも原作を読み込み、丁寧に時間をかけてアニメに落とし込まれているとわかる仕上がりです。

それもそのはずで、原作漫画一巻の内容をアニメ4話使って語られています。原作のコマだけでなく、ちょっとした動作や何気ない日常を差し込むことで時間の流れを優しく強調させ、旅のリアリティを上げるように作用していると感じました。

エルフであるフリーレンと彼女に関わる人たちとの時間に対する捉え方の違いがやはりこの作品の肝だと改めて抱きました。人間の10年はフリーレンにとって1/100に満たない、取るに足らない時間であり、変わらない容姿はその現実をまざまざと肯定している気がします。しかし、フリーレンはヒンメルが亡くなって、彼について何も知らないと痛感し、人間を知ろうと旅に出ます。その姿がヒンメルに対する手向けだと感じられます。

節々で観られる小芝居は、斎藤圭一郎監督のかわいらしく、笑えるようなアニメーションでぼっち・ざ・ろっく味を思い出します(ぼっちちゃんはかなり過激でしたが)。あと、丸顔の女の子ってアニメのキャラであまりいないと思われますが、とても好みであると認識させられました……
むくれているフェルン可愛い。

葬送のフリーレン公式X(旧Twitter)から

アニメを通して、時間の持つ重み、不可逆であるが故の儚さや寿命という限りある生という当たり前に気づかされます。当たり前だからこそ見落としており、まだまだ周りを見渡せばあるのでしょうね。原作漫画を十二分に読み切れていない自分を申し訳なく思います。これから買いそろえていこうかと悩み中な今日この頃。

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