ドボンの話

高校時代の話である。
うちの部活では、トランプのドボンが流行っていた。
今スマホアプリのゲームで公開されてるAKB48のどっぼーんひとりじめのルールとほとんど変わらなかった。
リーチの時にリーチと宣言していたのは、違う点である。

放課後に部室でドボンをやっていた。
天気の良い日は、前庭でキャッチボールやテニスもしていたけど。
ドボンとかトランプゲームで遊んでいると、クラブの女の子の同級生の他の部活の女の子たちも仲間に入って、トランプしていた。美術部、書道部、英語部、演劇部と文化部のほとんどの部の女の子が遊びに来ていたなぁ。
半分は俺も同じクラスになった友達だったけど、部室の遊びで知り合って仲良くなった女の子たちもいた。

ドボンには賭けをしていた。
高校生らしい、非合法では無い賭けである。
1位になった人はチュッパチャップスを2本、2位は1本、最下位の人が買って来て贈ると言う可愛い賭けである。
最下位になっても100円も取られない賭け。
学校前には国道が有り、それを渡ると何軒か商店があり、そこでチュッパチャプス買って来て渡していた。

俺は同じ部活のKとは、互いの家でも遊んでいた。
2人で休みの日に会ってドボンする時は、1対1だから、必ずどちらかが勝者でどちらかが敗者になる。
賞品はコーラ1本になったり、ラーメン🍜1杯になったり、その時の互いの経済状態で左右されていた。

俺が1年生の時、3年生がやっていたのに参加して、俺も卒業するまでやってたかな。
勿論3年の時は受験生だから、春だけしかしなかったけどね。

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