マージョの妹
前に書いたマージョ、魔女には、妹さんがいた。
高校生で、私立の女子校に通っていた。勿論俺とは、接点など何も無かった。
大学2年の学祭の時である。俺はマージョと一緒のサークルの他に自分でサークルを始めていた。そっちのサークルでは、ビデオ喫茶を営業していたのだ。
その店にマージョが、妹と一緒に来たのである。
マージョは周りからは魔性の美女だったが、俺は良いとは思ってなかった。だが、妹さんは超絶美少女だった。
俺は勿論話しかけて、色々話した。途中、マージョはもう行こうと立ち去ろうとしたが、妹はまだいたいからお姉ちゃんは行きたいところ行って、また戻って来てと話したのである。
そしてマージョは、他の行きたいところに向かったのだ。妹は楽しんでいる。そして、マージョが居ないのは、チャンスである。
俺は意を決して話した。もっと仲良くなりたいから、手紙を書いて俺の事を知ってもらいたい、と。今ならLINE交換なんだろうが、昭和の当時はまだ個人でPCを持ってる人すら少なかった。まだWindowsも出来てない時。ガラケーどころか、携帯電話すら一般人は持っていなかった。
だから、まずは手紙からと紳士的にアプローチしたのだった。
俺は当時20歳。妹さんが16歳。世間的に見ても、普通に大丈夫だったから。
マージョの妹さんだから、俺は住所も家電の番号も知っている。だから、手紙出すのは簡単。しかし同じ家だから、マージョにバレてしまう。そこで俺は、手紙の宛先と差出人の名前は、友達の女の子に書いてもらうことにしたのだ。そして、この名前で手紙出すから、そう話したのだった。
そうしてるうちにマージョが戻ってきて、妹さんと店を出て行ったのだ。
それから半年くらい妹さんとは、文通した。昭和の当時は、文通は普通だったから。
会ったのは3回だけだったが、交際には発展はしなかった。俺も一緒に食事して、それをご馳走するだけで満足だった。体の良いメッシーくんでも超絶美少女のマージョ妹だから、構わなかった。
マージョの魔性には引っ掛からなかったが、妹さんがさんの魔性には、捕まったのだったw
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