だまこもち

きりたんぽは、一般家庭では作らない。
と言うより作れない。秋田の人間もきりたんぽは、店で買っている。
スープは自宅で作る人もいるが、それも買って作る人が多い。
多分きりたんぽを焼いてる絵柄では、囲炉裏の横にきりたんぽを立てて焼いている。だが、今の時代、囲炉裏のある家庭は、ほとんど無い。
俺が幼稚園に入った頃は、まだ家には囲炉裏もあった。ストーブも石炭ストーブだったから。
だが、少なくとも俺が小学生になった時にはストーブは石油ストーブだったし、囲炉裏の場所にストーブがあった。

きりたんぽは買う物である。
だが、似たようなだまこもちは、自宅で作れる。
摺鉢にご飯を入れて、すりこぎで潰す。そしてそれを丸く球にする。その玉をきりたんぽ鍋のきりたんぽの代わりに入れるのだ。他の素材は全部同じ。
これがだまこもち鍋である。
これは家庭で作れる。だまこもちを売ってもいるが、作る事も出来る。
うちの実家では、父親が作っていて、お手伝いで俺もやったりしていたなぁ。
何故母親ではなく父親がやっていたか?それは摺鉢でご飯をすりこぎですり潰す作業は、力がいるから、男性の方が向いているのである。

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