寮の電話当番

俺がいたのは、大学の学生寮。
男子寮があり、隣に女子寮があった。
両方の建物の間に食堂があり、そこは共同の使用だった。
栄養士と調理師が料理を作り、配膳窓口で受け取るのだが、配膳は寮生のアルバイトがやっていた。
ご飯の盛り付けは、希望で大盛どころかかき氷みたいな盛とかにも出来たw

そして、食堂の隣に公衆電話があり、その奥が小部屋になっていた。
電話の横の部屋に館内放送をする機械があり、毎日2人が電話当番として電話番をしていた。
19:00〜20:30と20:30〜22:00に交代で電話当番をしていた。これは前もって決められていて、誰がいつ当番かも毎月貼り出されていた。

「200号室のMMさん、お電話です。」みたいに館内放送するのだ。
で、在館して電話に出るときは、ブザーを鳴らして合図する。
すると電話番は「今きますから、もう少しお待ちください」と話す。
不在のときは同室者とかがブザーを2回鳴らす。
「今、寮内にいないみたいです」と相手に伝えるのだ。
ブザーが鳴らない時は、 2分くらい待って、「呼び出しましたが、返事無いので、寮内には居ないみたいです」となる。

まだ携帯電話どころかPHSもポケベルすら一般人は持ってない昭和の話。
ポケベルは、営業マンとかサラリーマンは持たされていたけどね。
あとは、刑事ドラマで、暑から呼び出されるのに使われていた。当時はまだピーピー鳴るだけのポケベルだったけどね。

俺が大学4年生の時、友人Kの誕生日でみんなの就職内定祝いも兼ねて、大学の学食でビールを飲んでいた。
夕方4時からはビールが提供されていたのだ。あとは冷凍物の焼き鳥とか。
俺たちは途中参加する友達とかとも飲みながら、ビール瓶の空き瓶が、テーブルを埋め尽くしていたw
その日俺は寮の電話当番だった。真面目な俺は、酔っても電話当番したよ。
だが、「〇〇号室の誰それ君、女の子から電話ですよぉ〜」とかふざけた寮内放送入れていた。
途中受付に見に来た人も居たが、明らかに酔ってる俺を見て誰も何も言わなかったw
仕事はしてるんだし。別に暴言とかも言ってないし、電話応対はちゃんとしてたから。

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