パーティレポ#4 DIGITAL OFFLINE -Crush My Memories by Yakumo-

 ハタチになり、ナイトのイベントにも行けるようになったので、早速行ってきた。以下感想。

 会場は六本木にあるCUBEという東京タワーの麓にあるクラブだった。行くまでに麻布十番駅からのエグい勾配の坂があってしんどかったけど、登りきった所から見えた夜のタワーはオレンジ色にライトアップされていてかっこよかった。
 10分ほど遅れて開場。階段を降りると喫煙所→物販スペースとバーカン→廊下を通ってフロアという構造で、なぜか廊下の天井には植物の根(?)が張り巡らされていた。入口でドリチケを貰い、物販とバーカンを一旦スルーしてフロアへ行くと、もう最初のDJが始まっていた。

①Shimotsukei(DJ)
 撮影が禁止されていたのが本当に悔やまれるDJ。ナード要素を軸に据えつつ目まぐるしく展開する彼女のDJは、まるで少女たちの超能力バトルを観戦しているかのようだった。
②響現 / π(DJ/Live)
 前半は響現のDJ、後半の10分でπが歌うという配分。水の中にいるかのような響現のDJはくぐもった音が冴えていて、今までに体験したことのない感覚だった。πはその透明かつ力強い歌声もさることながら、お立ち台に登ったりフロアの中心まで移動したりとダイナミックだった。あとめっちゃオシャレでかわいかった。
③いむ電波.wav(Live)
 テクノの波間をたゆたう彼女の歌はまさしく「電波」で、聴くというよりも「全身で浴びる」という感覚に近かった。言うなれば「電波浴」。
④music fm(DJ)
 4人全員が観客を過労死ならぬ「過踊死」させようと躍起になっているとしか思えないDJ。実際めちゃくちゃ踊れたし楽しかった。初めて彼らのDJを観たが、これから行くどの現場にもいてほしいくらい好きになった。
⑤TOKYO GHETTO WARRIORS(DJ)
 とにかくテクニカルなB2Bを見せてくれた2人。後半のレトロゲーム音楽を使ったDJは斬新で、原曲の良さを十二分に活かしつつ古臭さは感じさせないという完璧な塩梅だった。
⑥窓辺リカ(Live)
 入学式。LSD。イルカの夢でさようなら。Sad Satan。Traumacore。。。
 インターネットに転がる(負の)有象無象をグリッチとノイズとホームビデオで包囲して、それを窓辺リカの持つ独自の世界観に昇華した素晴らしい作品だった。本当に良かった。すごかった。
⑦DJ SHARPNEL(DJ)
 恐ろしい安定感と貫禄で、場を盛り上げながらまとめ上げたDJ。リアルとバーチャルを行き来する彼だからこそできるパフォーマンスは圧巻だった。
⑧Ramco Helvetica(Live)
 とにかく音割れが最高すぎる。彼の持つ莫大な量のバイブスは観客をひとり残らず包みこみ、縦に横に踊らせる。毎回らむこさんのライブの後は汗だくになるけど、それが楽しいのよ。
⑨SHaKa-iTCHi(DJ)
 朝焼けのような清々しさと、沈む直前の夕日のような眩しさを兼ね備えた、ひたすらに「晴れ」のDJだった。
⑩Yakumo(DJ)
 今回の主役であり大トリ。最後の最後に最大の爆発を起こした凄まじいDJだった。朝4時半のとろんとした脳みそに直接打撃を与えるような重低音に、魔改造されたアンセムの数々。願わくばずっと聴いていたかった。

 こうして私に数多の思い出を残して、人生初のナイトのイベントは終了した。特にSHaKa-iTCHiさんのDJで、夜中を通り越した朝方のフロアが、暖かな一体感に包まれたあの時の感覚は未だに忘れられない。このCUBEというクラブはフロアの両側からミストを出すことができ、それが噴射されるとマジで一時的に視界がゼロになるのも面白かった。クラブって夜の方が面白いのかも。分からないけど。確かめるためにこれからも色々ナイトのイベント行きます。レポも書きます。今後もよろしくお願いします。

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