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ちょっくらシルクロード横断してきます〜中東・アジア旅行記ep49〜

第六章 ヨルダン アンマン編
三十路センチメンタルジャーニー
ep49、現代の奴隷制 2006

 翌朝、だいぶ疲れが取れた。午後3時くらいからやっと動きだしたが、体は快調なようだ。とりあえず定番のイラク飯を食いに行く。その後、アンマンからの往復のイエメンチケットの値段を聞きに行くが、たった高い!!!往復で265JDだとー!!どうやら調べていくうちにイエメンに行くのはカイロが安いらしい。

 今回の旅行ではエジプトは行く予定ではなかったのだが(4年前に行ってるので)これでは仕方がない。うーーーーんカイロ行くか、と思い予定を変更。そしてさらなる情報を求めネットカフェで情報収集。しかし、アンマンはやることがない。

 前も少し触れたが、サーメルさんは自分のホテルを持とうと必死に働いている。しかし、賃金は安い。もともと難民系であるパレスチニアンが自分の国を追われ、他国で外国人労働者として働くということは、特殊な技能や高度な仕事をこなせる資格や経験が無ければ簡単に稼ぐことはできない。

 これは全世界どこでも共通事項で、私たちの国の日本でさえ主に東南アジアからの労働者は、「外国人研修生」という名で低賃金労働という搾取が行われている。別名「現代の奴隷制度」。特に中東では国を追われたパレスチニアンと中東最貧国のイエメン人が中東各地で低賃金労働に従事している。
 
 そして、そんな境遇でホテルに雇ってもらっているサーメルさんは、あまりにも日本人旅行者に親切なため、ホテルのオーナーからはにらまれている。しかし、彼がこのホテルを去れば間違いなく日本人旅行者は激減するだろう。そんな彼は香田氏がイラクに足を踏み入れてしまったのは、止め切れなかった自分の責任だと今でも考えている。
 
 そのため今でも日本の遺族と手紙でやり取りしており、将来の夢である、自分の持つホテルにコーダホテルという名前をつけるつもりだそうだ。そんなサーメルさんと別れを惜しみつつ、ヨルダンの目玉、ぺトラ遺跡に向かう。

パレスチナ人のディアスポラ
http://www.initiative.soken.ac.jp/journal_bunka/070219_nisikida/nisikida.pdf

読んでくれた人へ
 今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。ファローしてくれたらうれション状態です。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^
HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったら寄ってみてください(^^)

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