「あまり仲良くしたくない」にまつわる大人の対処法
あまり仲良くしたくないときの対処法
あまり大きな声では言えないが、会社の同じ事業部に「あまり仲良くしたくない人」が数人いる。
・他人との距離感がおかしく、あまり親しくないのに、他人を揶揄したり、礼儀を欠く言動をする男性。たまに下品な下ネタをぶちかますのが不快。
・他人が忙しいときにも平気で突撃してきて、(私の仕事には関係のない)自分の言いたいことを話す女性。一方的に話すばかりで会話が噛み合わないのだが、相手は会話が成立していないことに気づいているだろうか。
・一緒に仕事をするときに、自分がやるべき仕事をしれっと他人に転嫁してくる女性。ミスが多いことについて改善しようとせず「私はずぼらだから」と笑って済ませようとするので、「あなたの性格はどうでもいいので、仕事のときはずぼらは封印しろー」と言いたいのをこらえている。
上から2つについては、「あなたとは必要以上に話しません」オーラを出す。
タイミング悪く突撃してくることが多いようであれば、
「しばらく自分の仕事で忙しいので、お話しする余裕がありません。何か聞きたいことがあればメールで連絡をもらえますか?」
とはっきりと伝える。そのおかげで、最近は距離を置いてもらえている。
最後の1つについては、一緒に仕事をしなくていいように画策する。もし一緒に仕事をするときは役割をしっかり分ける。仕事以外では必要以上に接しないようにする。挨拶や普通の会話はするが、一緒に食事に行ったりは絶対にしない。
さらに、我が社では、週に2日、好きな日に出社すればいいので、顔を合わせたくない人とは出社日をずらすことはできる。
とにかく、顔を合わせる機会、接する機会を減らす。そうすればストレスも少なく、それ以上マイナスな感情がエスカレートすることはない。
相手の「あまり仲良くしたくない」を受け入れる
子供の頃、いや、大人になってからも、「嫌いな人」がいたが、最近は嫌いな人なんていない。あまり仲良くしたくない人がいるだけだ。
ここで気をつけたいのは、選択権は自分だけにあるのではないということである。私は仲良くしたいと思っていても、相手は仲良くしたくないかもしれない。永遠に仲良くしたくない可能性もあれば、いまは事情があって仲良くしたくないと思っている可能性もある。
大人になると、後者の「いまは仲良くしたくないというか、会いたいと思わない」というケースは割と多いのではないかと思う。
相手が好きじゃないとか、会いたくないとかではない。でも、家族、仕事、体調、金銭的理由など、さまざまな理由で気が乗らないことがある。特にコロナ禍では、感染したくないから他人と会う機会を減らしたい人、生活スタイルが変わって外出の機会を減らしたい人も多いのではないかと思う。
これは一時的な気分の問題で、今後もその人とは付き合い続けたいから、「行きたくない」という言葉を使って気を悪くしてほしくはない。そのため適当な理由をでっちあげて断ったり、
「すぐには行けないけど、そのうち行きましょう」
と先延ばしにしようとする。
相手が恋人である場合は特殊なので除くとして、相手がただの友達である場合は、こういうときに無理強いしない方がいいと思う。そのうち気が向いたら連絡が来るだろうから、それまでは他の友達と遊ぶ方がいい。
理由をしつこく聞いたり、本人の気が乗らないのに説得して連れ出したりしない方がいい。それは他人の意向を捻じ曲げて、自分の希望を押し通すことである。
自分が「あまり仲良くしたくない」ときは、最低限感じよく接しながら距離を置く。相手から「あまり仲良くしたくない」という雰囲気を感じるときは、自分と付き合うことを無理強いしない。
これが大人のマナーだと思う。
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