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【初期の話】思い出したこと②助けて

夫が入院して診断名はおそらくこれ、と聞いたばかりの頃のことです。

どうして。何をすれば良い。どうすれば良い。
何もできず、ひたすら病気について調べ、少しでも脳に良いとされることを探し、見つけた健康法を自分で試し、いくつかの論文を読み、結局私が何をしてもどうにもならず。
ひとりで声を上げて泣き続け、どうして、どうして、どうして、と繰り返し呟き嘆き続けていました。

助けて欲しかった。自分には何も出来ない。どうしたら夫が戻って来るのか?誰かに教えて欲しかった。誰か助けて。

また、それとは別に何を行動すれば良いのか。
障害者手帳、障害年金、思い付くのはこれくらいでした。とにかく混乱していました。大混乱のまま行政の利用出来る何かがないか調べました。
ただ、これは入院直後のことでしたので早過ぎました。

たくさん、たくさん調べたのは、誰かに助けてもらいたかったのです。現実を受け止められず誰かに道を示してもらいたかったです。
誰でも良いから助けて欲しいという心境でした。

こんな私は職場でも友人でも誰にでも夫の病気のことを話して助けを求めてしまいそうでした。
玄関に「病名は絶対に誰にも言ってはいけません、話して良いのは家族だけ」と書いて貼り紙をしました。
出かける時にはこれを見て自分に言い聞かせてから出ました。

ずっとずっと助けて欲しかった。
今、混乱して、何をどうすれば良いかわからない私を。

もし、この時期の私と同じ状況の方がこの記事をお読みでしたら、カウンセリングをおすすめします。
私はお金も無かったので県の精神保健福祉相談でお話しを聞いていただけるサービスを利用しました。
カウンセラーの先生との相性が合えば心強い味方を得られると思います。

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