【超要約】コメント力
今回ご紹介するのは
▪️著者 齋藤 孝
『コメント力』
日本人はコメント下手の国民である。
何かについて意見や感想を問われた時
「まぁ、いいんじゃないですか」
「いやぁ、すごくよかったです」
という、形式的な言葉で終わってしまう人が
多くいる。
現代社会において、気の利いたことが言えないと、能力が低い・何もわかってないと思われ
次から読んでもらえなかったり、仕事のチャンスを失うだろう。
コメントを求められたときは、自分の見識やオリジナリティの深さを問われているということを肝に銘じてほしい。
現代社会を生き抜くために必要な3つの力
『まねる力』
『段取る力』
『コメントする力』
日本人は欧米人に比べて、『コメントする力』が圧倒的に低い。
そもそもコメントというものに対する意識がない。
常日頃から、コメントするためにはどうするかの意識化が大切である。
「コメント力」とは何か?
ひと言で「なるほど」と思わせるような、見方が鋭い、本質をついた言葉のこと。
さらにそれをすぐに答えることができる即時性・即応性が求められる。
「コメント力」は人間的な魅力の大きな部分を占めている。
優れたコメントとは?
コメントには
「コメントをしている人」
「コメントされている人」
「それを聞いている人」
の3者の関係がある。
優れた「コメント力」がある人は
他人との関係の中で、その人らしいコメントができる人である。
コメントの基本とは?
コメントの基本は「的外れでない」こと。
これは要約力とも関わっている。
そのためには
コメントを求めている人・物がどこにエネルギーを1番注いだかに注目すれば良い。
また、人は皆同じようなことを思いつく。
街頭アンケートをとっても上位3つくらいの感想で75%を占めてしまう。
残りの25パーセント以下のコメントを言うためには、
『思いついたことをすぐに口に出さず』1回、心の中で濾過する作業が必要である。
独特な「コメント力」
『天才バカボン』
バカボンのパパのセリフが特徴的だ。
たとえば、
バカボンが持って帰ってきた宿題の問題が解けず
「これは大学の問題か?」
と聞いたパパにバカボンが小学校5年生の問題だと答えると、バカボンのパパは
「学校の卑怯者め!親が手伝えないようにわざとむずかしくしたな‼︎」
と、ふつうの親は決して言わないセリフを言った。
このような意外性のあるセリフも「コメント力」の1つである。
「コメント力」の鍛え方
コメントとは本来は全体を要約するものである。
たが、要約力を勉強してから「コメント力」を磨くという順番は、
むしろ逆で
いいコメントをすることを前提に要約力を鍛えていくほうが効果的である。
最後に
コメント力とは、すぐに明日から向上するものでもなく、突然上手くなるようなものではない。
日頃の生活の中で、意識していなかったことに目を向けて、考える習慣をつけることで養われる力である。
質問力はコメント力の一部だ。現代社会を生きていくには、コメント力が必要となってくる。
友達や仕事の関係でも、コメントが絆となる。
独特なコメントや芸人のようなコメントをする必要はないが、自分の言葉で、他の人にはできないコメントを常日頃から発していけるような努力の積み重ねが、自分自身の大きな成長へと繋がる。
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