見出し画像

チェンソーマン第二部考察 岸辺は今 ―武器人間の存在を知っているなら公安でクァンシと共演はない?


公安編で中国から奪ったナユタをデンジに預けてから久しく姿をみない岸辺。2部で出てきそうなキャラではあるが、どうなのか。

考察結果としては 

1. 岸辺が 2部でクァンシ (公安)の敵側で出る
または、

 2. 岸辺は 2部で出てこない
となる。武器人間の存在を岸辺が知っているかどうかで1なのか2なのかが変わってくる。

まず、少し岸辺とは違う側面から入ってみる。前に書いた、岸辺がなぜマキマに支配されなかったのか、という記事でもそうだったが、今回も少しマキマから見ていく。なんかやっぱり岸辺さんを考察する上で、マキマという存在は絡んでくる感じがある。

マキマがデンジに書かせた『悪魔の死体利用の確認』という書類

一部でパワーがニャーコを助けるためにデンジを殺し、コウモリの悪魔に食わせようとした。その時にコウモリの悪魔をデンジが殺した。この事件についての公安への提出書類をマキマがデンジに書かせていた。

その書類の中に『悪魔の死体利用の確認』というのがある。てっきり、コウモリの悪魔の死体のことかと思っていた。でも、悪魔の死体利用というのが、もし悪魔が完全に死ぬ前に魔人化させることだとしても、コウモリは少々雑魚い。マキマが個人的に作って&収集していたと思われる魔人には、暴力、サメ、血などがいる。それに比べてコウモリは雑魚い印象がある。民間で殺せない強めの悪魔を公安が狩るので、デビルハンターとして魔人を使うとしたら多少は強い元悪魔を使うべきだろう。コウモリの魔人では戦力にならない気がする。それに、魔人はどちらかというと、「人の」死体を利用するのであって「悪魔」の死体ではない。悪魔は死んだら地獄に行くので悪魔の死体はそもそも利用用途が思い浮かびにくい。

"チェンソーの" 悪魔の死体利用の確認では?

デンジがこの『悪魔の死体利用の確認』を書いていることから考えると、悪魔の死体というのは、デンジの心臓であるポチタ (チェンソーの悪魔)ではないだろうか。ポチタがゾンビに殺されたその死体をデンジは利用して生きている。コウモリを倒す時に、デンジはパワーという血の魔人を連れて行ってるが、血の悪魔を利用したことの確認書ではないだろう。なぜなら上述のように、悪魔の死体を利用している、という表現は合わないから。おそらく魔人は悪魔が生きているうちに人間の死体に取り憑いたもの。さらに、マキマは個人的な目的でチェンソーマンの眷属として血の悪魔を使って血の魔人を作ったか拾ったかしたはず。なので、公安に記録として血の悪魔の利用の件を残しはしないのでは。さすがにデビルハンターが悪魔を勝手に魔人化させて公安デビルハンターとして働かせたりするのは違法だろう。あるいは、総理大臣 (公安とは別機関の内閣官房)がマキマに血の魔人を与えたのかもしれない (チェンソーマン第1巻の第6話を参照)。もし血の悪魔の利用の件を記録するにしても公安ではなく内閣官房だろう。

マキマが武器人間の製造のために 『悪魔の死体利用の確認』 を公安に記録として残している?

この『悪魔の死体利用の確認』の何が岸辺と関係してくるかという話になるが、これは武器人間と絡めて岸辺について考えるためだ。対魔特異5課の武器人間を作っていたのがマキマだとすると、"悪魔の死体利用 " とは、デンジも含めて武器人間のことなのではないだろうか。剣や槍、弓矢や鞭や刀、火炎放射器や爆弾の各悪魔を人間の死体の心臓に移植したものが武器人間だからだ。なぜ武器人間を作る時は『悪魔の死体利用の確認』を出せば許されるかは分からないが。この疑問については、マキマが秘密裏に支配した公安の担当部署によって許可されていた、というような説明も考えられる。

岸辺は、かつてレゼ (ボム・爆弾の武器人間)はモルモットというソ連の戦闘員だと言っていた。ソ連による人体実験で生み出された武器人間。それがレゼ。インターネットの普及していない時代だから、公安に残っている文献か何かを岸辺は調べていたのかも知れない。その中にマキマや他の何者かが武器人間を作った時に書いた『悪魔の死体利用の確認』があったのかも知れない。もし、武器人間に関する記録が残されていなければ、岸辺は今でも武器人間の事を知らないかもしれない。

岸辺が武器人間の存在に気づいていたとしたらそのタイミングは?

マキマが武器人間を使って赤チェンソーマン (公安服の赤チェンソーマンの姿に擬態したポチタ)を殺そうとしたときに、武器人間であるレゼの姿を岸辺が認識していたかは不明だ。デンジがマキマを斬った後、岸辺は車で駆けつけただけだからだ。武器人間を岸辺が視認していれば岸辺なら何かしら調査などのアクションを起こしそうなので、その後に武器人間の存在を知ることもできそうだ。デンジが「何時何分にマキマを生け捕り (= マキマの胸を斬って、中でパワーの血を暴れさせている状態)、応援求む」、とか岸辺に言ってるわけないし (マキマは耳が良い)、適当な時間で岸辺が気を利かせて駆け付けたわけでもないだろう。デンジがいつ決着をつけるか、ましてマキマに勝てるかも岸辺は分からなかっただろう。なので岸辺は近く (と言ってもデンジがもし負けたら撤退できる距離だろう)に停車して、双眼鏡か何かで戦闘を観察していた、みたいな状況が妥当だろうと思う。そうなると、武器人間であるレゼの姿を岸辺は見ていたかもしれない。

つまり、岸辺はレゼやクァンシのような武器人間が存在するということをマキマとデンジの最終決戦のタイミングで知った。もしかしたら、マキマ死後、武器人間をマークして岸辺は文献を読み漁ったのかもしれない。その時に、武器人間の製造のためにマキマが作成した『悪魔の死体利用の確認』の記録も見ていたなら、武器人間をマキマが作っていたことも確認したかもしれない。デンジ、レゼ、ミリ、ベルエム、鞭子、槍マン、そしてクァンシ。それぞれの死体利用の確認が公安に残っているのかもしれない。対魔特異5課は、マキマが名ばかりで勝手にネーミングしたのではなく、れっきとした公安の部署なのかもしれない。マキマが対魔特異4課や特異5課のような新しい部署を立ち上げ、デンジのような半悪魔や武器人間を構成員として招き入れる時、死体利用の確認という書類を書いていたのかもしれない。現に、二部では対魔特異7課が出てきた。三船フミコの所属部署だ。ということは、マキマが言っていた対魔特異 5課 は公安に存在していたことになる。まあ、対魔特異7課は、マキマが従えていた武器人間ズをカウントせず、単に武器人間のいない正式な 新特異 5 課から数えて 3つ目の部署かもしれないが。

クァンシが武器人間であることを岸辺は知っていたか

おそらく、一部で岸辺は武器人間登場まではクァンシが武器人間だとは知らなかっただろう。公安のバディとして岸辺がクァンシと一緒に戦っていたときは武器人間としてではなく刀や体術だけでクァンシは戦っていたかもしれない。岸辺も、「素手で戦わせたらクァンシが世界1位」と言っていただけ。クァンシが武器人間とは知らなかったと考えてもおかしくはない。上で述べたように、マキマによって武器人間の記録が公安に残っていれば、レゼが武器人間だということをデンジとマキマの戦いを見たタイミングで岸辺が知った。とすると、このタイミングでクァンシの変身シーンをみたか、マキマとデンジの決戦でレゼを目撃した後に、公安の記録を読んで武器人間を知ったかして、クァンシも武器人間の一人であることを岸辺は知ったかもしれない。

クァンシが武器人間だと知っているなら、敵として公安以外で岸辺が活動?

2部でクァンシが出てきたのは公安としてだが、問題は誰がクァンシを公安に引き摺り込んだか、ということ。岸辺だろうか?でも、1部の時点でクァンシが武器人間だと知っていたら、岸辺が公安に武器人間のクァンシを引っ張り込むだろうか?たとえ元バディのクァンシであっても、不死身の悪魔人間を岸辺は公安として看過しないだろう。一部を見る限り、岸辺は人間の味方のはずだから。マキマの悪行を、マキマが「人間様の味方であるうちは見逃してやる」と岸辺さんは言ってたし、悪魔だと分かるや否やクァンシだろうと人間を脅かす可能性が捨てきれないなら、慎重な態度を取るだろう。少なくともクァンシと岸辺は一緒にいないと思う。つまり、今の公安に岸辺はいないのではないだろうか。

武器人間のことを知らないなら、岸辺が再登場する気配はなし?

もし岸辺が2部の今でも武器人間の存在を知らないとしたら、彼が今どこで何をしているかは不明だ。そのまま2部には出てこない可能性もある。そうなると今のところ岸辺さんは2部の話に絡んで来る要素はなさそう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?