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チェンソーマン第二部 前回 (2023/12/6)の連載の感想 ポチタの登場とアサがいつも見る悪夢、デンジや武器人間が戦争の悪魔の武器に?


前回は、特筆すべきなのは二部で初ポチタ。それも、デンジが道に落ちていたカラスの死骸を踏んで、その死骸がデンジの脳内でポチタとなって幻覚になっている。

ポチタがデンジの次の夢を見せてほしいいう解釈

前回のポチタの言動は少々不穏な響きがあった。次に見る夢を要求してきたように見えた。一部の頃は、ポチタが誰かに抱きしめられたいという夢をデンジが叶えてくれたから、デンジの夢を応援してくれて「デンジの夢を私に見せてくれ」と言って心臓をデンジにあげたのだと思われた。作者的にさすがに一部は綺麗なままで終わらせたままでいくだろうから、欲が出たポチタが次の夢をデンジに要求したというよりは、「デンジは今のままでいいのかい?」と現状に満足するな的なアレなのか?

マキマもポチタも貪欲な夢追い人?

でも、そのポチタの意向はマキマと同じ思想じゃないか?公な解釈ではないと思うが、私的にはマキマは「チェンソーマンを使ってこの世界をより良くしたい」という野望というか、目標に邁進していた存在として、普通の生活に満足するデンジと対極に置かれていたように感じた。
一部の最後で、支配の悪魔は対等な関係を望んでいた、だからデンジ、支配の悪魔をたくさん抱きしめてあげて、と言っていた。だから、ポチタ的には支配の悪魔を必ずしも全否定しているわけではない。なので、貪欲に夢を追い続けることをポチタが支持していてもおかしくはないのかも知れない。

なので、ここに来てポチタがデンジの次の夢を応援していると見ることができるかもしれない。デンジが「次はオレ……チェンソーマンになりたいよ」と言っていたからだ。一部で、マキマから逃れる秘密の部屋で岸辺にデンジが「チェンソーマンになりたい」って言っていたのをポチタは二部ではずっと次のデンジの夢として応援していたのでは?

デンジがチェンソーマンになってもナユタは死なない?

でも、公安はデンジがチェンソーマンになっては困る。おそらくチェンソーマン教会の力が大きくなって、紛争や戦争に発展すると、戦争の悪魔の力が強くなるという理由からだっただろう。結局は火の悪魔という、公安も予想しなかっただろう力によって、戦争の悪魔は強化されたわけだが。

でも、ナユタはデンジがチェンソーマンになったら公安に殺されてしまう。そうなるとポチタがデンジの「チェンソーマンになりたい」を応援すると、ナユタの命はポチタとしてはデンジの夢の二の次だということになる。
でもそれは「支配の悪魔をたくさん抱きしめてあげて」と言ったポチタのナユタに対する気持ちと相反している。つまり、ポチタの応援を受けてデンジがチェンソーマンになっても、ナユタは死なないということかも知れない。最近ナユタもフミコに「別に守んなくていいよ だって私のほうが強いもん」と言っていた。

ナユタも貪欲な夢追い人?

しかも、ナユタは「デンジ一緒にさあ悪魔側につかない?」と言っている。ナユタが、支配の悪魔の宿命なのか、貪欲に夢を追う存在だとしたらポチタと同じ方向に行くようにも見える。デンジが「チェンソーマンになりたい」ことは、悪魔にとっては、つまり飢餓の悪魔やバルエム (火炎放射器の悪魔)にとって都合がいい。それをポチタがデンジに煽ったってことは…ポチタとナユタ (支配の悪魔)はやっぱり結びつきがあるのでは。

アサがいつも見る悪夢

冒頭に書いたが、前回の連載でデンジが道に落ちていたカラスの死骸を踏んで、その死骸がデンジの脳内でポチタとなって幻覚になっていた。アサがいつも見る悪夢も、路地に鶏の死骸が落ちていて、それを踏みながら走る。

あまりにも分かりやすい類似性なので、ミスリードな可能性もあるが…

ポチタがデンジに踏まれた→デンジが赤チェンソーマン (武器人間)になる?

デンジに踏まれたカラスの死骸からポチタの幻覚が出て、ポチタに「チェンソーマンになりたい」という次の夢を煽られた。ということはカラスの死骸を踏んだのは、デンジが武器人間 (=チェンソーマン)になるということを暗喩しているかもしれない。

アサがいつも見る夢で鶏の死骸を踏んで走る→他の武器人間が戦争の悪魔の武器に?

つまりアサが見る悪夢で、鶏の死骸を踏むこともこれと同じで、戦争の悪魔が、他の武器の悪魔を武器人間にするということを現しているのかもしれない。
ヨルはかつてできるだけ武器をたくさん作ってチェンソーマンと戦争すると言っていた。これが武器人間のことを意味しているのかもしれない。戦争の悪魔の力がもっと強化されれば、触れなくても名前を呼べば武器にできるどころか、作った武器を自在に使えることができるかもしれない。

アサの片腕としてデンジが武器化される? (チェンソーアーマー的な)

さらに、アサが吉田に腕を切られて隻腕になっているのも気になる。二部の作者イラストで、アサがチェンソーを片手にコケピーが飛んでいるイラストが公開されている。これは、個人的な推測だが、ヨルはこのまま隻腕ではなく、片腕がチェンソーになるのでは?ヨルが「チェンソー (アーマー)」とか呼べば、腕がチェンソーになるとか。 イラストでコケピーが飛んでいるのも、ヨルは「アサはコケピーを殺したことを悔いているんじゃない」と言っているから、デンジや他の武器人間たちを殺して自分の武器にするのも厭わないということを表しているのか?

残ったフラグ

  1. ユウコを殺した偽チェンソーマンはだれか

  2. アサのいつも見る夢

  3. ノストラダムス (死の悪魔?)

たぶん 1. はスルーされそう。今出てる火の悪魔関連の話で説明がつきにくいから。火の悪魔自身かも知れないが。そうするとなぜ悪魔がチェンソーマンを信奉しているのか良く分からなくなる。マキマと同じ厄介ファン? その線は別に何も面白そうではない。
2. と3. は、残っている。あとナユタの本性もオマケで。ということは、二部は結構最終章に近づいているのでは?一部より巻数で言えば、2巻くらい少なく (20巻くらいで)終わるのか?この前16巻 が出たので、あと4巻くらい?二部始まってから落下の悪魔編くらいまでのスパンだろうか。上で書いた、公開されているアサがチェンソーを持って後ろにコケピーが飛んでるイラストもそろそろ回収に移りそうな気もするし。

その他どうでもいいこと

ポチタの絵が雑すぎないか。これアシスタントが書いているのだろうか。やっぱりよく言われているようにアシスタントが変わったのは事実かもしれない。作者が書いてたらもうちょっと上手いだろう。一部のポチタもアシスタントが書いていたのかな。それとも全体の画力の低下に合わせて力を調整して書いてるのか。

あと、バルエムの「やっぱ燃やすなら家族」の言葉ヅラがやばい。燃やしていいものってそもそもそんなになくて、普通ゴミくらいしか燃やさないだろう。「やっぱ燃やすなら〜」という構文自体が破綻している。〜にどんな言葉が入ってもやばくなる。「やっぱ燃やすなら家だよな」「やっぱ燃やすならうざい店員がいるコンビニだよな」「やっぱ燃やすなら嫌味の多い会社の先輩だよな」う〜ん、やっぱりバルエムはヤバイ奴。

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