チェンソーマン第二部 前回の連載 (2024年7月17日)の感想 公安vs黒チェンソーマン…公安は勝てない?
黒チェンソーマンを公安は倒せない?
前回の最後に出てきた公安対魔特異5課というのは、第一部の公安編でも存在した。マキマがどこからか集めてきた、武器人間とよばれる、武器の悪魔を体に宿している人外の集団。それが対魔特異5課だった。レゼ、サムライソード (デンジとポチタを殺したヤクザのじいさんの孫)、クァンシ、バルエム、須郷ミリが属していた。名前はないが、槍マン、鞭子もいる。2部のチェンソーマン教会の話に出てきたメガネの槍男と、中身はババアで悪魔状態になると腕が鞭になる女。
飢餓の悪魔とバルエムの目的
黒チェンソーマンと戦争の悪魔の力を使って、死の悪魔を倒すことが、キガたちの目的だと、ナユタ (支配の悪魔) が生前に言っていた。
前回の最後で公安は、対魔特異5課を出動させて、黒チェンソーマンを倒そうとしているように見えるから、黒チェンソーマンを利用しようとしているキガたちの目的と合わない。だから公安の作戦は失敗するだろう。これまでの、主に教会編の展開をみるに、キガとバルエムのタッグと、公安が手を組んでいることはほぼありえない。ギガたちはチェンソーマンだけでなく、戦争の悪魔 (ヨル)も利用しようとしている。だが公安の吉田ヒロフミはアサの住んでいるアパートの606号室を訪れ、部屋にいるアサ(戦争の悪魔)を殺そうとしたし、公安のモブの人が「チェンソーマン教会の広告塔である三鷹アサ (戦争の悪魔)は生かしておくわけにはいかない」と言っていた。公安の悪魔収容センターでも、デンジを解体して保存していたのを、キガとアサ&ヨル(戦争の悪魔)が奪いに行ったわけだし。
流れとしては、当然キガはこの先目的を果たすだろうし、そう考えると公安側の作戦は失敗以外にありえない。
マキマが苦戦したのは弱体化した黒チェンソーマンだった
あと、マキマでさえ特異5課での黒チェンソーマン討伐作戦に失敗したのに、公安のモブ5課リーダーが成功するとはあまり思えない。しかも、一部の時は、マキマがデンジを銃の悪魔を倒した英雄にまつりあげたことで、チェンソーマンが世間でマスコット的な存在になり、黒チェンソーマンの力が極度に弱体化していた。それに対して 2部では、火の悪魔の力によって、そこらじゅうの一般市民がチェンソーマンもどきとして大量発生した。この結果、いつどこでチェンソーマンもどきが発生して、人間を殺すかわからない状況に社会が一変し、チェンソーマンへの恐怖心が増大した。なので、チェンソーマンの悪魔としての力も強化されている。悪魔の強さは、その悪魔の概念への恐怖心に比例するからだ。なので、弱体化したチェンソーマンにマキマが勝てなかったのだから、強化されたチェンソーマンにモブの公安が勝てるわけがないと考えたほうが、自然な流れだと思う。もっとも、マキマが勝てなかったのは、デンジの作戦があったからだが。マキマがチェンソーマンとの戦いで負けたのは、チェンソーマン自体の強さが原因というよりも、デンジの一部最後の決死の作戦が功を奏しただけではある。
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