転職先でつくる社内外の存在感と信用

転職初日、昨日までの会社から新しい勤務先の会社に向かう。リフレッシュした気持ちと不安が入り混じっているものの、どちらかというとちょっとだけ気持ちは高揚している。
いろいろな新しい出会いに期待が高まる。
 
会社のお作法と掟いろいろ
会社法に則った経営をしている筈なので、どんなに特殊とは言っても限界があることが多い(この辺りは、最近話題のビックリ会社のようなこともあるのでそうも言えないか)。
そうは言っても、自分と仲間からの経験話を合わせると、会社のお作法や掟はいろいろ。
初めての出社日にというか、出社する前からいろいろある。
とにかく事務処理が遅く、内定通知もなかなか来ない、なんていうのはザラ。この場合は、社内の総務機能に問題があるのとワンマン経営のため、何ごともトップまで上げないと決まらない体質であることが多い。
この逆もある。転職者受け入れに慣れていて、年がら年中採用活動を行っているわけだ。
出社初日、机が用意されていなかった、されていても物置になっていた、そのほか、当日から必要な名刺やパソコンもない、入社手続きがバタバタというのも。
この瞬間、不安が脳裏をかすめる。
やっと配属部署に行くとマネージャーが、「よく来ましたね」と、皮肉たっぷりの歓迎の言葉で迎えることもある。
 
社内外での存在感と信用はほぼゼロ
業界で存在感があったビジネス人なら、その日から新しい会社内で存在感を発揮できる。しかし、老婆心ながら、それを強力に発揮することはおススメできない。それは社内に情報基盤がないからである。社内情報が入ってこないと、早晩「立ち枯れる」ことがある。
多くの場合、当初社内で存在を認めてくれるのは、採用に関わった人事部門とマネジャーぐらいだろう。
実際に配属部門にいくと、この辺りのパワーバランスにに微妙な雰囲気が漂っているいることがある。
それは人事部門の社内での位置づけとマネジャーの信用や信頼感である。
まぁ、この辺りは鈍感になり、社内外での存在感と信用は、ある意味でゼロを割り切る。新入社員として多くの人に自ら話しかけ、転職ハネムーン期間の早い時期に社内での存在感を高めることが大切そうだ。
 
よくも悪くも日本の社会では5年とか10年かかる
日本の社会は職を転々とする人を、良くも悪くも、あんまり高く評価しないところがある。昭和の時代ではそれが制度化され、「中途採用」なんていう採用時の身分がずっと付きまとい、よほど成果を出さないと昇進も遅れがちだった。
 
何度かの転職を経験して実感じたのは、日本の社会では「〇〇の誰さん」と社内外の存在感と信用を得るには数年はかかることである。
それができて初めて社内外から相談されるようになり、その結果ビジネスチャンスが増えるようである。ビジネスチャンスが増えれば、あとはそれをしっかり「形」にすること、その結果、相談が増えビジネスチャンスが増え成果を上げることができる。
最初の転職ハネムーン期間の過ごし方から、すべては始まる。
 
                        その31:2023/08/05
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?