パーソナルトレーナーが教える生理学『VOL.1』
今回は生理学について解説していきます!
生理学はボディーメイクの時に必要不可欠な知識なので、パーソナルトレーナー目指す人にとっては学ぶ事はとても大事です!
それでは早速始めていきましょう!
目次
1.ホルモンとは
2.インスリン
3.甲状腺ホルモン
4.グルカゴン
5.成長ホルモン
6.まとめ
1.ホルモンとは
ホルモンはからだのさまざまなはたらきを調節する化学物質です。からだの外側・内側で環境(かんきょう)の変化が起きても、からだのはたらきを常に同じになるように保つはたらきをしています。
ホルモンはからだの中の内分泌腺(ないぶんぴつせん)というところで作られています。
内分泌腺には、脳下垂体(のうかすいたい)、甲状腺(こうじょうせん)、副甲状腺、副じん、すい臓、生殖腺(せいしょくせん)などがあり、それぞれにちがったはたらきのホルモンが作られています。ホルモンは血液によって全身に送られ、内臓の機能やからだの調子を整えるような、さまざまなはたらきをしています。このほかにも、じん臓では血圧を調整するホルモンや、骨髄(こつずい)では赤血球を作るように刺激(しげき)をあたえるホルモン、脂肪(しぼう)組織では体脂肪(たいしぼう)を一定に保つためのホルモンなど、からだの各器官でさまざまなホルモンが作られています。現在、ホルモンとして確かめられているものは100種類ほどあり、さらに発見され続けています。
どのホルモンもほんの少しの量で効果を発揮します。ホルモンが必要な時期に必要な量を作られることにより、からだのバランスは保たれています。
2.インスリン
膵臓から分泌されるホルモンの一種。糖の代謝を調節し、血糖値を一定に保つ働きを持つ。
インスリン(インシュリン)は膵(すい)臓から分泌されるホルモンの一種です。
膵臓にはランゲルハンス島(膵島)と呼ばれる細胞の集まりがあり、その中のβ細胞から分泌されます。
食後に血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が上昇すると、それに反応して膵臓からインスリンが分泌されます。細胞の表面にはインスリン受容体があり、インスリンがこの受容体に結合することで、細胞は血液中のブドウ糖をとりこみ、エネルギー源として利用します。余ったブドウ糖はグリコーゲンや中性脂肪に合成され蓄えられますが、その合成を促進するのもインスリンの働きです。
このように、血糖値を下げる働きをするホルモンはインスリンだけです。
3.甲状腺ホルモン
甲状腺ホルモンの働きは大きく分けると3つあると考えられています。1つは細胞の新陳代謝を活発にすることです。脂肪や糖分を燃焼させてエネルギーを作り出し、全身の細胞の新陳代謝を促進します。また、新陳代謝で得られたエネルギーで体温を調節します。心臓や胃腸の働きを活性化し、脳にも作用してその働きを活性化します。2つ目は交感神経を刺激することです。交感神経が刺激されることで、脈が速くなり、手が震えることもあります。3つ目は成長や発達を促すことです。母親の胎内で胎児が成長するとき、子どもが正常に成長し、発達するために甲状腺ホルモンは必要不可欠です。さまざまな働きがある中で、主に全身の代謝を高める役割があると言えます。
4.グルカゴン
グルカゴンとは、血糖値をコントロールする役目を担っているホルモンのこと。
お腹が空いて血糖値が下がると、膵臓のランゲルハンス島にあるα細胞よりグルカゴンが分泌される。
グルカゴンは肝臓のグルコーゲンを代謝してブドウ糖に変えることで、血糖値を上昇させる。
血糖値が上がり過ぎた場合は、グルカゴンは膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞に、インスリンを分泌するように命令を下す。インスリンが分泌されると、血糖値は低下する。
5.成長ホルモン
成長ホルモンは、骨や筋肉、各組織の成長を促進し身体を作ったり、健康的な身体を維持したりするのに必要なホルモンです。
脳の下にあり、脳にぶらさがっているように見えることから、「脳下垂体(のうかすいたい)」と呼ばれる内分泌器官から分泌されるホルモンの一つで、191個のアミノ酸からなるタンパク質でできています。
成長ホルモンの働きは、以下の2つに大別することができます。
細胞に働きかけて身体を作る
骨、筋肉、心臓やその他全身の臓器などの細胞において、タンパク合成を促進し、細胞増殖を促す働きがあります。この働きことをアナボリック(同化)作用と呼び、この働きによって骨や筋肉、各器官などが発達し保持されます。
代謝を調節して健康的な身体を作る
糖質の代謝や脂質の代謝を調節して、身体のエネルギー源となる糖質の量や、身体に蓄える脂肪の量のバランスを保ちます。また、身体の老化を促進させる糖化現象を防ぐ働きも併せ持ちます。これらの働きは「抗インスリン作用」と呼ばれます。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか??
今この瞬間にも100種類を超えるホルモン達が体が正常に動くように働いてくれています。感謝の気持ちが湧いてきますね!
次回は生理学『VOL.2』です!
お楽しみに👋✨
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