テストステロンと有酸素運動について

みなさんこんばんは「男成」です。最近寒くなってきましたね。冬は冬季鬱とかあるので日々の生活習慣しっかり見直してメンタル整えていきましょ!今回は

「テストステロンと有酸素運動の関係」

についてお話しいたします。有酸素運動ご存じですか?私よく外に散歩するんですけどその時ウォーキングしたりランニングしてる方をよく見かけます。このような有酸素運動とテストステロンの関係をお伝えしていきます。

・・・本編・・・

テストステロンと有酸素運動の関係について、科学的な視点から解説します。テストステロンは、主に男性の性ホルモンとして知られていますが、筋肉の発達や骨密度、性欲、エネルギーレベルなど、身体の多くの生理的過程に関与しています。有酸素運動(例えば、ランニング、サイクリング、ウォーキングなど)は、心肺機能を高めるとともに、全身の健康を促進します。しかし、この二つの関係性については、さまざまな研究が行われており、その結果は一貫していません。以下でいくつかの研究成果を交えながら、テストステロンと有酸素運動の関連を探ります。

### 1. **テストステロンの役割と効果**
テストステロンは、主に男性の精巣で分泌されるホルモンですが、女性の卵巣や副腎でも少量が分泌されます。このホルモンは、筋肉の発達や脂肪の分解を促進する役割があり、運動におけるパフォーマンスにも重要です。また、テストステロンのレベルが高いと、筋肉の回復や成長が促進されるため、無酸素運動(ウェイトトレーニング)と特に関連があります。

### 2. **有酸素運動とテストステロン**
有酸素運動がテストステロンに与える影響については、研究者によって異なる見解が示されています。以下にいくつかの研究を紹介します。

#### (a) **運動強度とテストステロン**
ある研究によれば、軽度から中程度の有酸素運動はテストステロンレベルを一時的に増加させることがわかっています。しかし、運動強度が高くなると、テストステロンの分泌が抑制されることが報告されています。例えば、高強度の持久系運動(マラソンや長時間のサイクリングなど)では、テストステロンが一時的に低下することがあります。この現象は、体が過度なストレスを受けることでコルチゾール(ストレスホルモン)の分泌が増加し、テストステロンの分泌を抑えるためだと考えられています。

#### (b) **持久力トレーニングとテストステロン**
持久力トレーニング(例: 長時間のジョギングやサイクリング)によって、テストステロンレベルが一時的に低下することがある一方、定期的な持久運動は長期的に見て、テストステロンの分泌を改善する可能性があるという結果もあります。これには、有酸素運動が体の全体的な健康を改善し、ホルモンバランスを正常化することが寄与していると考えられます。

#### (c) **年齢とテストステロンの関係**
年齢が進むにつれて、テストステロンの分泌は減少します。いくつかの研究では、中高年層の男性において、定期的な有酸素運動(特に中程度の強度の運動)がテストステロンレベルの改善に寄与することが示唆されています。例えば、週に数回のジョギングやウォーキングがテストステロンの低下を抑制する可能性があります。

#### (d) **性別による違い**
男性と女性では、テストステロンの分泌量が大きく異なるため、運動によるテストステロンの変化にも違いがあります。男性では有酸素運動がテストステロンに与える影響が比較的大きい一方、女性ではその変化があまり顕著ではないことが多いです。

### 3. **有酸素運動による体組成への影響**
有酸素運動は体脂肪の減少を促進し、筋肉の引き締めに寄与します。テストステロンは脂肪の分解を促進し、筋肉の合成をサポートするホルモンです。このため、有酸素運動によって体脂肪が減少すると、テストステロンレベルが自然に改善される可能性もあります。特に、腹部脂肪の減少がテストステロンレベルに良い影響を与えるとされています。

### 4. **研究事例**
以下にいくつかの有名な研究を挙げます。

- **Bishop et al. (2014)** の研究では、軽度から中強度の有酸素運動がテストステロンレベルを短期間で上昇させることが確認されました。
- **Chtourou & Souissi (2012)** のレビューでは、有酸素運動が特に中高強度で行われた場合、テストステロンのレベルが低下する可能性があることが示されています。これにより、運動後の回復期におけるホルモンバランスの変動に注意が必要であることが示唆されています。

### 5. **結論**
テストステロンと有酸素運動の関係は一概に言えませんが、以下のポイントが重要です:
- 有酸素運動は軽度から中程度の強度であればテストステロンレベルを一時的に上昇させる可能性がある。
- 高強度の持久系運動や長時間の運動は、テストステロンの一時的な低下を引き起こすことがある。
- 定期的な有酸素運動は、体脂肪を減少させ、結果的にテストステロンレベルの改善に寄与する可能性がある。
- 年齢や性別によって、運動によるホルモン変動の影響が異なる。

このように、テストステロンと有酸素運動の関係は複雑であり、個々の体調や運動の強度、頻度によって異なる結果が得られることがわかります。運動プログラムを設計する際には、テストステロンのバランスを考慮することが重要です。

まとめ

強度の高い有酸素運動はテストステロンの低下を招く。コルチゾールというストレスホルモンがテストステロンの低下を招く。

ではまた!

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