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3分で分かる「アロマ」

こんにちは、トーマです。
3分で読めるテーマ解説記事となります。
マスターデュエルで対戦した時、デッキ構築時に相性のいいテーマを模索している時など「そのテーマのことを『ざっくり』と知りたい!」というときにご活用いただけますと幸いです。

アロマってどんなテーマ?


「 クラッシュオブリベリオン」で登場したテーマ。
植物族で統一されたテーマであり、シンクロ・融合・リンクと幅広い戦術を使う。

LPに関係する効果を多く持つのが特徴。
ほぼ全てのモンスターが「LPが回復した場合」「LPが相手より多い場合」という効果を持っているため、LPのコントロールが非常に重要。

一部のモンスターはLPが相手より多い場合に「植物族モンスターは効果では破壊されない」「植物族モンスターは相手の効果の対象にならない」という防御的な効果も持っており、どちらかというとコントロール寄りの戦法となる。

また、植物族の豊富なカードプールを活かすことで、少ない手札から強固な盤面を築くことも可能。植物族というだけでメリットとも言えるくらい。

LPのコントロールが必要なこと、テーマ内カードだけでなく相性の良い植物族モンスターの使い方も覚える必要があることから、難易度は少々高め。とはいえ効果自体はそこまで複雑ではないため、中級者以降の方におすすめできるテーマである。

余談だが、イラストは「アロマ(芳香)」をイメージしている。カード名にはアロマオイル等に使われる植物の名前が使われているため、そういった観点で見てみるのも一興。

このデッキの主力3選

アロマリリス・ロザリーナ

待望の初動カード

2023年10月発売の「ファントム・ナイトメア」で登場したカード。
2つ効果があるが、強力なのは専ら②の効果。召喚・特殊召喚成功時にチューナー以外の「アロマ」モンスターをデッキから特殊召喚できる。レベル等に制限はないため、ここからシンクロ召喚・リンク召喚につなぐことが出来る。

後述する「アロマセラフィ-ジャスミン(以下、Lジャスミン)」との相性は抜群で、このカードで「アロマージ・ローリエ」を特殊召喚し、2体でLジャスミンをL召喚することで、Lジャスミンの③の効果をすぐに利用出来る。
そこから特殊召喚可能な植物族を手札に加えることで、リンク3の「アロマーリリス-ローズマリー」に繋ぐことができる。

アロマ待望の1枚初動カードであり、革命を起こした1枚。
このカードにより、「アロマ」カードだけでも十分な展開が出来るようになった。特殊召喚に対応しているのもポイントで、「ローンファイア・ブロッサム」から特殊召喚しても効果が使える。

注意点として、②の効果を発動後は植物族モンスターしか特殊召喚できなくなる。2023年2月に登場した「蕾花」などとは若干噛み合わないため、同時採用する場合は注意が必要である。
「アロマ」ならぜひ3枚採用したいカード。

アロマセラフィ-ジャスミン


「アロマセラフィー」じゃなくて「アロマセラフィ」

恐らく、アロマで一番有名なカード。植物族を軸とするデッキにはほぼ間違いなく採用される。
②、③の効果がいずれも超強力。順番に見て行きたい。

②の効果は、リンク先のモンスターをリリースして好きな植物族モンスターをデッキから出せる効果。「光の王マルデル」など、特殊召喚時にアドバンテージを獲得出来るモンスターや、「イービル・ソーン」などのフィールドにカードを増やせるモンスターが特におすすめ。
また「アロマージ・ローリエ」「アロマージ・ジャスミン」との相性は抜群で、「アロマージ・ローリエ」リリースして「アロマージ・ジャスミン」を出すことで、Lジャスミンの③の効果を発動させつつ「アロマージ・ジャスミン」で1枚ドローすることが出来る。また、召喚権が増えるため③で手札に加えたモンスターをすぐに召喚することも可能。

③の効果は、LPが回復したら植物族をデッキから手札に加えられる効果。「アロマ」では「アロマージ・ローリエ」「アロマセラフィ-アンゼリカ」などで能動的に回復出来るため発動機会には困らない。
また、この効果はまさかの同名ターン1制限がないため、2体目や墓地からの特殊召喚でも連続して効果が使用できる。さすが「LINK VRAINS PACK」の出身。面構えが違う。

2つの効果でアドバンテージを獲得し、更なる展開に繋ぐのが「アロマ」の基本戦術となる。「アロマ」を使うのなら2枚、3枚と採用しておきたいカード。

アロマリリス-ローズマリー

個人的にアロマで一番推している

3枚目は、「アロマセラフィ-スイート・マジョラム」とも悩んだが、「アロマブレンド」を手札に加えられるこちらを紹介。

Lジャスミンを経由して出すことが多い。
①の効果で「アロマ」カードをデッキから加えることが出来る。各種「風」カードを置くことが出来る「アロマブレンド」が最有力か。

②はLPが回復したときに発動できる、さながらペンデュラム召喚のような効果である。「アロマ」モンスターは手札からの展開は得意ではないため、非常に役立つ効果。この効果から「アロマセラフィ-スイート・マジョラム」に繋げられると理想。

③は相手のカードを除外して1000LP回復するという効果だが、自分のモンスターをリリースする必要があること(リリスだけに)、自分のターンにしか使えないことから使い勝手は正直微妙。①、②の効果の使用後は「回生のベンガランゼス」などのL素材に使ってしまってもいいと思う。
ただ、盤面が汚れるためビジュアル重視の方はリリスのままにしておこう。

総じて非常に優秀な中継効果を持っている。アロマではLジャスミン同様積極的にL召喚したいモンスターである。
1,2枚は必ず採用したい。(3枚はいらない。)

このデッキをおすすめできる人

・シンクロ・リンク・エクシーズなど多くの召喚方法を駆使したい人
・植物族の豊富なカードを使ってたくさん展開したい人
・ミッドレンジ寄りの戦い方が好きな人

このデッキと戦う時のポイント

・召喚権を使わせたうえで止める
・増殖するGは悩まずに使う。あまり妥協盤面がないので、アドバンテージをとられる前に牽制する
・早めにダメージを与えておく

手札からの展開手段に乏しいため、一度流れを断ち切ってしまえばリカバリーが難しい。(六花や蕾花と組み合わせている場合もあるため、一概には言えない)
個人的に「灰流うらら」よりも「幽鬼うさぎ」が厳しく、Lジャスミンに充てられてしまうとその後の展開が困難となる。更に相手の攻撃を受けることとなるためLPの調整も難しくなる。

ざっくりいうと、中速デッキなので一気に決めてしまうのが一番。時間をかけてしまうとどんどんアドバンテージを取られるため、多少強引に攻めたほうがいい。結果的にLPでも優位に立てる。

また、ある程度の展開を許してしまった場合は、モンスターではなく魔法・罠から攻略しよう。LPの回復は各種「風」カードに頼ることが多いため、そのへんを破壊できれば相手も攻め手を失い、勝機が見えるはず。

まとめ

デッキのタイプ :中速型 防御面は優秀だが、相手への干渉は控えめ
召喚方法    :シンクロ、リンク、融合
種族・属性など :植物族
イラスト    :アロマキャンドル、妖精、イケメン(ベルガモット)
難易度     :★★★★☆(LPのコントロールが難しい)
うららポイント :「アロマリリス・ロザリーナ」の①の効果。召喚権を使わせたうえで初動を止めるのが良い。
その他     :純構築でもいいが、他の優秀な植物族を取り入れたほうがより強力
総合的な強さ  :★★★★☆(ポテンシャルは非常に高いため、しっかり組めば上位勢にも善戦できるはず)

あとがき

イラストも魅力的なテーマとなっています。また、いろいろな召喚方法を使えるので使っていて非常に楽しいです。
LPのコントロール、永続罠の扱いなど考えることは多いですが、それらを駆使して勝利できたときの喜びは一潮です。

2024年2月には「QUARTER CENTURY CHRONICLE side:UNITY」で多くのカードが再録されましたので、これらと「ファントム・ナイトメア」のカードを組み合わせるだけでも十分な強さとなります。手軽に作れるのでおすすめです。
興味が湧いた方は、ぜひ触ってみてください。

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