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3分で分かる「霊魂(エスプリット)」

こんにちは、トーマです。
3分で読めるテーマ解説記事となります。
マスターデュエルで対戦した時、デッキ構築時に相性のいいテーマを模索している時など「そのテーマのことを『ざっくり』と知りたい!」というときにご活用いただけますと幸いです。

霊魂ってどんなテーマ?


「レイジング・テンペスト」で登場したテーマ。
儀式召喚を軸としているテーマ。

最大の特徴は、儀式モンスターでありながらスピリットモンスターであること。エンドフェイズには手札に戻ってしまうものの、戻った際の効果があり、かつサポートカードにも「手札に戻った場合~」というカードが複数存在している。

このカテゴリは更に3つに分けられる
①「霊魂鳥(エスプリット・バード)
 儀式モンスターではなく、効果モンスター
 スピリットモンスターに関連する効果やサポートする効果を持つ

②「霊魂鳥影(エスプリット・シェード)」
 レベル4の儀式モンスター
 主に、後続の儀式召喚に繋ぐような効果を持つ
 「エイジ・オブ・オーバーロード」にて最近登場したカードでもある
 繋ぎ役だが、ステータスは意外と低くはない

③「霊魂鳥神(エスプリット・ロード)」
 レベル8の儀式モンスター
 相手のフィールドに干渉出来る効果を持つ
 ステータスも高く、このデッキの主力とも言える
 サポートカード「星逢の天河」により相手ターンでの儀式召喚も可能

「霊魂」のサポートカードがいずれも強力なことに加え、儀式・スピリット双方のサポートも受けることが出来るのが強み。

テーマ内のカードだけで概ね完結した動きを持つため、覚えてさえしまえば使うのはそこまで難しくない。とはいえ儀式召喚自体が「普通に使うとディスアドバンテージになってしまう」という癖があるため、中級者以降の方におすすめできるテーマである。

余談だが、イラストは「織姫と彦星」をイメージしている。それぞれのカードが場に同時に揃わないようにデザインされており、遊び心がうかがえる。(新規カードのお陰で、揃えること自体は苦ではなくなったが

このデッキの主力3選

霊魂鳥影-姫孔雀


幼い頃からぱっつんでした

儀式召喚成功時に「スピリットモンスター」と記されたカードを手札に加えられる。この効果で「星逢の神籬」を手札に加え、そこから更なる儀式召喚に繋げていくのが「霊魂」の基本戦術となる。
フィールドからリリース→墓地からリリース→除外から帰還→フィールドから手札、と慌ただしく駆け巡る事となるカード。

また、手札・フィールドでは「霊魂鳥神-姫孔雀」として扱うため、「霊魂」の専用儀式魔法「霊魂の降神」で儀式召喚することが可能。
(可能ならデッキでも名称を変えてほしかった・・・儀式の下準備に対応していないのは痛い)

あくまでサポートカードの位置づけとなるが、このデッキの切り込み隊長とも言えるカード。最低でも2枚の採用が求められる。

星逢の神籬(ほしあいのひもろぎ)


初見では絶対読めないやつ

風属性の儀式モンスターをデッキから儀式召喚出来る効果を持つ。
その代わり、リリースするのはスピリットモンスターまたは「霊魂鳥トークン」である必要ががある。

条件は厳しいものの、儀式召喚全般の悩みである「儀式モンスターを手札に準備する」というプロセスを省略出来るメリットはあまりに大きい。
フィールド魔法カードなので「儀式の下準備」等に対応していないのは注意。

また、フィールドの風属性モンスターが手札に戻った場合、2つの効果から選択して適用が行える。1ターンに2回利用出来るというおまけ付き。
この効果で「星逢の天河」をセットし、次の相手ターンでの儀式召喚に繋ぐというのがこのデッキの理想ムーブとなる。

霊魂鳥神-彦孔雀


よく読むと恐ろしい効果がしれっと書いてある

レベル8の儀式モンスター。
召喚成功時に、相手のモンスター3体を対象にとらずにバウンスという超強力な効果を持つ。
更に、手札のスピリットモンスターを召喚条件を無視して特殊召喚することが可能。この効果で出したモンスターは、エンドフェイズに手札に戻る効果が発動しないため、フィールドにとどまることが可能。「天岩戸」などを出せると相手を強く牽制出来る。

2つ目の効果はスピリットモンスター共通の効果だが、このカードはフィールドに「霊魂トークン」を残せる。このトークンを使って更なる儀式召喚につなげることも可能。トークン自体も攻撃力1500と意外に侮れない数値となっている。

ただの羽なのに意外とムキムキ

このデッキをおすすめできる人

・儀式召喚が好きな人、あるいはチャレンジしてみたい人
・スピリットモンスターが好きな人
・織姫と彦星のもどかしい関係性にロマンを感じる人

このデッキと戦う時のポイント

・「エクソシスター・マルファ」は最優先で止める。増殖するGもここで使う。
・「星逢の神籬」の効果を使わせないよう、フィールドに出てきたスピリットモンスターは速やかに処理する。
「猛毒の風」を使う

相手ターンの儀式召喚をどう凌ぐかがポイント。
キーとなる「星逢の天河」はデッキからセットする場合が多く、更にメインの効果は墓地発動のため「コズミック・サイクロン」などで除外出来るとベター。
また、デッキから手札に加える効果が多いため「ドロール&ロックバード」は天敵とも言える。

瞬発力よりも持続力が脅威となるテーマであり、妨害自体はそこまで多くは無い。そのため「霊魂鳥神-彦孔雀」による被害はある程度覚悟しつつ、早めに大型モンスターを並べてしまい殴りに行くのが良い。

また、デッキ・手札から急に「天岩戸」が出てくる場合がある。このカードがあるとモンスター効果が一切使用できず、更に相手はスピリットモンスターなので問題なく使える・・・という非常につらい状態となる。出されてしまった場合は速やかに戦闘等での破壊を試みるべき。

まとめ

デッキのタイプ :中速型 持久力は高いが、相手への干渉は控えめ
召喚方法    :儀式
種族・属性など :風属性・鳥獣族
イラスト    :織姫と彦星・七夕
難易度     :★★☆☆☆(儀式召喚の入門としてもおすすめできる)
うららポイント :「霊魂鳥影-姫孔雀」の①の効果(星逢の神籬のサーチはできるだけ阻止する)
その他     :純構築が基本構築となるが、通常召喚を行わないため他のテーマとも共存は可能
総合的な強さ  :★★★☆☆(色々と面白い動きは出来るものの、最終的なパワーはあと一歩足りない)

あとがき

割りと使いやすい儀式召喚テーマです。テーマ内でまとまった動きがありますが、儀式デッキ特有の「儀式モンスターと儀式魔法の割合」「通常召喚を何に割くか」といった悩みも健在です。
また、スピリットモンスターと組み合わせることも可能なので、採用するカード次第では面白い動きも可能です。(構築によっては「火之迦具土」なども活躍させることが可能です。)

関連カードのレアリティは字レア以下のみなので集めやすいというのもメリットです。
興味が湧いた方は、ぜひ触ってみてください。

余談ですが、このテーマは七夕付近に強化されるという特徴があります。
1年に1回、「もっと強化を!」という願いは叶うのか。今後も期待です。

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